議事録の管理とは?あとから探せる形で保管するための6つの決めどころ
会議の記録は、多くの組織で日々作られています。それでも、「あのとき何を決めたか」を確かめようとすると、必要な議事録が見つからず手が止まることがあります。とくに困るのは、数か月後にその記録を探す別の担当者です。
ただ、いざ整えようとすると、
- 以前決めた理由を確認したいのに、どこに書いてあるか分からない
- 議事録はあるはずなのに、置き場所が人によって違って探せない
- 残す期間も捨てる基準も決まっておらず、ファイルが増える一方になっている
といった壁に当たります。
そのためこの記事では、議事録の管理を「あとから誰でも探し出せる状態で置いておく運用」として捉え直します。決めることは6つあります。置き場所から捨て方まで、何をどう決めればよいかを順に解説していますので、「あとから探せる形で議事録を残したい」とお考えの方はぜひ最後までご覧ください。
定例会議、役員会議、訪問先での打ち合わせ。会議後は、議事録が1か所に文字で残ります。Otolioは会議業務を丸ごと自動化するAIエージェントです。カレンダーに予定を入れておけば、録音から要点の整理までを任せられます。累計8,000社以上の利用実績があります。
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議事録の管理とは、あとから探し出せる状態で置くこと
議事録の管理は、フォルダをきれいに整えるだけではありません。あとから探せる状態にするには、片づける前に決めておくべきルールがあります。まず、決めることの全体像から示します。
決めることは6つある
議事録の管理とは、書いた後の片づけではなく、あとから誰でも探し出せる状態で議事録を置いておく運用のことです。決めることは6つあります。
- 置き場所:議事録をどこに集めるか
- ファイル名:何を、どの順番で並べるか
- 分け方:探す人がどの入り口から入るか
- 見られる範囲:誰が開けるか
- 残す期間:会議の種類ごとに、どれくらい残すか
- 捨て方:いつ、誰が捨てるか
この6つが決まっていれば、担当者が入れ替わっても「あの決定の理由」までたどり着けます。逆に、1つでも決まっていない項目があると、そこから運用が崩れやすくなります。置き場所だけを決めてファイル名を放っておけば、同じフォルダの中で迷うことになるでしょう。それぞれの決め方を、このあと1つずつ見ていきましょう。
「あの決定の理由が見つからない」はなぜ起きる?
探す人が頼れる手がかりを、置く側が用意していないからです。過去の議事録を探す人が持っている手がかりは、主に「いつごろの会議だったか」「どの会議体の話だったか」「誰が持っていそうか」の3つです。この3つから当たりをつけて、置いてありそうな場所を開きます。
置いた人の頭の中にしかルールがないと、3つとも使えなくなります。日付で並んでいなければ「いつごろ」から絞り込めず、会議体ごとにまとまっていなければ「どの会議か」でも当たりがつきません。書いた本人が異動していれば、「誰が持っていそうか」という最後の手がかりも消えます。
この場面では、議事録の内容よりも、置き方のルールが整っていないことが主な原因です。
録画が残っていても見返されないのはなぜ?
録画データだけを残している場合、必要な場面を探し当てる手間が大きく、本文をキーワードで検索できません。1時間の録画から必要な5分を見つける作業は、半年後の自分にも、引き継いだ後任にも負担になります。
それでも「録画しているから、議事録は作らなくていい」という判断が成り立っている組織があります。会議はすべて録画され、クラウド上にも長く残る設定になっています。必要になったら聞き直せばよい、という理屈です。一見すると合理的ですが、聞き直す手間を将来へ先送りしているともいえます。
文字起こしが残っていれば、会議内容をキーワードで検索できます。録画や音声は、文字起こしや要約の根拠を確認したい場面でとくに役立ちます。録画だけを記録の中心にすると、必要な箇所を探す負担が大きくなります。
この記事で扱うこと・扱わないこと
本記事が扱うのは、置いたあとに「探し出せる形」をどう作るかです。議事録に何をどう書くかは、議事録の書き方と会議別の見本にまとめてあります。
会議が終わったあと関係者へどう届けるかも、本記事の範囲外です。共有の手段やタイミング、そのまま使える文面については、議事録を共有するときのポイントと例文で解説しています。
あとから探し出せるようにする6つの決めどころ
