文字起こし

英語の音声データを文字起こしする方法!翻訳に使える便利アプリも合わせて紹介

Web会議ツールの普及で、ビジネスで海外の人と英語で会議を行うケースも増えているのではないでしょうか?

そのような場合に、会話内容を英語で文字起こしして議事録作成をするかと思いますが、よほど英語が得意な人でなければ、英語を聞きながら正しく文字起こしするのはとても大変です。

また、聞き取れたとしても、ネイティブの会話スピードについていけなかったり、すべて英語で文字起こしする作業は日本語以上に時間や手間がかかり、骨の折れる作業です。

本記事では、そんなビジネスで英語の会議を行う方向けに、英語の文字起こしができる無料ツールや、より高機能な有料ツールもあわせて紹介していきます。

ビジネスシーンの英語文字起こしが無料でできる2つの方法

まずは、手軽に始めやすい無料ツールとして、読者の皆さんに馴染みの深いGoogle Chromeの機能やMicrosoftのアプリなどをご紹介します。

①Google Chromeの自動字幕起こし(ライブキャプション)を活用する

普段利用している方も多いブラウザ、Google Chrome。実は、自動字幕起こし機能(ライブキャプション)があるのをご存知でしょうか?

この機能が利用できる環境は、Chromeブラウザ上のみ、あるいは一部のスマートフォン(Pixel 2以降、あるいは一部のAndroid)です。今回は、会議中にPCでChromeブラウザを利用する想定で説明していきます。

この自動文字起こし機能は、インターネット上の動画だけでなく、Googleフォトなどにアップロードした動画なども文字起こしできます。ですので、ZoomやTeams等の会議の録画ファイルを会議後にアップロードし、字幕をつけることが可能です。

また、Chromeブラウザ上でZoomやMeetを起動すれば、オンライン会議でも利用できます。

設定方法

  1. Google Chromeの右上のメニューから設定を開く
  2. 設定メニューの「ユーザー補助機能」メニューから「自動字幕起こし」機能をオンにする(デフォルト設定はオフになっています。)
Google Chrome「自動字幕起こし」機能の設定画面

これだけの操作で、Google Chrome上で開いたWeb会議の英語字幕を表示することが可能になります。

実際に、TEDTalksで公式に上がっている動画と文字起こし原稿を使って、内容を見比べながら「自動文字起こし」機能を使ってみました。

TEDTalksの文字起こしとGoogleChromeの自動字幕起こしの比較

コンマ・ピリオドなどまで原文どおりとはいきませんが、高い精度で文字起こしが実行できました。

しかし、残念ながら、この字幕内容をダウンロードしたり、本文を選択してワードなどにコピーすることはできず、発言録や議事録作成の資料として使うのは難しそうです。

ただ、録画ファイルをChrome上で再生して、別途文字起こししたものと見比べるなどのチェックのシーンでは有効活用できそうです。

②Group Transcribeを活用する

2つ目の方法は、Microsoftの無料iPhoneアプリ「Group Transcribe」。こちらもリアルタイムでの文字起こしが可能です。英語だけでなく、日本語・中国語・フランス語・スペイン語・アラビア語など、80の国と地域で使われている言語に対応しています。

利用方法も簡単で、AppStoreでGroup Transcribeをダウンロードし、名前や言語を選択するだけです。1分程度でセットアップが完了しました。

あとは、画面右下の「開始」ボタンを押し、会話を始めるだけ。

こちらも、先ほどと同じTEDTalksの動画音声を再生しながらテストしてみましたが、精度も高そうです。

Group Transcribeのアプリ画面

また、こちらのアプリは会議参加者に招待コードを送ることで、複数人を同じ会議に招待し、会話内容を文字起こしすることが可能です。加えて、文字起こしをしたファイルを共有してメールに添付したり、ドキュメント等にコピーすることもできるので、発言録や議事録作成に利用することが可能です。

しかし、オンライン会議では利用しづらいことと、1回あたり30分しか利用できない点には注意が必要です。また、残念ながらiPhone専用のため、利用できる人が限られてしまいます。

とはいえ、社用携帯がiPhoneであれば、オフラインでちょっとした打ち合わせをするシーンや、外出先から電話で相談する際の内容をメモに残しておきたいときなどには、とても有効そうです。

外出の多い営業やコンサルなどの職種の方には、きっと使いやすいアプリですね!

