【2024年】Macで自動文字起こしをする4つの方法!音声入力や音声データの対応方法も解説
この記事でわかること
- Macで文字起こしをする方法
- Macで使用できるおすすめの文字起こしソフト3選
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日々の会議やインタビューなどで、会話を録音し、聞き返しながら文字起こしをしている方は多いかと思います。文字起こしは、手作業で行うには時間や労力が大きくかかる大変な作業です。より効率的に文字起こしをするなら、PCでの作業は必須です。
本記事では、PCの中でもMacを使っている方に向けて
- Macで使える文字起こしツール
- 文字起こしツールでできること
- おすすめの文字起こしツール
をご紹介します。Mac標準搭載アプリを使った文字起こし方法から、外部ツールを用いた文字起こし方法まで解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 「えー」や「あの」など意味をなさない発言をカットして文字起こししたい
- 誰が発言したか可視化したい
- 文字起こしをまとめる作業も自動化したい
このような文字起こしのお悩みがあれば、ぜひ一度AI議事録サービス「スマート書記」の文字起こしをお試しください。
スマート書記は90%以上の高精度な文字起こしができ、ZoomやMicrosoft teamsなどのWeb会議ツール、対面でもご利用いただけます。
Macで文字起こしをする4つの方法
まずはじめに、Macで文字起こしをする方法についてご紹介します。
そもそもMacには、標準の文字起こし機能は搭載されていません。したがって、Macで文字起こしをする際は外部サービスとの連携が必須です。
文字起こしに役立つ外部サービスはいくつかありますが、本記事では
- Mac標準搭載「メモ」や「Pages」の音声入力機能を活用して文字起こしをする方法
- 仮想オーディオドライバー「BlackHole」を活用して文字起こしをする方法
- Microsoft Wordの「トランスクリプト」機能で文字起こしをする方法
- 文字起こしソフトを活用して文字起こしをする方法
の4つの方法をご紹介します。
各方法にはそれぞれメリット・デメリットが存在しています。それぞれの方法について、文字起こしの手順からメリット・デメリットまで詳しく解説していきます。
方法1:標準機能のメモやPagesの音声入力機能を活用する
「メモ」と「Pages」はMacに標準搭載されている文章作成ソフトで、無料かつ手軽に利用することができます。ここでは、これらの文章作成ソフトと音声入力機能を組み合わせて活用する文字起こし方法についてご紹介します。
Mac標準搭載アプリ「メモ」の文字起こし手順
メモを使って文字起こしするには、「音声入力」という機能を活用します。「音声入力」とは、パソコンやスマホのマイクで拾った音声を自動で文字起こしする機能です。
「メモ」の音声入力機能を起動した状態で会議などに参加すると、メモ上でリアルタイムに発言が文字起こしがされます。
具体的な手順は以下のとおりです。
- メモを開き、パソコン画面上部の「編集」メニューをクリック
- 「音声入力を開始」を選択する
- 画面にマイクが表示されるので、マイクに向かって発言することで文字起こしされる
Mac標準搭載アプリ「Pages」の文字起こし手順
「Pages」でも、以下のように「メモ」と同じような手順で文字起こしが可能です。
- Pagesを開き、画面上部の「編集」メニューをクリック
- 「音声入力」を選択する
- 画面にマイクが表示されるので、マイクに向かって発言することで文字起こしされる
「メモ」や「Pages」で文字起こしをするときの注意点
「メモ」「Pages」で文字起こしをするときのメリットは
- Macに標準搭載されているので、新たになにかインストール等する必要がない
- 無料なので導入費用がかからない
- 文章作成ソフトなので、文字起こし結果を元にドキュメント作成しやすい
などがあげられます。その一方で、事前に以下の注意点を確認するようにしましょう。
文字起こしの精度が低い
「メモ」「Pages」はあくまで文章作成ソフトであるため、文字起こしに特化した機能を有していません。したがって、
- 専門用語などの固有名詞が認識できない
