Zoomの文字起こし機能の使い方|設定手順・字幕との違い・録音からの作成
Zoom会議が終わったあと、議事録を作るために録音を頭から聞き直すと、その時間が毎週積み上がっていきます。
ただ、Zoomの文字起こし機能を使おうとすると、次の点でつまずきます。
- Zoomの文字起こし機能でどこまでできるのかが分からない
- 会議中に操作し忘れた。録音からテキストは作れるのか
- 自分がホストではない会議でも使えるのか
そのためこの記事では、Zoomの文字起こし機能でできることとできないことを整理しました。字幕との違い、録音からの作り方、ホスト以外が使える条件の順に解説します。「会議のあとに録音を聞き直す時間をなくしたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
Zoomで会議の発言を文字にできても、それが会議後に使える記録として残るとは限りません。字幕と文字起こしは別の機能で、文字起こしの開始や保存にも設定・権限の確認が必要です。
これから使う方は、画面に文字が表示されるかだけでなく、会議後に自分の手元で確認できるかまで確かめておくと、会議後に記録がなくて慌てずに済みます。
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Zoomの文字起こし機能でできること・できないこと
Zoomでは、会議中に発言を表示する「字幕(自動字幕)」と、会議内容を記録として残す「ミーティングの文字起こし」が別の機能として用意されています。2026年5月下旬の更新以降、字幕は保存もダウンロードもできなくなりました。テキストを手元に残すなら、「ミーティングの文字起こし」を使います。
自分がホストとして「ミーティングの文字起こし」を有効にするには、Pro・Business・Enterpriseのいずれかのアカウントが必要です。アカウント全体やグループの設定は所有者・管理者が行いますが、設定がロックされていなければ、ユーザー本人も自分の設定画面から有効・無効を切り替えられます。
参照:Frequently asked questions about meeting captions and transcript updates (May 2026)
この記事では、Zoom会議を文字にする方法を次の3つに分けて整理します。
- Zoomの字幕(自動字幕)を表示して、会議中に読む
- Zoomのミーティングの文字起こしを使って、テキストを保存する
- Zoomと連携できる文字起こしソフトを使う
どれを選ぶかは、会議のあとにその文字をどう使うかで決まります。Otolioが実施した250件以上の導入企業アンケートでは、議事録の作成に時間を取られて本来の業務に手がつかないという声が最も多く挙がりました。聞き直しの時間を減らしたいのであれば、会議中に読むための字幕だけでは不十分です。
まずは、字幕とミーティングの文字起こしを並べます。
| 項目 | 字幕(自動字幕) | ミーティングの文字起こし |
|---|---|---|
| 画面での見え方 | 発言が映画やドラマの字幕のように画面下部に出る | 会話がチャットのように画面右側に並ぶ |
| さかのぼれる範囲 | 直前の3分間まで | 会議中は全文を確認できる |
| テキストの保存 | × できない(2026年5月下旬の更新以降) | ○ できる(設定による) |
| 利用条件 | 無料プランでも利用できる | ホスト側はPro・Business・Enterpriseのいずれか。参加者はホスト側の設定による |
Zoomの字幕と文字起こしは何が違う?
