Windowsで文字起こしする3つの方法!無料ソフトや利用シーンごとのツールの選び方も解説
パソコンのOSシェア率が、世界でも日本国内でもダントツのWindows。
この記事を読んでいる方の中には、「手動で文字起こしをするには気が遠くなる」「何か文字起こし作業を効率化する方法はないだろうか?」というお悩みを抱えたWindowsユーザーも多いのではないでしょうか。
日常生活において、会議の議事録作成や、インタビュー記事作成、授業のレポート作成などの場面で文字起こしをする際に、作業をより効率化するために文字起こしツールを活用したくなることも多いかもしれません。
そこで今回は、Windowsで使用できる、文字起こし作業を効率化してくれるツールを、ピックアップしてまとめました。本記事では
- Windows標準搭載機能で文字起こしはできるのか
- MicrosoftWordの機能で文字起こしはできるのか
- 利用シーン別の最適な文字起こしソフト
をご紹介します。
スマート書記は、録音や文字起こし、AIを活用した要約など議事録作成の自動化・効率化に必要な機能を全て揃えています。
- フィラー除去や用語登録で90%以上の高精度文字起こし
- 文字起こし結果を自動要約や要点抽出で、全ての入力作業を自動化
- Zoom、Microsoft teamsなど全てのWeb会議ツール・対面で利用可能
ぜひ一度windowsでスマート書記の文字起こしをお試しください。
Windowsで文字起こしを行う3つの方法
WindowsのPCを使用して文字起こしを行う方法は、大きく3つに分けることができます。
- Windows標準搭載の音声入力機能を活用する
- MicrosoftWordの機能を活用する
- Windows対応の文字起こしソフト(外部ツール)を活用する
それぞれの方法でできること、対応範囲は大きく異なってきます。文字起こし作業を効率化するにあたって、具体的にどのような作業を効率化したいのか、どういった機能をツールに求めているのかによって、それぞれの方法を選択すると良いでしょう。それでは、3つの方法について解説していきます。
1. Windows標準搭載の音声入力機能を活用する
本記事においては、サポートが終了しているOSは除き、Windows10または11の音声入力機能を活用した文字起こし方法について解説していきます。
この音声入力機能は、最初からPCに搭載されているので、特に何かソフト等をインストールする必要はなく、使用できます。
操作方法はWindows10と11で大きく違いはありませんが、下記の手順はWindows11バージョンで解説しています。
- まずはじめに文字を書き起こすためのテキストツールを起動(例:メモ帳、Word、Googleドキュメントなど)
- 「Windowsキー」+「H」でツールバーを起動。設定アイコンをクリック。
- 「音声入力起動ツール」と「句読点の自動化」をONに。
- マイクマークをクリックして音声入力を開始する。
- 「Windowsキー」+「H」を押すか、「ディクテーションを停止」と発声するか、マイクマークをクリックすると音声入力を停止できる。
設定画面の「規定のマイクを選択」から、入力デバイスを設定します。音声入力機能は、リアルタイムでひとりの声を文字起こしすることに向いています。あくまで文字起こしソフト、というよりも、文字の入力をキーボードではなく音声によっておこなうツール、くらいの位置づけと考えた方がいいかもしれません。
2. MicrosoftWordの機能を活用する
次に、MicrosoftWordの機能を利用した文字起こし方法について解説していきます。MicrosoftWordで文字起こしできる機能には、
- ディクテーション機能
- トランスクリプト機能
の2つの機能があります。それぞれがどういった機能か見ていきましょう。
ディクテーション機能
ディクテーション機能は、無料のブラウザ版MicrosoftWordで使用できます(もちろん有料版でも使用可能)。ディクテーション機能で文字起こしする手順は以下の通りです。
- ブラウザ版Wordを開く
- 画面上部の「ホーム」タブをクリック
- 右側にマイクマークで「ディクテーション」と書かれたボタンがある。それをクリックし、ドロップダウンから「ディクテーション」をクリック
- 音声入力が開始されるので、文字起こししたい文言を発声するとリアルタイムで文字起こしされる
- 録音を停止したい場合は、マイクボタンをクリックするか、音声で「ディクテーションを停止」と発声する
この説明から気づいた人もいると思いますが、Windowsに標準搭載されている音声入力機能とほぼ同じ操作方法と機能になっています。
トランスクリプト機能
「トランスクリプト機能」は、サブスクリプション型のMicrosoft365に申し込むことで使用できる有料の機能です。
無料で使えるディクテーション機能との大きな違いで言うと、リアルタイム文字起こしだけでなく、音声ファイルをアップロードして文字起こしできるのが、この「トランスクリプト機能」の特徴と言えます。アップロードできる音声ファイルは、2024年3月時点で、wav、mp4、m4a、mp3となっています。
有料版のWordで使える機能とだけあって、ディクテーション機能よりもできることが多いです。例えば、