- 「えー」や「あの」などの意味をなさない言葉が文字起こしされる
- 句読点や改行が適切に行われない
といったことがあるため、自身が求めている精度に満たしていない場合は、他の方法を検討するようにしましょう。
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Web会議で文字起こしには向かない
「メモ」や「Pages」での文字起こしは「PCマイクからの音声を文字起こし」するだけなので、Web会議など相手の発言の音声の文字起こしはできません。そういった音声も文字起こししたい場合は、他のツールを利用するようにしましょう。
音声データが保存されない
「メモ」「Pages」では、リアルタイムで発言内容を文字起こしすることが可能ですが、その発言自体を音声データとして保存することはできません。
もし音声データも保存したい場合は、別のMacで文字起こしをする方法を検討するか、スマホやICレコーダーなどで文字起こしとは別に録音することをおすすめします。
方法2:仮想オーディオドライバー「BlackHole」を活用する
ここでは「Googleドキュメント」とMacでダウンロードできる仮想オーディオドライバー「BlackHole」を併用した文字起こしの方法をご紹介します。
仮想オーディオドライバーとは、マイク音声や動画などの音声データを他のアプリで使いたい時に、データを変換して橋渡しの役割をしてくれるソフトウェアを指します。これを使うことで、会議や動画の音声をGoogleで文字起こしすることが可能となります。
設定は複雑ですが、無料で利用できる方法ですので、多少複雑な設定作業を経ても無料で文字起こしをしたい方にはおすすめです。
BlackHoleとGoogleドキュメントを併用する
そもそもアプリがない方は以下の方法でアプリのインストールから実施してください。
- 「BlackHole」の公式サイトへアクセス
- メールアドレスと名前、名字を入力し、「Send Link to Download」をクリック
- 指定したメールアドレスにメールが届き、メール内のURLをクリック
- 「BlackHole」のダウンロードページにアクセスできるので、「BlackHole2ch」「BlackHole16ch」をダウンロードし保存
- 「BlackHole2ch」「BlackHole16ch」をインストール
BlackHoleのインストールが完了したら、以下の手順で文字起こしをすることができます。
- Macのメニューバーにあるコントロールセンターをクリック
- 表示されたコントロールセンターの「サウンド」をクリック
- サウンドの「出力」にある「BackHole」をクリック
- Googleドキュメントを開き、上部にある「ツール」をクリック
- 「音声入力」を選択しクリックするとマイクのアイコンしたものが表示される(Mac:⌘+Shift+S)
- 音声・動画ファイルを再生
- マイクをクリックして文字起こしを開始、もう一度押すと文字起こしが終了
BlackHoleで文字起こしする際の注意点
BlackHoleで文字起こしするメリットは、
- PCで再生した音声ファイルや動画ファイルからでも文字起こしできる
- 無料なので導入費用がかからない
があげられます。その一方で、方法1での注意点と同様に文字起こし精度がそこまで高くないことに加えて、以下の点には注意しましょう。
WEB会議に参加しながらリアルタイムで文字起こしすることは難しい
BlackHoleは仮想オーディオドライバーのためオーディオ設定を変更する必要があります。そのため、WEB会議でリアルタイムで文字起こししたいと思っても、WEB会議で発言したり音声を聴くための入出力設定と絡み合って、うまく会議音声が聴こえない、発声が参加者に聴こえない、または正常に文字起こしできないなどの危険性があります。
WEB会議の文字起こしをBlackHoleで行いたい場合は、WEB会議を別途録音もしくは録画しておいて、そのデータを用いてあとから文字起こしするといった方法を検討しましょう。
以上のように、無料で使えるソフトを組み合わせることで文字起こしはできますが、ダウンロードや設定に手間がかかるのも事実です。また、方法1と方法2で共通しているデメリットとしては、そもそもメモやPages、BlackHoleのメインの使用目的が文字起こしではないため、音声ファイルをツールにアップロードして、それを文字起こしする、といったことができない点が挙げられます。
