Macで自動文字起こしをする4つの方法|音声入力や音声データの対応方法も解説
日々の会議やインタビューなどで、会話を録音し、聞き返しながら文字起こしをしている方は多いかと思います。文字起こしは、時間や労力が大きくかかる大変な作業です。この文字起こしを手作業で行っている人の中には、
- PCで文字起こしする方法はないのか
- 具体的にどうやって文字起こしをするのか
- もっと精度高く文字起こしする方法はないのか
といった疑問を持っているのではないでしょうか。
そこで今回はPCの中でも、Macを使っている方にむけて
- Macで目的別に文字起こしをする方法
- その方法の具体的な手順
- 文字起こしの精度を高めるための方法
について紹介します。
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Macで文字起こしをする4つの方法
まずはじめに、Macで文字起こしをする方法についてご紹介します。
そもそもMacには、標準の文字起こし機能は搭載されていません。Mac本体には元々文字起こし機能は備わっていないので、文字起こしをする際は外部サービスとの連携が必須です。
外部サービスと連携してMacで文字起こしをするためには、大きく以下の4つの方法に分けることができます。
それが
- 文章作成ソフトの音声入力を活用し、文字起こしをする
- Web会議ツールの音声を活用し、文字起こしをする
- Googleドキュメントとユーティリティソフトを併用し、文字起こしをする
- 文字起こしソフトを活用し、文字起こしをする
の4つの方法です。
各方法にそれぞれメリット・デメリットが存在していますので、それぞれの方法について詳しく解説していきます。
方法1:文章作成ソフトの音声入力を活用する
ここでは文章作成ソフトの文字起こし方法についてご紹介します。
文章作成ソフトといっても、Macに搭載されているアプリ「Pages」やGoogleドキュメント、Wordと数多く存在します。
それぞれ具体的に文字起こしする方法は異なるため、ここではMacユーザーに向けて「Pages」の文字起こしをするための手順をご紹介します。
もしGoogleドキュメントを活用していて、その具体的な手順を知りたいという方はこちらの下記の参考記事をお読みください。
参考記事:Googleドキュメントで文字起こしをする方法を1から解説!音声入力や音声ファイルの対応方法も紹介
Mac標準搭載アプリ「Pages」の文字起こし手順
Pagesは、Macに標準搭載されている文書作成アプリです。PagesはWindowsが提供しているWordと違い、無料かつ手軽に利用することができます。
Pagesの「音声入力」という機能を活用することで、文字起こしを行うことが可能です。
「音声入力」は、パソコンやスマホのマイクで拾った音声を自動で文字起こしする機能です。音声入力を起動しながら会議などで利用すると、リアルタイムに文字起こしがされます。
具体的な手順は以下のとおりです。
- Pagesを開き、画面上部の「編集」メニューをクリック
- 「音声入力」を選択する
- 画面にマイクが表示されるので、マイクに向かって発言することで文字起こしされる
文章作成ソフトで文字起こしをするときの注意点
自分が今まで使用している文章作成ソフトで文字起こしできるのは、とても便利だと思います。ただし文章作成ソフトの文字起こしをする際に以下の3つに注意する必要があります。
すべての文章作成ソフトに当てはまるわけではないですが、いわゆる文章作成ソフトと呼ばれるものには共通しているため、気になる場合は、事前に以下の注意点を確認するようにしましょう。
文字起こしの精度が低い
文章作成ソフトの文字起こし精度は、他のものよりも低いものが多いです。特に
- 専門用語などの固有名詞が認識できない
- 「えー」や「あの」などの意味をなさない言葉が文字起こしされる
- 句読点や改行が適切に行われない
といったことがあるため、自身が求めている精度に満たしていない場合は、他の方法を検討するようにしましょう。
Web会議で文字起こしするときは、専用アプリとの連携が必要
文章作成ソフトの文字起こしは「PCマイクからの音声を文字起こし」するだけなので、Web会議など相手の発言の音声も文字起こししたい場合は、専用アプリをダウンロードする必要があります。
音声データが保存されない
文章作成ソフトではリアルタイムで、発言内容を文字起こしすることが可能ですが、その発言つまり音声データを保存することはできません。
もし音声データも保存したい場合は、別のMacで文字起こしをする方法を検討するか、スマホやICレコーダーなどで文字起こしとは別に録音することをおすすめします。
方法2: Web会議ツールの文字起こし機能を活用する
ここではWeb会議ツールで文字起こしをする方法についてご紹介します。