- 文字起こしの際に自動で話者が識別される
- 発言した時間が文章に反映される
- 録音した音声の保存
- タイムスタンプ機能(該当の時間をクリックすると、その部分から聞き直すことができる)
などがあります。
トランスクリプト機能を使用してみたい方、具体的な使用手順が知りたい方は、ぜひこちらの記事も参考にご覧ください。
参考記事:【画像で解説】Wordで文字起こしする2つの方法!おすすめの文字起こしソフトもご紹介
Wordで文字起こしする際に注意点を上げるとすれば、音声データのアップロードは最大300分/月の制限があることです。ひと月あたりの文字起こし量が300分には収まらない、という場合は、Word以外の文字起こしソフトを検討すると良いでしょう。
3. Windows対応の文字起こしソフト(外部ツール)を活用する
ここまで、Windows標準搭載の音声入力機能や、MicrosoftWordを使った文字起こし方法をご紹介しましたが、これらの機能では物足りない、という方は、Windows対応の文字起こしソフトを利用することをおすすめします。
ひとくちに「文字起こしソフト」と言っても、それぞれ特徴が異なった様々な文字起こしソフトがありますので、ここからは、利用シーンや目的別で詳しくご紹介していきます。
【Windows対応】利用シーン別の最適な文字起こしソフト7選
それでは、文字起こし作業を自動化してくれるソフトを、下記3つの利用シーン別にご紹介していきます。
- 無料で使える文字起こしソフト
- インタビュー記事作成で活用したい文字起こしソフト
- 議事録作成で活用したい文字起こしソフト
ご紹介していくソフトの中には、文字起こし以外の作業も自動化してくれる便利なソフトもあります。利用目的やシーンに合ったツールを選ぶ際の参考にしてください。
まずは無料で試したい方へ!無料で使える文字起こしソフト
文字起こしツールを何か使用してみたいけど、種類が多くて何から使用したらいいのかわからない、まずは手動での作業よりかは少し楽になれば、という方には、無料で使用できる文字起こしツールから始めてみるのがおすすめです。
1. Sloos
※引用:Sloos
Sloosは独自技術のレザバーコンピューティングを活用して最大10名まで話者を識別することができる文字起こしソフト・ツールです。10秒程度の音声を事前に登録するだけで、精度高く話者を識別することが可能になります。現在はβ版で完全無料で提供されています。そのため、気軽に試せる文字起こしソフトのひとつと言えるでしょう。
Sloosの特徴
- 独自技術を活用した話者識別機能
- 1台の汎用マイクで最大10名までの話者識別が可能
- 問い合わせは受け付けておらず完全セルフサポート形式な点は注意。
2. ユーザーローカル音声議事録システム
音声議事録システム ユーザーローカルは、会議の音声を直接PCなどのマイクから入力して、データ化するサービスです。話者の識別も可能なため、編集作業を進めやすい仕様になっています。感情認識機能があることから、文字だけでは伝わらない空気感も一緒に文字起こししてくれるため、議事録作成だけでなく、インタビューの文字起こしにも役立ちます。
ユーザーローカル音声議事録システムの特徴
- ブラウザ上で使用できて、Chrome, Edge, Safari ブラウザに対応
- 参加者の発言を感情認識
- 単語の出現頻度を表示可能
インタビュー文字起こしに最適なツール
3. 文字起こしさん
※引用:文字起こしさん
文字起こしさんは音声ファイル・動画や画像から文字起こしができるサービスです。音声・動画ファイルをアップロードすると、自動で文字起こししてくれ、テキスト形式や動画字幕用の形式のファイルをダウンロードすることができます。ブラウザ上で使えて、お試し無料で1分の長さの文字起こしができます。
料金体系もシンプルでわかりやすく、音声や動画ファイルから文字起こしすることをメインで使用したい人には、まずは気軽に使用できるソフトです。
※リアルタイムでの文字起こしには対応していません。
文字起こしさんの特徴
- お試し無料で1分の長さの文字起こしができる
- 辞書機能で音声認識精度の向上
- 30言語に対応
4. writer.app
※引用:writer.app
writer.appの一番の特徴としては、「文章校正」機能です。敬体(ですます調)と常体(である調)が混在している場合や、同じ助詞や接続詞が連続で使用されている場合などを検出してくれます。
20項目検出してくれる文章校正を利用することで、より良い文章作成をサポートしてくれるツールです。
writer.appの特徴
- 料金がお手頃で、無料プランに加えて、Proプランの料金は¥500/月と試しやすい(自動文字起こしは従量課金制)
- 精度の高い文章校正機能があり、リアルタイムで読みやすい文章に整えてくれる
- 音声データ以外に、画像や動画からも自動で文字起こしができる
WEB会議にも対応!議事録作成までサポートしてくれるツール
5. スマート書記
※引用:スマート書記
スマート書記は累計利用社数4,000社を突破している文字起こしソフトです。文字起こしを活用して議事録作成の工数削減や共有・管理の工数削減も実現できます。
AIを活用して「要約の生成」「要点の抽出」「話し言葉を書き言葉に変換」などが実現できます。