そこでご紹介したいのが、方法3のMicrosoft Wordの「トランスクリプト」機能を用いた文字起こし方法です。
方法3: Microsoft Wordのトランスクリプト機能で文字起こしする
Microsoft Wordのトランスクリプト機能をMacで使うには、
- Microsoft365に加入する
- ブラウザ版のWordを使用する
という条件を満たす必要があります。
先にご紹介した方法1と2は無料で使える点がメリットでしたが、この方法はMicrosoft365への加入が必須条件のため、有料にはなってしまいます。しかし、先に説明したとおり、音声ファイルをWordにアップロードすることで文字起こししたい人にとってはおすすめの方法です。
それでは、Microsoft Wordを使用して、音声ファイルをアップロードして文字起こしする手順を解説していきます。
トランスクリプト機能で音声データを文字起こしする手順
- Wordを開く
- 上部の「ホーム」を選択
- 右側に「ディクテーション」のボタンがあるため、それをクリック or その下にある「▼ボタン」をクリックし、その中にある「ディクテーション」をクリック
- 新たに表示された項目の中の「トランスクリプト」をクリック
- 「音声をアップロード」をクリックし、アップロードしたい音声データを選択
- 「ドキュメントに追加」をクリック
- 4つの選択肢が表示されるため、自分にあったものをクリック
表示されている項目は以下の通りです。
- テキストのみ:文字起こし結果のテキストのみドキュメントに反映する方法
- 話者:テキストに加え「話者」をドキュメントに反映する方法
- タイムスタンプ:テキストに加え、「発言をした時間」をドキュメントに反映する方法
- 話者とタイムスタンプ:テキストに加え、「話者」と「発言をした時間」をドキュメントに反映する方法
Microsoft Wordを使った文字起こしについて、さらに詳しく知りたい方は下記参考記事もご覧ください。
参考記事:Wordで文字起こしする2つの方法!ディクテーション機能とトランスクリプト機能をご紹介
Microsoft Wordのトランスクリプト機能で文字起こしする際の注意点
「Word」で文字起こしをするメリットは
- アップロードした音声ファイルを文字起こししてくれる
- .wav、.mp4、.m4a、.mp3 形式に対応
- 録音した音声の保存に対応している
- 話者の識別やタイムスタンプ機能がある
があげられます。その一方で以下の点に注意しましょう。
専門用語や固有名詞は認識できないときがある
文字起こしに特化したソフトであれば、「辞書登録」「単語登録」などの機能があり、事前に専門用語や固有名詞を登録することで、近しい発音をすると文字起こしを変換してくれますが、その機能がWordには現時点で実装されていません。
音声データアップロードの方法は最大300分 / 月の制限がある
さきほどご紹介した、音声データをアップロードして文字起こしをする方法には、時間制限があります。1ヶ月に300分(5時間)のデータを文字起こしすることは可能で、文字数の制限はありません。
Wordのトランスクリプト機能は便利ですが、
- 頻繁に専門用語や固有名詞を発言する会議などで、文字起こしをしたい
- 何度も音声を文字起こしをしたい
といった場合には、次に紹介する方法4の文字起こしソフトの利用を検討するのがおすすめです。
方法4: 文字起こしソフトを活用する
ここまで3つの方法についてご紹介しましたが、それらの機能では物足りない方や、ツールを使って本格的に文字起こしをしたい方向けに、「文字起こしソフト」についてご紹介していきます。
そもそも文字起こしソフトとは、AIを活用して音声を自動で文字情報に変換することができるソフトのことです。近年のAIの技術進化に伴って、注目を浴びるようになりました。
文字起こしされた内容を自動で要約する機能など、文字起こし以外の機能も充実していることが特徴です。また、上記の無料の方法の持つ文字起こし精度の低さや、設定・操作の煩雑さなどと言った問題も、文字起こしに特化した文字起こしソフトでは解消されていることがほとんどです。