順番には意味があります。大枠から細部へと決めていきます。置き場所が決まらないうちにファイル名だけそろえても、探す人はどこを開けばよいか分かりません。
決めどころ1|置き場所を1か所に決める
決めるのは「組織として保管先の基盤が1つに決まっているかどうか」です。どのサービスを使うかは、その次に来ます。社内の共有ドライブでも、ドキュメント管理の仕組みでも、議事録を扱うサービスでも構いません。条件は、部署や担当者ごとに保管先を分散させず、どこを見れば議事録にたどり着けるかを共通化することです。
新しい場所を作るより、すでに全員が毎日開いている場所に寄せるほうが続きます。議事録のためだけに入れ物を用意すると、そこへ行く習慣をつくるところから始めることになります。
着手は棚卸しからです。いま議事録が何か所に散っているかを数えます。たとえば、メールの本文、個人のノートアプリ、チャットの添付ファイル、共有フォルダなどです。数え上げたら、一番多くの人が日常的に開いている場所を1つ選び、そこへ寄せると決めます。
置き場所が決まっているかどうかは、「うちの議事録はどこにありますか」と新しく入った人に聞かれて、誰に聞いても同じ答えが返るかで判断できます。
置き場所が増えるきっかけは、部署ごとに別々の道具を選ぶことにあります。当初の用途が担当者の交代とともに消え、使われないまま契約だけが残ることもあります。道具を増やす判断の前に、いま決まっている置き場所はどこか、という問いを先に置いてください。
決めどころ2|ファイル名の形をそろえる
ファイル名で決めることは3つです。入れる要素と並べる順番、区切り文字、日付の桁数です。ここまでそろえておくと、日付や会議名で絞り込みやすくなります。
要素は増やしすぎず、日付・会議名など、運用に必要なものに絞ります。参加者名や通し番号まで詰め込むと、保存のたびに迷いやすくなります。日付は「YYYYMMDD」の8桁など、年まで明示する形式にそろえると、並び順や検索時の解釈がぶれにくくなります。区切り文字も1種類に統一しておくと、入力時の迷いを減らせます。
形を決めたあとに重要になるのが、迷いやすい場面の扱い方です。ここが決まっていないと、せっかくそろえた形もすぐに崩れます。
同じ会議が同じ日に2回あるとき
午前と午後で同じ名前の打ち合わせが開かれるような場合です。時刻を足すか、末尾に連番を足すかは、どちらでも構いません。大事なのは、どちらを使うか先に決めておくことです。
会議体の名前が変わったとき
過去のファイル名をさかのぼって直さないでください。直し始めると途中で力尽き、新旧が中途半端に混ざった状態が残ります。改称した日を境に新しい名前へ切り替え、旧い名前と新しい名前の対応を1行どこかに書き残しておけば、過去の分も探せます。
修正版が出たとき
版の数字をファイル名に増やさない、と決めておく方法があります。「議事録_最終.docx」「議事録_最終2.docx」「議事録_最終_修正版.docx」が並ぶ状態を防ぎやすくなります。
一般的な社内会議で、利用中の保管サービスに変更履歴や版管理の機能がある場合は、同じ文書上で修正履歴を残す方法が使えます。ただし、法令や社内規程で修正・保存方法が定められている議事録は、そのルールを優先してください。
決めどころ3|探す人の入り口で分ける
フォルダを深く掘るほど探しやすくなる、とは限りません。1つの会議が複数のテーマにまたがるからです。たとえば、新製品の価格を決めた定例会議を「定例会議」と「新製品」のどちらに入れるか迷うことがあります。どちらか一方にしか入れられない構造は、現実の会議に合いません。
分ける基準は、探す人がどの入り口から入るかに置きます。入り口は大きく、会議体・時期・テーマの3つです。会議体と時期はフォルダで、テーマは横断できるタグやキーワードで持たせると、どの入り口からも届きます。
全文検索が使えない環境では、会議名・日付・決まったこと・保管場所を1行ずつ並べた一覧表を代わりに使えます。ただし、この表の更新そのものは人の手作業です。更新を誰の仕事にするかまで決めないと、表が止まった日から探せない状態に戻ります。表を作るなら、担当と更新のタイミングをセットで決めてください。
分け方の話は、書式をそろえる話とつながっています。項目の位置が会議ごとにばらけていると、並べても比べられないためです。テンプレートと運用ルールを全社でそろえる手順は別の記事に整理してあります。
決めどころ4|誰が開けるかを先に決める