文章作成ソフトと同様に、Web会議ツールも「Zoom」や「Teams会議」といった複数のツールが存在しますが、ここでは「Zoom」の文字起こしをするための手順をご紹介します。
もし「Teams会議」「Google Meet」を活用していて、その具体的な手順を知りたいという方は以下該当するものをお読みください。
参考記事:【画像で解説】Google Meetで文字起こしする方法!議事録の自動作成ツールも紹介
参考記事:【初心者向け】Teams会議で文字起こしする方法|リアルタイム表示やダウンロードする方法も解説
Zoomの自動字幕機能を使った文字起こし
Zoomには「サブタイトル」と「フルトランスクリプト」という2種類の文字起こし機能があります。
「サブタイトル」機能は話者の発言を、映画やドラマなどの字幕のようにZoom画面上に表示する機能です。
「フルトランスクリプト」機能は会話をチャット形式のように、画面右側に表示させることができる機能です。会話がすべてチャット形式として表示されるため、気になることや聞き逃してしまったことを遡って確認したいときに使える便利な機能となっています。
2つの機能は必要に応じて使い分けるようにしましょう。
今回は主に「フルトランスクリプト」機能の文字起こし方法について、ご紹介します。
具体的な手順は以下のとおりです。
- Zoom画面下段に表示されている「字幕を表示」の三角ボタンをクリック
- 「全文の文字起こし表示」をクリック
もし文字起こしができない場合はZoomの設定やバージョンに問題がある可能性があります。もっと詳しくZoomで文字起こしをする方法を知りたい方は、以下の記事もお読みください。
参考記事:Zoomで文字起こしする3つの方法!便利な文字起こしツールを使った方法も紹介
Web会議ツールで文字起こしをするときの注意点
事前設定が必要
さきほどZoomで文字起こしをする際に、うまくできない場合は事前設定やバージョンに問題がある可能性があるとお伝えしましたが、Zoomに限らず、事前設定をしないとうまく使えないWeb会議ツールがあります。
Web会議ツールで文字起こしをする場合は、どんな事前設定が必要か確認するようにしましょう。
Web会議ツールの権限によっては、使えないときがある
Web会議ツールにはホストやそのツールの管理者が、文字起こしを許可しない限り機能を活用できない場合があります。
せっかく事前設定をしたとしても、使えなければ意味がないので、会議のホストに許可をもらうようにしましょう。
どうしても難しい場合は「文字起こしソフト」による文字起こしをおすすめします。
方法3:Googleドキュメントとソフトを併用する
ここではGoogleドキュメントとMacでダウンロードできるソフトを併用した文字起こしの方法をご紹介します。
具体的には、動画や会議などの音声をGoogleドキュメントで文字起こしするために、その橋渡しの役割としてオーディオデバイスを利用する文字起こし方法です。
設定は複雑ですが、無料で利用できる方法ですので、多少複雑な設定作業を経ても無料で文字起こしをしたい方にはおすすめです。
SoundflowerとGoogleドキュメントを併用する
- Soundflowerをインストールする
- Macのメニューバーにあるコントロールセンターをクリック
- 表示されたコントロールセンターの「サウンド」をクリック
- サウンドの「出力」にある「Sound Flower」をクリック
- サウンドの「入力」にある「Sound Flower」をクリック
(以下はGoogleドキュメントの設定)
- Googleドキュメントを開き、上部にある「ツール」をクリック
- 「音声入力」を選択しクリックするとマイクのアイコンが表示される(Mac:⌘+Shift+S)
- 音声・動画ファイルを再生
- マイクをクリックして文字起こしを開始、もう一度押すと文字起こしが終了
Soundflowerは2024年3月現在、macOS Monterey 12.x以降のOSでインストールができません。そのため、最新のMac OSをお使いの方はこの記事でご紹介している別の方法をお試しください。
BlackHoleとGoogleドキュメントを併用する
- BlackHoleをインストールする。
- Black HoleのAudio MIDI設定を開き、「+」から「複数出力装置を作成」をクリック
- Black Hole 16chにチェック、「スピーカー構成」から「完了」をクリック
- 設定アイコンから「このサウンド出力を使用」をクリック
(以下は先ほどと同じくGoogleドキュメントの設定)
- Googleドキュメントを開き、上部にある「ツール」をクリック
- 「音声入力」を選択しクリックするとマイクのアイコンが表示される(Mac:⌘+Shift+S)
- 音声・動画ファイルを再生
- マイクをクリックして文字起こしを開始、もう一度押すと文字起こしが終了