違いは「その場で読むためのもの」か「あとで使うための記録」かです。どちらが動いているかを知らないまま会議を進めると、終わった瞬間に記録が消えます。
字幕は、会議中の理解を助けるための表示です。2026年5月24日から26日にかけて順次適用された更新で、保存もダウンロードもできなくなりました。さかのぼって読めるのは直前の3分間までです。会議が終われば画面から消えます。
ミーティングの文字起こしは、記録を残すための機能です。会議中にパネル下部の「文字起こしを保存」をクリックすると、.TXTファイルとして端末に保存できます。設定によっては、会議が終わったあとにホストが文字起こしを閲覧・管理することもできます。
ただし既定では無効です。ホストか管理者が明示的に有効にしないかぎり、会議中のメニューにも出てきません。
なお、以前は「サブタイトル」「フルトランスクリプト」という呼び方で案内されていました。今のZoomの画面には出てきません。社内のマニュアルが古い呼び名のままなら、この機会にそろえて直しておくと、あとで探し回らずに済みます。
Zoomで文字起こしを始めるまでの設定
会議が始まってからメニューを探しても、設定がOFFのままでは出てきません。先にZoomのWebポータル側を整えます。
事前に確認するプランとアプリのバージョン
自分がホストとして「ミーティングの文字起こし」を有効にするには、Pro・Business・Enterpriseのいずれかのアカウントが必要です。アカウント全体やグループの設定は所有者・管理者が行いますが、設定がロックされていなければ、ユーザー本人も自分の設定画面から有効・無効を切り替えられます。
アプリは、デスクトップ版もモバイル版もZoomが定める最小バージョン以上である必要があります。古い解説記事では「5.0.2以降」と書かれていることがあります。この水準はすでにサポートの対象から外れており、判断の目安になりません。アプリを最新の状態に更新してから試すのが確実です。
Webポータルで字幕と文字起こしをONにする
設定はZoomのWebポータルで行います。手順は次のとおりです。
- Zoomのウェブポータルにサインインする
- プロフィール画像をクリックして「マイアカウント」を開く
- 左側のメニューから「設定」をクリックする
- 「ミーティング」タブの「ミーティング内(詳細)」まで画面をスクロールする
- 「自動字幕」をONに切り替える(会議中に字幕を表示するための設定)
- 「ミーティングの文字起こし」をONに切り替える(テキストを残すための設定)
- 表示された確認画面で有効化を選び、下に並ぶ設定を決めて保存する
一度ONにすれば、OFFに戻さないかぎり設定は続きます。この準備は最初の1回だけで済みます。
有効にすると、同じ画面に細かい設定が並びます。あとで効いてくるのは次の5つです。
- 自動で文字起こしを作る範囲(すべての会議にするか、要約を作る会議だけにするか)
- 文字起こしを残しておく日数(指定した日数が過ぎると自動で削除される)
- ホストが会議のあとに文字起こしを閲覧・管理できるようにするか
- 会議中に参加者全員が文字起こしを閲覧できるようにするか
- 文字起こしの保存を許す相手(「ホストのみ」「ホストと共同ホスト」「ゲストを除く全参加者」などから選ぶ)
5つの設定のうち、会議中の閲覧と保存の許可は、自分がホストではない会議で使えるかどうかを左右します。条件は「ホスト以外でも文字起こしは使える?」で分けて整理します。
「要約を作る会議だけ」という選択肢にある要約は、Zoomの生成AI機能が作るものです。この機能は公式サポートで「Zoom AI」(旧AI Companion)と表記されています。
参照:Getting started with Zoom AI features
要約と文字起こしは別の機能です。要約を使えるのは、Pro・Business・Enterpriseなどのライセンスを持つユーザーです。その要約の設定のなかに、文字起こしを一緒に作る選択肢があります。要約だけが欲しい人と、発言をそのまま残したい人では、ONにする場所が変わります。
参照:Using Meeting Summary with AI
管理者が設定をロックしている場合、個人の設定画面からは変更できません。会社のアカウントを使っているなら、情報システム部門に依頼する形になります。ここで止まる人は少なくないため、会議の前日までに確かめておくと安心です。
参照:Enabling or disabling meeting transcripts
会議中に字幕を表示する
事前の設定が終わったら、実際の会議で試してみましょう。まずは画面に字幕を出す操作です。
手順1. Zoom画面下段の「字幕を表示」をクリックする
- 「字幕を表示」をクリックする
- 言語選択画面が表示された場合は、会議で話す言語を選ぶ
- 「保存」をクリックする
自動字幕は日本語を含む多数の言語・地域方言に対応しています。言語選択画面が表示された場合、日本語の会議では日本語を選んでください。日本語の発言に対して別の言語が設定されていると、字幕が不正確になることがあります。