議事録には、全社に開いてよい情報と、限られた人だけが見る情報が混ざります。たとえば、役員会や人事、契約交渉の議事録には、閲覧範囲を限定すべき情報が含まれることがあります。これらを同じ保管基盤に置くなら、見られる範囲を先に決めるのが前提になります。
後から絞るのは、先に決めるより手間がかかります。すでに配られた状態から回収することになるためです。会議の種類ごとに閲覧できる範囲を定義しておけば、機密性の高い会議も同じ場所に置けます。置き場所を1か所にまとめる判断は、この設計とセットになって成立します。
もう1つ、見落とされやすい論点があります。記録を誰に紐づけるかです。担当者個人のアカウントに議事録が紐づいていると、離任後にアクセスできなくなったり、引き継ぎが難しくなったりする可能性があります。
部署や組織の単位に紐づけておけば、担当が替わっても記録は組織に残ります。権限のグループを作るときは、個人名で作らず、役割の単位でまとめてください。
決めどころ5|会議の種類ごとに残す期間を決める
全社一律で同じ保存期間を設けると、必要以上に長く残す会議がある一方で、より長い保存が必要な議事録を早く廃棄してしまうおそれがあります。保存期間は、会議の種類ごとに決めます。
保存期間を決めるときは、その記録を後から誰が、何のために必要とするかを確認します。業務上必要な期間に加えて、社内規程や取引先との契約で保存期間が定められている場合は、そちらを優先します。
会社法で備え置く年数まで決まっている議事録もあります。取締役会と株主総会の議事録がそれにあたり、年数も記載事項も法律の側が指定しています。取締役会議事録の記載例と保管の決まりで条文ごとに整理しました。株主総会については、株主総会議事録の記載事項と電子提供制度をご確認ください。
残すこと自体が決まっている組織もあります。上場の準備を進めている企業では、主要な会議体の議事録を残すことが準備項目に入ります。この段階では、何年残すかより先に「必ず残っているか」が問われます。
決めどころ6|いつ誰が捨てるかを決める
捨てる基準がないまま運用すると、増え続けたファイルの中で結局探せなくなります。残す期間を決めたなら、過ぎたものをどうするかまでが1組です。
決めることは、「いつ捨てるか」「誰が捨てるか」「捨てる前に何を確かめるか」の3つです。
「いつ」には2通りの決め方があります。1つは期間を過ぎたら捨てる方法、もう1つは案件やプロジェクトの終了を区切りに捨てる方法です。会議の性質に合うほうを選びます。
「誰が」は会議体の持ち主に寄せるのが自然です。管理の窓口が全部署分を1人で判断するのは、現実に合いません。捨てる前には、法令だけでなく、社内規程や取引先との契約で保存が定められていないか、進行中の案件の根拠として残す必要がないかを確認します。
捨てたことを記録に残すかどうかも、あわせて決めておきましょう。1行の台帳があるだけでも、「あの議事録はどこへ行ったのか」と探す時間を減らせます。
決めた形を、担当者に頼らず保ち続ける
ここまでの6つは「決めること」でした。決めただけでは続きません。決めた形が誰かの頑張りで支えられていると、その人がいなくなった日に崩れます。
文字で残っていないと、6つを決めても探せない
置き場所やファイル名を決めても、音声や動画だけでは必要な発言を本文検索できません。6つの決めどころは、会議内容が文字で残っていることを前提にしています。
会議の場で誰かが全部書き取る必要はありません。自動で文字になる仕組みがあれば、書き手の力量への依存を減らせます。文字で残っていれば、会議に出ていない人も、自分のタイミングで必要な箇所を確認しやすくなります。
「作ってから管理する」を「作った時点で残る」に変える
今までの議事録運用は、誰かが書き、書き上がったものを共有し、共有先で管理するという順番でした。この流れには弱点があります。最初の「書く」で止まると、管理まで進みません。
順番を入れ替えます。会議が終わった時点で1か所に記録が置かれていて、そこから必要に応じて整えていく形です。こうすると、「残っていない」という事態が入口で起きなくなります。
入れ替えるときの条件が1つあります。現場に新しい操作を足さないことです。会議のたびに起動の手順や設定の確認が挟まると、運用が定着しにくくなります。今の進め方を変えずに、記録だけが後から付いてくる形にできるかどうかが、運用を続けられるかどうかの分かれ目です。
