NotebookLM議事録の作り方|4ステップとプロンプト例
会議の記録を、もっと手早く・正確に形にしたい。アクションアイテムや決定事項を整理して、チームの次の一手につなげたい。そう感じている方も多いのではないでしょうか。
一方で、
- NotebookLMで具体的にどう議事録を作ればよいのかわからない
- どんなプロンプトで指示すれば要点がきれいにまとまるのか知りたい
- リアルタイム対応や話者識別など、NotebookLMだけで足りるのか判断したい
といった悩みを抱えている方も少なくないでしょう。
そこで本記事では、NotebookLMで議事録を作る4ステップ・目的別のプロンプト例・2026年10月時点の主要機能・アップデート・日本語議事録の精度・注意点・AI議事録ツールとの使い分けまでを解説します。読み終えるころには、自社の会議にNotebookLMをどう活用すべきか判断しやすくなります。
議事録は「会議が終わってから」が本番です。録音をどう取り込み、どんな指示で要点を引き出し、最終的に誰へどう共有するか。この一連の流れを、自社の会議データで一度通してみると、ツール選びの判断は一気にはっきりします。Otolioは会議業務を丸ごと自動化するAIエージェントで、累計8,000社以上にご利用いただいた実績があります。文字起こし精度90%以上・話者分離に対応し、14日間の無料トライアルで全機能を試せます。
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NotebookLMとは?議事録作成に活用できる理由
NotebookLMは、ユーザーがノートブックに追加したソースを根拠に回答する、GoogleのAIノートアプリです。会議資料や録音をソースとして追加すると、その内容を根拠に要約や回答を生成します。社内の議事録づくりと相性がよいのは、この仕組みがあるからです。
1. NotebookLMの概要と提供元
一般的な生成AIは、学習済みの知識や、設定によってはWeb検索なども使って回答します。一方、Gemini Notebook(旧NotebookLM)のチャットは、ノートブックに追加したソースを根拠に回答する仕組みです。
たとえば、会議の録音ファイル・議題の資料・過去の議事録をまとめて1つのノートブックにアップロードすれば、NotebookLMはその範囲内で要約し、質問に答えます。そのため、社内の文脈を踏まえた議事録生成と相性がよい設計です。
GoogleアカウントまたはGoogle Workspaceアカウントで利用でき、作成したノートはNotebookLM上で管理できます。必要に応じて内容をGoogleドキュメントなどに転記・共有でき、組織のナレッジベースとして運用できます。
NotebookLMは、2026年7月16日に「Gemini Notebook」へ名称が変更されました。製品は同一で、単独のアプリとしての提供も続いています。つまり「ノートブックLM」「NotebookLM」「Gemini Notebook」は、どれも同じ製品を指す呼び方です。本記事では検索性を優先し、以降も「NotebookLM」の表記で解説します。
参照:NotebookLM is now Gemini Notebook
2. 議事録作成との相性がよい3つの理由
NotebookLMが議事録作成に向く理由は、次の3つに整理できます。
- AIによる自動要約・抽出:長時間の会議ログから要点・決定事項・アクションアイテムを引き出せる
- 文脈理解による正確性:会議資料や過去ノートを踏まえて要約できる
- 資料連携による一貫性:関連資料を横断的に参照し、一貫性のある議事録を作りやすい
現場では、議事録担当者が記録に追われて議論に入れない、担当者によって議事録の質がばらつく、といった声も少なくありません。
過去の議事録をソースとして追加しておけば、以前の決定事項や議論の経緯を確認しやすくなります。また、会議の録音や文字起こしを取り込んで議事録の下書きを生成することで、担当者の作成負担を軽減できます。
社内の議事録運用全体を見渡すと、「議事録の中身は整っているのに、関係者への共有や次回会議への引き継ぎでつまずく」というケースも目立ちます。NotebookLMの利点を活かすには、後述する運用ルールとセットで考えることが大切です。
3. 2026年10月時点の主要機能
Gemini Notebook(旧NotebookLM)は、今も機能の拡張が続いています。2026年10月時点で、議事録業務に活用しやすい代表的な機能は次の通りです。