手順2. Zoom画面上に、字幕が表示されているのを確認する
手順1のとおりに設定すると、画面下部に発言内容が自動でテキストになって表示されます。表示が確認できれば、自動字幕は正常に動いています。
ここに出ている文字は、あくまで会議中に読むためのものです。テキストを手元に置きたい場合は、次に紹介する文字起こし機能を使います。
参照:Enabling or disabling automated captions
会議中に文字起こしを開始して保存する
ここからは、テキストを残すための操作です。字幕が画面に出ているだけでは、ファイルになりません。
手順1. Zoom画面下段の「詳細」から「文字起こし」をクリックする
ホストがこの操作をすると、会議の文字起こしが始まります。画面の右側に、会話がチャットのように並んでいきます。
自分がホストではない場合、同じ「詳細」から「文字起こし」を押すと、ホストに開始をリクエストする画面が出ます。参加者が自分だけで始めることはできません。
手順2. パネル下部の「文字起こしを保存」をクリックする
画面右側に並んだ文字起こしの下にある「文字起こしを保存」をクリックすると、テキストファイル(.TXT)として保存されます。保存先は次のフォルダです。
Windows:C:\Users\[ユーザー名]\Documents\Zoom
Mac:/Users/[ユーザー名]/Documents/Zoom
文字起こしを保存する操作は、会議を終える前に済ませてください。退出してからでは押せません。参加者が保存できるかどうかは、事前に決めた権限に従います。
録音した会議から文字起こしを作る方法
会議中に操作し損ねても、諦めるのはまだ早いかもしれません。分かれ目は、録画をどこに保存したかです。
クラウド録画なら文字起こしも一緒に作られる
クラウドレコーディングと音声文字起こしの両方を有効にして会議を録画すると、録画データと一緒に文字起こしが作られます。ファイルの形式はVTTです。ZoomのWebポータルの「レコーディングと文字起こし」から内容を確認でき、誤りはその場で直せます。日本語を含む19の言語に対応しています。
利用にはPro・Business・Education・Enterpriseのいずれかのアカウントが必要です。録画が見られるようになってから、文字起こしができあがるまでにさらに時間がかかることもあります。会議の直後に開いて何もなくても、少し待ってからもう一度確認してください。
会議中に「文字起こしを保存」を押し忘れがちなら、こちらを併用する手があります。操作を覚えるより、設定で自動的に残るようにしたほうが取りこぼしは減ります。
参照:Using audio transcription for cloud recordings
ローカル録画と手元の音声ファイルの場合
自分のパソコンに保存するローカル録画では、文字起こしは自動で作られません。Zoomの公式ページが案内しているのはクラウド録画だけです。録画ファイルはあるのにテキストが見当たらないなら、まずここを疑ってください。
手元に音声や動画のファイルだけがある場合は、ファイルを取り込んで文字起こしできるツールを使います。会議のあとに録音だけを渡された場合や、対面の会議をICレコーダーで録った場合などに使う方法です。取り込める形式(mp3・mp4・m4a・wavなど)はツールごとに違います。手元のファイルが読めるかどうかを先に確かめておきましょう。
ホスト以外でも文字起こしは使える?
使えるかどうかは、ホストと管理者の設定で決まります。参加者が自分の判断だけで文字起こしを始めることはできません。
参加者が見られる・保存できる条件
画面で読めるかどうかは、Webポータルの「会議中に参加者全員が文字起こしを閲覧できるようにする」がONかどうかで決まります。ONなら、参加者も会議中に画面右側で会話の流れを追えます。
手元に残せるかどうかは、別の設定です。「文字起こしの保存を許す相手」は、「ホストのみ」「ホストと共同ホスト」「ゲストを除く全参加者」などから選べます。アカウントやグループの管理者が設定をロックしている場合は、その設定に従います。ここがホストのみになっていれば、画面で読めても保存はできません。
開始そのものはホストの操作です。参加者が「詳細」から「文字起こし」を押すと、ホストに開始をリクエストする画面が出ます。ホストが応じなければ始まりません。
参照:Enabling or disabling meeting transcripts
自分が主催しない会議で記録を残すには
いちばん確実なのは、ホストに一声かけることです。定例会議のように毎回同じ人が主催するなら、「ミーティングの文字起こし」を有効にし、自動生成の対象まで設定してもらえば、次回以降の開始操作を省けます。社外の相手が主催する会議なら、記録を取ってよいかの確認も兼ねて先に伝えておきましょう。
自分の側のツールで残す方法もあります。会議のURLをカレンダーに登録しておくと、自動で参加して録音する仕組みを使えます。この仕組みなら、Zoomの文字起こし設定に左右されずに手元へテキストを残せます。