Otolioは、会議業務を丸ごと自動化するAIエージェントです。Web会議なら、カレンダーに予定を入れておくだけで録音から文字起こし、要点の整理までが自動で進みます。会議後は、記録が1か所に残ります。あとから「あの件はどうなったか」と思い出したときは、文字起こしをキーワードで検索できます。AIが出した要点やToDoには発言の時刻が付いているので、時刻をクリックすればその場面の音声を聞き直せます。
訪問先の打ち合わせも同じ場所に集める
Web会議だけを対象にした仕組みでは、対面の会議記録が別の場所に残り、管理が分散する可能性があります。営業の訪問や現場での短い相談、店舗や工場での打ち合わせは、Web会議ツールの外で起きるためです。
ここまで同じ場所に入って、はじめて「1か所」になります。対面の会議を記録するときは、集音マイクを併用すると声が拾いやすくなるでしょう。OtolioはPCのほか、スマートフォンとタブレットでも使えるため、会議室にPCを持ち込まなくても記録を残せます。
社内会議はWeb、商談は対面、という分かれ方をしている組織ほど、この点は効いてきます。置き場所が2つに割れる原因が、道具の対応範囲にあることは珍しくありません。
事例|会議後すぐに議事録を確認できる状態にした例
株式会社プロリーチのコーポレート事業部には、議事録を作る習慣がありませんでした。会議の情報が組織に残らないため、決めたはずの次回アクションを後から確認できませんでした。記憶があいまいになり、同じ議論をもう一度やり直すこともありました。こうした時間が積み重なっていました。
同社が選んだのは、会議が終わった時点で記録が残る形にすることです。録音から議題ごとの要点の整理までをAIに任せ、会議後すぐに議事録を確認できる状態にしました。会議に参加していないメンバーも、議題と要点を見れば何が話されたかをつかめます。
変化はそこで止まりませんでした。AIが整えた要点には発言の時刻が紐づいており、気になった箇所は元の音声に戻って確かめられます。担当部署は、議事録のテキストに加えて音声も残ったことで「会議の情報が残っていない」という課題が解けた、と述べています。
まとめられた議事録は、書いた人が重要だと判断した範囲の情報です。元の会話に全員が戻れる状態があると、推測で進む議論が減ります。
参考記事:AIで会議後すぐに議事録を確認できる状態を実現!音声を活用し正確な情報共有も可能に
社外との会話を含む記録は、置く前に確かめる
社内会議だけを整えても、取引先やお客様との会話は管理対象から外れます。社外との会話を記録に残すときは、社内会議とは別の論点も確認する必要があります。
取引先との会話を外部サービスに預けてよい?
確かめるのは、預け先のデータ管理体制、音声が第三者のサービスへ渡る可能性、解約時のデータの扱いの3点です。少なくともこの3点を確認したうえで、自社のセキュリティ基準や契約条件に照らして利用可否を判断します。
この問いは、機能の良し悪しを比べるより手前に来ます。「自社が録音した取引先との会話を、他社のサービスに預けてよいのか」。ここで止まったまま、検討そのものが進まなくなることがあります。情報システムや法務と一緒に確認すると、後戻りが減ります。
もう1つ、技術的な安全性の確認とは別に、取引先へ録音についてどう伝えるかも決めておく必要があります。録音することをどう告知し、必要に応じて同意をどう得るかについて社内で説明の型を決めておくと、現場が判断に迷いにくくなります。
「言った言わない」に備えてどこまで残すか
記録を取ること自体が、後から起きる食い違いへの備えになります。「そんな話はしていない」と言われたときに、事実関係を確かめられる材料が手元にあるかどうかで、対応のしやすさが変わります。
どこまで残すかは、会議の性質で決めます。日程や金額など、後から認識の違いが問題になりやすい事項は、確定した内容を明確に残しましょう。議論の経緯まで残すかどうかは、決裁や契約の根拠になるかどうかで判断できます。
食い違いが起きる原因と、起きてしまったときの対応は「言った言わない」が起きる原因と対応方法に整理してあります。
探し出せる状態が続くと、組織に何が残るか
議事録を探し出せる状態が続くと、過去の会議記録を次の判断に使いやすくなります。ここからは、管理が定着したあとに得られる効果を見ていきます。
同じ議論をやり直さなくて済む
過去の会議を横断して引けるようになると、前提を毎回思い出す必要がなくなります。「あの件、どうなったんだっけ」という問いにも、その場で答えを返しやすくなります。似た議題を前にどう扱ったかも、すぐに確かめられます。
やり直しが減ると、会議は「前回の続き」から始められます。議事録の管理は保管の話に見えて、会議そのものの中身に返ってきます。