- 音声解説(Audio Overview):アップロードした内容を、AIホストが対話形式で解説する音声に変換できます。生成できる言語は80以上あり、日本語も対象です。ただし、生成された音声にその場で質問して深掘りできるインタラクティブモードは、英語のみの対応です
- 共有機能:「共有」からメールアドレスを追加し、「閲覧者」か「編集者」の権限を付けられます。編集者はソースやメモの追加・削除、編集可能なメモの編集、他の人への共有ができます。「コピーを許可」を選ぶと相手がノートブックを複製できますが、チャット履歴とメモはコピーされません
- マインドマップ生成:チャットで「マインドマップ」を選ぶと、NotebookLMがStudioパネルにメモとして生成します。ノードを選べば、その論点についてさらに質問を重ねられる仕組みです。ダウンロードも可能ですが、モバイルアプリでは使えません
- 動画解説(ビデオオーバービュー):Studioパネルで形式・言語・ビジュアルスタイルを指定して、解説動画を作れます。対応言語は80以上で、日本語も含みます。映画のような演出のシネマティック動画解説は英語のみです
音声解説やマインドマップ、動画解説が揃うと、議事録は「作って終わり」の書類から、次の会議や共有資料をつくるための素材に変わります。
参照:Gemini Notebook で音声解説を生成する 参照:Gemini Notebook で動画解説を生成する
使用量の上限にも変更がありました。個人向けアカウントでは、2026年9月2日から処理に必要な計算量に応じた利用上限の導入が始まりました。対象となる利用枠は5時間ごとに回復しますが、週単位の上限も設けられています。組織向けプランでは、契約内容に応じた利用条件を確認してください。
なお、NotebookLMは機能アップデートのペースが速く、対応言語・対応形式・プラン内容も随時変わります。導入・運用を検討する際は、必ずGoogleの公式ヘルプ・公式サイトで最新情報を確認してください。
参照:We're introducing flexible usage limits for Gemini Notebook
NotebookLMで議事録を作成する方法【4ステップ】
NotebookLMは、会議中のリアルタイム文字起こしや話者識別には対応していません。一方、2026年9月にはモバイルアプリに音声の録音機能が追加されました。議事録づくりは、録音した音声や文字起こし・資料をソースとして取り込む流れが基本になります。手順は4ステップです。
1. ノートブックを作成する
パソコンから使う場合は、notebook.google.com を開いてGoogleアカウントでログインします。
- 「ノートブックを新規作成」を選ぶ
- 表示されたポップアップの「ソースをアップロード」から、最初のソースを入れる
- ノート名には「日付+会議名」を入れると、後から検索しやすくなる
- プロジェクトごとや会議体ごとに、ノートブックを分けておくのがおすすめ
たとえば営業チームの週次ミーティングなら「20260601_営業定例」、経営会議なら「20260601_経営会議」のように命名しておくと、後から必要な情報を引き当てやすくなります。
参照:Gemini Notebook でノートブックを作成する
2. 会議データ(音声・テキスト・資料)をソースとして追加する
左側の「ソースを追加」から、会議に関連するデータをアップロードします。追加できる主な形式は次の通りです。
- 会議の録音ファイル(mp3・wav・m4aなど)
- 文字起こしテキスト(TXT・Googleドキュメント)
- 会議資料(PDF・スライド・Webページ)
- 過去の議事録(Googleドキュメント・PDF・テキストなど)
- YouTube動画のURL、ePub、Google Playブックス、Geminiとのチャット
Zoom・Teams・Google Meetなどで録画した音声をアップロードすれば、NotebookLMが自動で文字起こしと解析まで進めます。事前資料や前回の議事録も一緒に入れておくと、文脈を踏まえた要約に近づきます。
容量の上限も押さえておくと、自社の会議量に足りるかを判断できます。1つのソースは最大50万語まで、アップロードは1ファイル200MBまでです。1つのノートブックに入れられるソース数は、無料が50、AI Plusが100、AI Proが300、AI Ultraが500から600。作れるノートブックの数は、無料が100、AI Plusが200、AI Pro以上が500です。
会議1回につき録音と資料で2〜3件を使うとすると、無料の50ソースで扱えるのは定例20回前後です。ノートブックは会議ごとに使い捨てず、定例のシリーズ単位でまとめておくと管理しやすくなります。