ただし、自動録音の仕組みには段取りが1つ必要です。時間になると録音のための参加者が入室の許可を求めますが、その通知は会議の主催者に届きます。自分が主催者ではない会議では、「時間になったら入室の許可が来るので承認してほしい」と事前に伝えておきましょう。事前に伝えておかないと、入室が承認されず録音を開始できない可能性があります。
Zoomの標準機能で足りないときの選択肢
Zoomの標準機能は、あくまで会議で使うための機能です。議事録の形まで整えたい、専門用語を正確に文字起こししたい、Zoom以外の会議でも同じ方法を使いたいといった場合は、外部の文字起こしソフトを組み合わせる選択肢があります。
文字起こしソフトとは、音声の自動文字起こしや要約などの機能を持つツールです。議事録の作成やインタビューの書き起こしにかかる時間を短くします。ソフトによっては、自分がZoomのホストではない場合でも文字起こしできます。
TeamsやGoogle MeetなどZoom以外のWeb会議や、対面の会議に対応するソフトもあります。会議ツールごとの違いは、Web会議の文字起こしを自動化する方法で整理しています。
どんなソフトがあるのか、他にどんな機能があるのかも気になるところです。法人で使える主要なツールは、「文字起こしソフトの選び方」の記事で、対応する会議・精度・セキュリティといった観点から比較しています。無料で試せるソフトも多いため、まずは自社の会議で実際に動かしてみることをおすすめします。
Web会議ツールの文字起こしで足りなかった例
会議ツールの文字起こしでは足りず、専用ツールへ切り替えた事例があります。
文具・オフィス家具のコクヨ株式会社では、約2時間の会議に対して議事録の作成に4時間以上かかっていました。Web会議ツールに文字起こし機能が備わってからも、約3時間はかかっていたといいます。社内の専門用語がうまく変換されなかったことが一因です。加えて、全国の拠点から参加するため1拠点に1つのマイクで複数名の声を拾う形になり、話者も振り分けられませんでした。
専用ツールに切り替えたあと、議事録の作成時間は約30分になりました。削減率は90%です。専門用語が正しく変換され、誰の発言かも自動でわかるようになったことで、音声の聞き直しが大きく減りました。
参考記事:専門用語が多い会議の議事録作成時間を90%削減。Web会議ツールとOtolioの文字起こしの違いとは
同じ原稿でZoomと専用ツールの結果を比べる
ソフトによって精度は異なります。ここでは、会議業務を丸ごと自動化するAIエージェント「Otolio」で実際に文字起こしをしました。それをZoomの文字起こし結果と比較しています。正確に文字起こしができるように、できるだけ録音環境を整えた上で今回の検証を行っています。あくまでも参考情報としてご確認ください。
前提条件
- 原稿:以下の架空の原稿を読み上げ
- 環境:騒音がほぼない完全個室で録音
- 話者数:1名
- マイク:イヤホンマイクのマイクを使用
- 録音方法:同時に録音を実施(読み上げ方による文字起こし精度の差をなくすため)
読み上げた架空の原稿
それでは営業の定例会議を開始いたします。いつも通り、最初は今月の目標に対する進捗確認です。
今月の営業部全体の売上目標は40億円で、昨日までの受注確定分は20億円で達成率は50%です。また着地見込みは36億円で残り4億円がビハインドしている状況です。
部署別で見ると、第1営業部は目標の15億円に対して、着地見込みは15億円となっており、目標達成が見えています。そのため、今後も顧客と密にコミュニケーションを取り、受注がずれることのないようにしっかりと注意してください。
一方、第2営業部は目標25億に対して21億の着地見込みで4億のビハインドがございます。目標未達となっている要因については、エピック商事との交渉が難航していることが挙げられます。現在、チーム内で進行中の商談や今月中に受注できる可能性のある既存顧客を精査しています。
Zoomの文字起こし結果
ほぼ正確に文字起こしがされており、会議内容を把握するには十分な精度であることが確認できました。
ただし誤字や違和感のある改行は一定発生しています。
- 顧客 → 区画
- 「受注がずれることがないよう」 → 「受注がずれる。ことがないよう」
- 目標未達 → 目標を満たす
- エピック商事 → エピック消止
このように、良い録音環境ではっきりと原稿を読み上げた場合は、一部修正が必要な点があります。ただし、問題のないレベルで文字起こしされていると言えます。
Otolioの文字起こし結果
Otolioの文字起こしもほぼ正確でした。今回の検証条件では、Zoomで確認された誤変換はOtolioでは発生しませんでした。また、発言が段落で表示されているため、より読みやすい印象を受けます。
※Otolioの文字起こしの精度は100%ではございません。録音環境等によって左右されることをあらかじめご了承ください。
文字にしたあと議事録にまとめる