文字起こしソフトは多くの種類があるため、ここでは具体的な特定ソフトの手順ではなく、編集部がおすすめするソフトを3つ紹介します。
他のソフトについても詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。
参考記事:【2024】文字起こしソフトおすすめ20選!無料ツールの比較や選び方も解説
おすすめ文字起こしソフト3選
1. スマート書記
スマート書記は、累計利用社数5,000社を突破しているAI議事録自動作成ツールです。文字起こしはもちろんのこと、AIを使って、文字起こし結果を自動要約したり、要点だけを抽出することもできます。他のツールと異なり、文字起こしした結果を自動で編集することができるので、議事録やインタビュー記事を作る際には、作業負担を大きく軽減することができます。
大手企業や自治体に数多く導入されており、文字起こしの精度が高いのはもちろんのこと、議事録に関する作業を効率化する機能が多数存在します。
スマート書記の特徴
- 高精度な文字起こしを実現
- 文字起こし結果を自動要約や要点抽出で、全ての入力作業を自動化
- Google Meet、Zoomなど全てのWeb会議ツールに対応
2. toruno
引用:toruno
torunoは文字起こし、録音、画面キャプチャを同時に記録できるソフトです。会議中、リアルタイムで発言をブックマークすることもできるので、重要な箇所を素早く振り返ることができます。
torunoの特徴
- Web会議ツールとの併用が可能
- ユーザー辞書登録に学習機能を搭載
- パスコード付きURLで共有可能
3. YOMEL
引用:YOMEL
YOMELは独自のAIによる音声認識技術を利用しています。また誰でも使えるシンプルなUIが特徴的なAI議事録自動作成ツールです。
プランは無料でお試しができるフリートライアルプランと3つのプランに分かれています。プランによっても文字起こしや自動要約ができる時間、機能が異なっているため、自分が利用する場面と照らし合わせてみると良さそうです。
YOMELの特徴
- 独自のAIによる音声認識技術
- ワンクリックで全音声をテキスト化
- 徹底された万全のセキュリティ対策
文字起こしソフトで文字起こしするときの注意点
有料のものも多く、費用対効果を考える必要がある
文字起こしソフトは、文字起こしに特化しているため、他のものよりも精度が高かったり、機能が豊富なケースもありますが、その分有料のものも多いです。
実際に文字起こしソフトを活用する場合は、まず無料トライアルで実際に文字起こしを試してみて、使いやすさや費用対効果があっているか、考えるようにしましょう。
【まとめ】Macの文字起こしには文字起こしソフトがおすすめ!
本記事では、Macで文字起こしする方法や具体的な手順についてご紹介しました。
Macで文字起こしをするためには
- 文章作成ソフトの音声入力を活用し、文字起こしをする
- Web会議ツールの音声を活用し、文字起こしをする
- Googleドキュメントとユーティリティソフトを併用し、文字起こしをする
- 文字起こしソフトを活用し、文字起こしをする
の4つの方法がありますが、特に上記3つは機能面での制約や設定の煩雑さなどの短所も存在しています。
会議や講演・インタビューなど、精度の高い文字起こしが求められる場面でMacを使う場合は、有料の文字起こしソフトを導入してみてはいかがでしょうか。
無料で使える文字起こしに少しでも不満を感じるようなら、ぜひ一度AI議事録サービス「スマート書記」の文字起こしをお試しください。
- 「えー」や「あの」など意味をなさない発言をカット
- 専門用語を認識しやすくする用語登録機能で文字起こしの精度を向上
- 発言内容をリアルタイムで文字起こし
- 最大20名までの発話を認識し、誰がどの発言をしたかを可視化
- Zoom、Microsoft teamsなどのWeb会議ツールの直接録音
- 音声と動画ファイルのアップロード
- モバイルアプリによる対面での利用
が可能です。また文字起こししたものを議事録などのドキュメントにまとめ・修正する必要がある場合でも
- 文字起こし結果の要約
- 文字起こし結果の要点を箇条書きで整理
- 文字起こしされた書き言葉を「です・ます」調に修正
を自動化することができるため、その後の作業も大幅に削減します。