Windowsでも利用ができるのはもちろんのことWeb会議と対面、ハイブリッド型会議にも対応できるため、ほとんどの会議シーンでツールを利用することができます。
スマート書記の特徴
- フィラー除去や用語登録で高精度な文字起こしを実現
- 文字起こし結果を自動要約や要点抽出で、全ての入力作業を自動化
- 会議中のメモと音声が紐付き、音声の聞き直しが簡単に
2. toruno
※引用:toruno
torunoは文字起こし、録音、画面キャプチャを同時に記録できるソフトです。会議中、リアルタイムで発言をブックマークすることもできるので、重要な箇所を素早く振り返ることができます。
記録時間3時間分無料で試せる個人向けプランから、法人向けのプランまであります。
torunoの特徴
- 記録時間3時間まで無料で試せるプランあり(アプリ版)
- Web会議ツールと連携不要
- ユーザー辞書登録に学習機能を搭載
3. AI議事録取れる君
※引用:AI議事録取れる君
AI議事録取れる君は業界初のAI自動要約機能を搭載しており、文字起こしが終了すると、テキストをAIが解析して小見出しと箇条書きの要約を自動で作成します。
プランは個人向け・法人向け・無制限プランの3つに分かれており、1ヶ月の議事録収録時間がプランによって異なっています。
AI議事録取れる君の特徴
- 業界初のAI自動要約機能
- 多言語の翻訳に対応
- オンライン会議ツールと併用が可能
文字起こしの精度を上げるための4つの方法
ここまで、Windowsで使用できる文字起こしソフトを、無料版から有料版までシーン別にご紹介しました。文字起こしの精度は、ソフト側の技術的な側面も影響していますが、ソフトを利用する環境にも大きく影響されてしまいます。
文字起こしの精度を最大限高めるために、以下の4つのことを実践して、少しでも精度の高い文字起こしができるようにしましょう。
1. 集音環境を整える
精度を高めるためには、周囲のノイズがないことが第一に挙げられます。やはりノイズが入って発言が遮られると、文字起こしも正確に行うことが出来なくなりますので、ノイズの発生しない環境を整備することが重要です。
また、アップロード型については、録音データの品質やファイル形式などによっても差異が生じるため、高い品質を保つように注意しましょう。
2. 状況に合わせたマイクを使う
マイクから離れた場所で発言すると、音声が正確に認識されず文字起こしの精度も落ちてしまいます。
そのため、どれだけ口元に近い距離でマイクに話せるかが、大事なポイントとなるので、参加者がなるべくマイクから近い距離で発言できる環境を構築できるかが肝となります。
またマイクの品質も文字起こし精度に影響します。特にパソコンに内蔵されているマイクを利用する場合は、それほどマイクの品質が高くないため注意が必要です。パソコンのマイクよりは、イヤホンマイクのほうの品質が高いことが多いため、実際にどちらも利用してみて、マイクの品質を確認するようにしましょう。
3. ネットワーク環境を安定させる
通信環境が安定して接続できることも欠かせません。特にWeb会議では通信が途切れてしまうと音声も途切れてしまうので、なるべくポケットWi-Fiではなく、光回線などを導入し、安定した通信環境を構築するようにしましょう。
4. 話し方を意識する
話者の滑舌が悪かったり(客観的に聞き取りづらい場合は要注意)、声が被らないように会話しなければ音声は上手く拾えないため、文字起こしの精度も落ちてしまいます。
声が被らないことに関しては、発言する際は挙手制にするなど、ルール化することで防ぐことができるので、ぜひ試してみると良いかと思います。
【まとめ】Windowsで文字起こしするなら文字起こしソフトがおすすめ
本記事では、Windowsで文字起こしする3つの方法、
- Windows標準搭載の音声入力機能を活用する
- MicrosoftWordの機能を活用する
- Windows対応の文字起こしソフト(外部ツール)を活用する
をご紹介しました。
Windowsに標準搭載されている音声入力機能でも、ある程度はリアルタイムで文字起こしはできますが、Windows対応の文字起こしソフトを利用することで、より作業を効率化できます。
文字起こしソフトは数が多いので選ぶのが難しいかと思いますが、
- 文字起こし精度の高さ
- 文字起こしの方法はリアルタイム型かアップロード型か
- 料金プラン
- データが無断利用されないか(セキュリティが安心かどうか)
- まずは無料で試せるか
の軸で比較するようにしましょう。文字起こしの精度の高さは、集音環境や使用機材によっても変われば、使用するソフトによっても変わってきます。また、使い勝手の良さなどは、何よりもまずは実際に試さないと分からない部分も多いので、無料のソフトもしくは有料でも無料トライアルができるソフトを選び、体験するようにしましょう。
スマート書記は、録音や文字起こし、AIを活用した要約など議事録作成の自動化・効率化に必要な機能を全て揃えています。
- フィラー除去や用語登録で90%以上の高精度文字起こし
- 文字起こし結果を自動要約や要点抽出で、全ての入力作業を自動化
- Zoom、Microsoft teamsなど全てのWeb会議ツール・対面で利用可能
ぜひ一度windowsでスマート書記の文字起こしをお試しください。