文字起こしは、議事録そのものではありません。発言がそのまま並んだテキストから、決まったこと・持ち帰りになったこと・次に誰が何をするかを抜き出す作業が残ります。ここにかかる時間は、会議の長さと求められる細かさで変わります。
Zoomの標準機能、Zoom AI、汎用の生成AI、専用ツールのどれを使ってどこまで自動にするかは、Zoomで議事録を自動作成する方法で費用・手間・精度の観点から比べています。文字起こしまでの方法はこの記事で、その後の議事録作成はそちらの記事で解説しています。
Zoomの文字起こしで気をつけたい3つのポイント
設定が終わって使えるようになっても、結果に満足できない場面はあります。つまずきやすいのは次の3点です。
1. 精度は録音環境に左右される
文字起こしの精度は、録音環境とツール側の音声認識性能の両方に左右されます。パソコンのマイクを使う場合は、内蔵マイクの品質や話者との距離も結果に影響します。誤変換が多いときは、まずイヤホンマイクなど別のマイクに切り替えてみましょう。
会議室に複数人が集まる場合は、機材の置き方でも結果が変わります。屋内向けマイクが声を拾える範囲は1〜2m程度で、「手が届くところにマイクがあるか」が目安になります。また、パソコンの内蔵マイクは正面の音を拾いやすい設計です。正面以外の声を拾いにくい場合は、外付けマイクの利用や座席・マイク位置の調整を検討してください。
拡声器を使う大部屋の会議なら、拡声器の近くにマイクを置くと結果が安定します。マイクの距離や向き、環境音、話し方といった要素ごとの直し方は、文字起こしの精度を上げる方法に手順としてまとめています。
複数の拠点から参加する会議では、音は拾えていても誰の発言かがわからなくなりがちです。その原因と直し方は、発言者が特定できない6つの原因に分けて整理しました。
2. 型番や社内用語は誤変換されやすい
一般的な会話が正しく文字になっても、社内で使う言葉になると結果は変わります。Otolioの商談では、製造業の担当者から「型番は本当に出ない」という声を伺うことがあります。
誤変換に気づいたら、原因を分けて考えてください。話者から離れた席の発言だけが崩れている場合は、マイクの距離や位置が影響している可能性があります。全員の発言で同じ単語だけが崩れる場合は、その単語を音声認識が正しく認識できていない可能性があります。
前者はマイクを話者に近づけることで改善することがあります。後者は、Zoomの標準機能だけでは修正の手間を減らしにくい部分です。
誤変換が多いほど、文字起こし結果を修正する手間も増えます。つまり、文字起こしの精度そのものより「直す時間がどれだけ残るか」で判断したほうが実態に合う、ということです。汎用の生成AIと専用ツールで専門用語の扱いがどう違うのかは、GeminiとAI議事録ツールの比較で詳しく取り上げています。
3. テキストをどこまで残すかを先に決める
2026年5月の更新で、Zoomの管理画面には文字起こしの保持期間と、保存を許す相手の設定が並ぶようになりました。ここを決めないまま運用を始めると、あとから困ります。
判断の軸は2つです。1つは、その会議の内容を何日先まで見返す必要があるかという点です。もう1つは、社外の相手が参加する会議で、誰にテキストの保存を許可するかという点です。
とくに社外との打ち合わせでは、参加者全員が保存できる設定のままだと、記録が自社の管理から離れます。会議の性質ごとに残す期間と権限を決めておけば、あとで説明を求められたときにも答えられます。
まとめ|Zoomの文字起こし機能の選び分け
Zoomでは、会議中に読むための「字幕(自動字幕)」と、記録を残すための「ミーティングの文字起こし」を用途に応じて使い分けます。2026年5月下旬の更新以降、字幕は保存もダウンロードもできません。テキストを議事録などに使うなら、「ミーティングの文字起こし」を使います。
判断の分かれ目は4つあります。字幕で足りるか、テキストとして残す必要があるかという点、設定を変更できるかという点、録画をクラウドと手元のどちらに保存するかという点、そして自分がホストかどうかです。会議の前に確認しておけば、終了後に記録が残っていないと慌てるのを防げます。
そのうえで、Zoomの標準機能で足りるか、専用のソフトを組み合わせるかを判断します。会議の数と、文字起こし後に残る修正時間を比べて、自分に合う方法を選んでみましょう。
専門用語をどこまで正しく文字にできるか、発言者をどこまで判別できるかは、実際の会議で試さないと判断できません。次の1回の会議で試すと、自社に合う方法を見極めやすくなります。
Zoomで文字起こしを保存し、別の生成AIに貼り付けて、要約や議事録作成を指示する。手元に録音ファイルだけがある場合は、文字起こしできるツールへ取り込む作業から必要になります。
Otolioなら、Zoom会議の録音・文字起こしから、議事録の作成、要点・ToDoの整理までをひとつのサービスで進められます。録音済みの音声ファイルも取り込めるため、記録の状態に合わせて複数のツールを使い分ける手間を減らせます。