さらに具体的な手順を知りたいという方は、先ほどもご紹介いたしましたこちらの「Googleドキュメントで文字起こしをする方法を1から解説!音声入力や音声ファイルの対応方法も紹介」をお読みください。なお、こちらの記事にはBlackHoleの使い方がより具体的に解説されています。
以上のように、無料で使えるソフトを組み合わせることで文字起こしはできますが、ダウンロードや設定に手間がかかるのも事実です。そこでご紹介したいのが、方法4の文字起こしソフトを使った文字起こし方法です。
方法4: 文字起こしソフトを活用する
ここまで無料の3つの方法についてご紹介しましたが、ここではツールを使って本格的に文字起こしをしたい方向けに、有料の文字起こしソフトについてご紹介していきます。
そもそも文字起こしソフトとは、AIを活用して音声を自動で文字情報に変換することができるソフトのことです。近年のAIの技術進化に伴って、注目を浴びるようになりました。
文字起こしされた内容を自動で要約する機能など、文字起こし以外の機能も充実していることが特徴です。また、上記の無料の方法の持つ文字起こし精度の低さや、設定・操作の煩雑さなどと言った問題も、文字起こしに特化した文字起こしソフトでは解消されていることがほとんどです。
文章作成ソフトとWeb会議ツール以上に、文字起こしソフトは多くの種類があるため、ここでは具体的な特定ソフトの手順ではなく、編集部がおすすめするソフトを3つ紹介します。
他のソフトについても詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。
参考記事:【2024】文字起こしソフトおすすめ20選!無料ツールの比較や選び方も解説
おすすめ文字起こしソフト3選
1. スマート書記
スマート書記は累計利用社数4,000社を突破しているAI議事録自動作成ツールです。文字起こしはもちろんのこと、AIを使って、文字起こし結果を自動要約したり、要点だけを抽出することもできます。他のツールと異なり、文字起こしした結果を自動で編集することができるので、議事録やインタビュー記事を作る際には、作業負担を大きく軽減することができます。
大手企業や自治体に数多く導入されており、文字起こしの精度が高いのはもちろんのこと、議事録に関する作業を効率化する機能が多数存在します。
スマート書記の特徴
- 高精度な文字起こしを実現
- 文字起こし結果を自動要約や要点抽出で、全ての入力作業を自動化
- Google Meet、Zoomなど全てのWeb会議ツールに対応
2. toruno
※引用:toruno
torunoは文字起こし、録音、画面キャプチャを同時に記録できるソフトです。会議中、リアルタイムで発言をブックマークすることもできるので、重要な箇所を素早く振り返ることができます。
torunoの特徴
- Web会議ツールとの併用が可能
- ユーザー辞書登録に学習機能を搭載
- パスコード付きURLで共有可能
3. YOMEL
※引用:YOMEL
YOMELは独自のAIによる音声認識技術を利用しています。また誰でも使えるシンプルなUIが特徴的なAI議事録自動作成ツールです。
プランは無料でお試しができるフリートライアルプランと3つのプランに分かれています。プランによっても文字起こしや自動要約ができる時間、機能が異なっているため、自分が利用する場面と照らし合わせてみると良さそうです。
YOMELの特徴
- 独自のAIによる音声認識技術
- ワンクリックで全音声をテキスト化
- 徹底された万全のセキュリティ対策
文字起こしソフトで文字起こしするときの注意点
有料のものも多く、費用対効果を考える必要がある
文字起こしソフトは、文字起こしに特化しているため、他のものよりも精度が高かったり、機能が豊富なケースもありますが、その分有料のものも多いです。
実際に文字起こしソフトを活用する場合は、まず無料トライアルで実際に文字起こしを試してみて、使いやすさや費用対効果があっているか、考えるようにしましょう。
【まとめ】Macの文字起こしには文字起こしソフトがおすすめ!
本記事では、Macで文字起こしする方法や具体的な手順についてご紹介しました。
Macで文字起こしをするためには
- 文章作成ソフトの音声入力を活用し、文字起こしをする
- Web会議ツールの音声を活用し、文字起こしをする
- Googleドキュメントとユーティリティソフトを併用し、文字起こしをする
- 文字起こしソフトを活用し、文字起こしをする
の4つの方法がありますが、特に上記3つは機能面での制約や設定の煩雑さなど、短所も存在しています。
会議や講演・インタビューなど、精度の高い文字起こしが求められる場面でMacを使う場合は、有料の文字起こしソフトを導入してみてはいかがでしょうか。
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