議事録から、会議のナレッジ資産へ
議事録がそろっていること自体は、経営層から見ればまだ道具の話です。響くのはその先で、会議で交わされた会話が組織の一次情報として積み上がり、判断の材料として使える状態になることです。
議事録の管理は、その入口にあたります。探し出せる状態が普通になった先で、会議の記録を組織の資産に変えるために必要なことは、会議をナレッジ資産に変える4つのステップにまとめてあります。
まとめ|議事録の管理は、あとから探し出せる状態をつくること
議事録の管理は、フォルダや書式を整えるだけではありません。あとから誰でも探し出せる状態で、議事録を置いておく運用のことです。探せない議事録は、残っていないのと同じです。
決めることは、置き場所、ファイル名、分け方、見られる範囲、残す期間、捨て方の6つでした。この6つを自分の組織に当てはめて、まだ決まっていないものがいくつあるかを数えるところから始められます。
6つの管理ルールを決める前提として、会議内容が文字で残る状態も整えてください。中身が音声や動画だけでは、置き場所やファイル名をそろえても本文検索ができません。文字で残る前提を整えたうえで、置き場所から順に6つを決めると運用しやすくなります。
まずは直近の会議を1つ選んで、「半年後の誰かがこれを探し当てられるか」を確かめてみてはいかがでしょうか。
置き場所を決め、ファイル名をそろえ、見られる範囲を組み直すには、部署間の調整や既存フォルダの棚卸しが必要です。すべてを一度に完成させようとせず、まず実際の会議で記録が文字で残る状態を作り、その記録を使いながら6つのルールを具体化していく方法もあります。
6つを決めきるには時間がかかります。その間も会議は続くため、まず実際の会議で「文字で残り、あとから探せる」運用を試す方法があります。Otolioは、カレンダーに入れた予定からWeb会議に参加して録音し、文字起こしと要点の整理まで進めます。訪問先の打ち合わせも、スマートフォンから同じサービス内に記録できます。14日間の無料トライアルで、自社に合う運用かを確認できます。
よくある質問とその回答
Q. 議事録はどこに保管するのが正解ですか?
どのサービスが正解か、という問いに答えはありません。社内の共有ドライブでも、ドキュメント管理の仕組みでも、議事録を扱うサービスでも構いません。決め手になるのは「1か所に決まっているか」です。「うちの議事録はどこにありますか」と聞かれて、誰に聞いても同じ答えが返る状態になっていれば、その置き場所は機能しています。新しい入れ物を用意するより、全員がすでに毎日開いている場所に寄せるほうが定着します。
Q. 議事録の管理は誰が担当すべきですか?
議事録管理のルールを管理する窓口は決めておくのがおすすめですが、すべてを1人で担当する必要はありません。保管場所や命名規則などの全社ルールは管理部門が整え、各会議の保管・廃棄判断は会議体の責任者が担うなど、役割を分けると運用しやすくなります。議事録作成も自動化できれば、特定の書き手への依存を減らせます。
Q. 議事録の保存期間はどのくらい必要ですか?
一般の社内会議に、一律で決まった年数はありません。会議の種類ごとに、その記録を後から誰が必要とするかに加えて、法令、社内規程、取引先との契約を確認して決めます。期間を過ぎたものを誰がいつ捨てるかまで一緒に決めておくと、増え続けて探せなくなる状態を防げます。なお、取締役会と株主総会の議事録には会社法上の備置期間が定められています。取締役会は取締役会議事録の記載例と保管の決まり、株主総会は株主総会議事録の記載事項と電子提供制度で要件をご確認ください。
Q. 議事録の書き方・書式・共有・チェックリストはどこを見ればいいですか?
本記事は置いたあとの管理に絞っているため、書く側の話は別の記事にまとめてあります。共有する前の抜け漏れを1枚で確認したい方には、共有前に確認する18項目が実務に近い形です。
会議別のテンプレートがほしい場合は、コピペで使える会議別テンプレ3種とWord・Excelでの整え方をご覧ください。書き方そのものを順番から知りたい場合は、そのまま使える会議別の例文と見本が入口になります。
Q. 議事録管理を外注できますか?
外注する選択肢はあります。ただ、機密情報の扱いをどこまで任せるかという論点と、運用のノウハウが社内に残りにくいという論点が付いてきます。費用の比較と、内製に切り替えるときの手順は議事録外注のデメリットと内製化の進め方に整理してあります。