会議中の記録から、会議後の議事録作成まで。どこまでまとめて進められるか、14日間の無料トライアルで確かめてください。
よくある質問とその回答
Q. Zoomの文字起こしは無料で使えますか?
字幕(自動字幕)は無料プランでも利用できます。自分がホストとして「ミーティングの文字起こし」を有効にするには、Pro・Business・Enterpriseのいずれかのアカウントが必要です。
一方、参加者として会議に入る場合は、自分が無料プランでも、ホスト側で「ミーティングの文字起こし」が有効になっていれば利用できる場合があります。閲覧や保存ができるかどうかは、ホスト側の設定によって決まります。
Q. Zoomの文字起こしは保存できますか?
「ミーティングの文字起こし」を使えば保存できます。会議中に画面右側のパネル下部にある「文字起こしを保存」をクリックすると、テキストファイル(.TXT)が作られます。保存先は、PCのDocuments内のZoomフォルダです。
一方で、字幕(自動字幕)は2026年5月下旬の更新以降、保存もダウンロードもできなくなりました。字幕だけを表示していた場合、会議が終わると内容は残りません。
音声文字起こしを有効にした状態でクラウドレコーディングを行うと、録画データとあわせて文字起こしが作成されます。内容は、ZoomのWebポータルから確認できます。
Q. ホスト以外でもZoomの文字起こしは使えますか?
会議中に読めるかどうかは、ホストか管理者が「会議中に参加者全員が文字起こしを閲覧できるようにする」をONにしているかで決まります。手元に保存できるかどうかは、「文字起こしの保存を許す相手」の設定で別に決まる仕組みです。
開始の操作はホストが行います。参加者が「詳細」から「文字起こし」を押した場合は、ホストへの開始リクエストになります。
自分が主催しない会議で記録を残したいなら、事前にホストへ依頼するか、Zoomの文字起こし設定に左右されない方法を用意しておきましょう。
Q. Zoomの録音から文字起こしはできますか?
クラウドレコーディングと音声文字起こしの両方を有効にして録画していれば、録画データと一緒に文字起こしが作られます。ファイル形式はVTTです。ZoomのWebポータルの「レコーディングと文字起こし」から確認・編集できます。
一方、自分のパソコンに保存するローカル録画では、文字起こしは自動で作られません。すでに手元にある音声ファイルからテキストを作りたい場合は、ファイルを取り込んで文字起こしできるツールを使うことになります。
会議中の操作を忘れがちなら、クラウド録画と音声文字起こしを最初からONにしておくのが安全です。
Q. Zoomで文字起こしが表示されないのはなぜですか?
表示されない場合、設定が有効になっていない可能性があります。よくある原因としては、次のようなケースが挙げられます。
- Zoomのアカウント設定で「自動字幕」または「ミーティングの文字起こし」がOFFになっている
- ミーティングのホストが文字起こしを開始していない
- Zoomアプリのバージョンが古く、機能に対応していない
- 参加者として入っていて、閲覧を許可する設定がOFFになっている
「ミーティングの文字起こし」は、ホストまたは管理者側で機能が有効になっている必要があります。参加者として表示されない場合は、ホストに開始を依頼しましょう。自分がホストの場合は、Webポータルの設定画面で「ミーティングの文字起こし」がONになっているか確認してください。