より便利に文字起こしをしたい方におすすめ方法

①文字起こしの業者に依頼する

講演会や重要な会議など、より正確で一言一句丁寧な記録を残す必要がある場合は、文字起こし専門の業者へ依頼するという方法もあります。

業者の中には日本語だけでなく、英語などの文字起こしにも対応してくれるところも少なくありません。

料金については、日本語の文字起こしより割高で、文字起こしデータの長さや難易度等で異なりますが、60分ほどの内容でおおよそ2〜4万円程度というのが相場のようです。

専門用語が多く含まれる場合や、インタビューの場合に内容の校正や文法チェック等を依頼する際には、より高額になります。

また、重要な会議の文字起こしについては、なるべくタイムロスなく参加者に共有したいといったケースもありますが、人の手で行われる文字起こしがゆえ、どうしてもスピードを求めることはできません。

利用シーンや内容の正確性、いつまでにほしいかなどの条件を鑑みながら、使い分ける必要がありますが、完全な文字起こしだけでなく、校正などもあわせて依頼できる点はメリットです。

②文字起こしツールを使う

最近ではGoogleドキュメントなどでも文字起こしをすることができます。Googleドキュメントでの文字起こしについては、こちらの記事に詳細の手順やメリット/デメリットを記載していますので、ぜひご覧ください。

また、先にご紹介した無料のツール以外にも多くの文字起こしツールがあり、その多くが英語に対応しています。これらのツールは「文字起こし」に特化しているので、比較的精度が高かったり、便利な機能がついていることが多いので、ビジネスシーンで使いやすいものが多いです。

特に昨今のリモートワークの普及にともない、Web会議で利用しやすいものも多いです。それぞれの業務効率化への貢献度などを、実際に使って比較検討してみるのがおすすめです。

【オススメ3選】英語の文字起こしツール

実際に文字起こしツールを検討するにあたり、英語の会議での使いやすさなども考慮して、おすすめツールを選定しました。ぜひ参考にしてみてください!

Otter(オッター)

Otter WEBサイトトップページ

Otterは、英語に特化している文字起こしツールです。

社内の公用語が英語だったり、文字起こしをしたい会議がすべて英語という場合にはおすすめです。

英語とひと括りにいっても、イギリス英語やアメリカ英語など、世界中で利用される言語のため、国・地域によってイントネーションが異なることもあります。Otterは、さまざまな国の方が話す英語に対応している点も特徴です。

また、マルチデバイスに対応しているため、スマートフォンで録音しながらPCで文字起こしを確認したり、外出先などでの急なシーンでも利用でき、話者を声紋で判別することができるので、誰の発言かわかりやすいといった会議・インタビューなどのシーンで便利な機能もあります。

無料のお試しもあるので、気軽に使ってみることができますね。

ただ、日本語の会議も文字起こししたい・・という方には、少々不向きかも。

日本語対応も可能なツールもご紹介します。

COTOHA Meeting Assist(コトハ)

COTOHA Meeting Assist WEBサイトトップページ

こちらはNTTグループが提供するツールです。文字起こしだけでなくコールセンター業務やAIオペレーターなど、幅広いビジネスシーンに向けたソリューションを複数持っています。

どちらかというと、より規模の大きなエンタープライズ企業での利用を想定しているようですね。

議事録の作成支援サービスとしては「COTOHA Meeting Assist」があります。英語だけでなく複数の言語に対応しており、自動翻訳をしてくれる機能もあるため、英語が不慣れな方がいる会議でも利用できます。

また、音声ファイルのアップロードにも対応でき、インターネット環境がない会議シーンでも利用可能です。

スマート書記

スマート書記 WEBサイトトップページ

スマート書記は、英語・日本語の両方で会議やインタビューなどをするシーンがある方におすすめです。

マルチデバイスに対応しており、スマホでもPCでも録音・再生・文字起こしの確認ができます。また、Web会議・対面会議に対応できるのはもちろんのこと、海外のメンバーはオンラインで日本側は複数人が集まった会議室から参加といった、Web・対面のハイブリッド型会議にも対応できるのが特徴です。Web会議ツールも選ばないので、ほとんどの会議シーンで利用できます。

また、文字起こしだけでなく、スマート書記上で会議中のメモを取ったり、議事録に録音内容を引用して、簡単に編集したりできるため、より議事録作成の業務効率化をしたいと考えている方におすすめのツールです。

まとめ

有料・無料のもの、それぞれいくつかの英語の文字起こしの方法をご紹介しました。

その選定基準は、使い勝手や機能の充実性などいくつかありますが、ビジネスにおいては重要な会議の会話内容を文字データ化するものでもあるので、セキュリティの観点も重要なポイントになります。

また、ただの文字起こしツールではなく、文字起こしを活用しながらまとめ型や発言録型の議事録など、さまざまな形式の議事録作成の省力化を実現するサービスです。

現在、14日間の無料トライアルを実施しています!

まずは、ぜひ実際の会議で利用してみて、その効果を実感してみてください。

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この記事を書いた人
スマート書記ブログチーム

端末1台で録音や文字起こしを実現、全てのWeb会議ツールに対応。発言録も、まとめ型の議事録もスマート書記でカンタン作成

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