参照:ノートブックの新しいソースを追加または検索する 参照:Gemini Notebook をアップグレードする
3. プロンプトで議事録を生成する
ソースの追加が終わったら、チャット欄にプロンプトを入力して議事録を生成します。ポイントは、「何を・どんな形式で・誰向けに」出してほしいかを明示することです。
基本のプロンプト例:
- 「この会議の議事録を、議題・決定事項・アクションアイテムの順で整理して」
- 「アクションアイテムを、担当者と期限付きの表形式でまとめて」
- 「前回の議事録との変更点を3行で要約して」
いきなり完璧な議事録を目指すよりも、まずはざっくり生成させて、足りない観点を追加プロンプトで補うのがおすすめです。具体的な指示文は、このあとのプロンプト例でそのまま使える形を紹介します。
4. 生成結果を確認・編集して共有する
生成された議事録は、回答内の引用をクリックして元のソースと照合し、共有する前に必ず人の目でチェックします。
- 決定事項・アクションアイテム・担当者名に誤りがないか
- 話者名付きの文字起こしを利用する場合は、発言者名も確認する
- 重要な議論のニュアンスが省略されていないか
- 専門用語や略語が正しく扱われているか
問題がなければ、ノートブック上で共有しましょう。共有相手には「閲覧者」か「編集者」の権限を付けます。編集者はソースとメモの追加・削除ができ、他の人への共有もできるため、誰を編集者にするかは会議の性質に合わせて決めてください。
チャット回答は「メモに保存」できますが、保存した回答のメモは直接編集できません。修正する場合は、新しいメモに内容をコピーして編集するか、Googleドキュメントにエクスポートして編集します。表を含むメモはGoogleスプレッドシートにもエクスポートできます。なお、エクスポート先での変更は元のメモに反映されず、共有権限も引き継がれません。
マインドマップや動画解説、音声解説と組み合わせれば、議事録を「読む」だけでなく「見る」「聴く」形でも配信できます。
議事録以外の使い方や他の生成AIとの違いまで知りたい場合は、NotebookLMの基本操作から活用方法までを解説した記事も参考になります。
参照:Gemini Notebook でメモを作成、追加する
議事録作成で使えるプロンプト例
NotebookLMは、プロンプト次第で議事録の質が大きく変わります。現場で使いやすいのは、要点抽出・目的別フォーマット・過去ノートとの関連付けの3方向です。
そのままコピーして使える議事録プロンプト
会議の音声と資料をソースに追加したあと、次のプロンプトをチャット欄に貼り付けてください。議事録の基本項目をまとめて抽出できます。
アップロードした会議の音声と資料だけを根拠に、議事録を作成してください。
【出力の順番】
- 議題
- 決定事項
- 保留事項(結論が出なかったもの)
- アクションアイテム(担当者・期限・内容の3列の表)
【守ってほしいこと】
- ソースに書かれていないことは推測で補わず、「記載なし」と書いてください
- 担当者や期限が会議で決まっていない項目は、その欄に「記載なし」と書いてください
- 「前向きに検討します」など、結論が出ていない発言は保留事項に入れてください。「やっておきます」などの作業に関する発言は、担当者・作業内容が確定しているかを確認し、アクションアイテムまたは保留事項に分類してください
- 決まった内容は、会議で使われた言葉のまま残してください
このプロンプトでは、ソースにない情報を推測で補わず、「記載なし」と明示させることがポイントです。また、発言内容を確認し、決定事項・保留事項・アクションアイテムを区別するよう指示しています。これにより、会議で確定した内容と、判断が必要な内容を整理しやすくなります。会議の種類に応じたプロンプトも紹介します。
1. 要点・アクションアイテムを抽出するプロンプト
会議全体を短時間で把握したいときや、タスク漏れを防ぎたいときに使えるプロンプトです。
- 「この会議の要点を5つに絞って、それぞれ1〜2文で要約して」
- 「アクションアイテムを『担当者・タスク内容・期限』の3列の表にして」
- 「決定事項と保留事項を分けて箇条書きにして」
たとえば定例ミーティングであれば、「要点5つ+アクションアイテムの表」を毎回同じ形式で出力させるとテンプレート化しやすく、読み手の負担も減ります。
2. 会議の目的別に形を変えるプロンプト
会議の目的に合わせてフォーマットを変えると、議事録がより使いやすくなります。
- 意思決定会議:「決定事項・決定理由・反対意見・担当者・期限の5項目で整理して」
- アイデア出し会議:「提案されたアイデアをカテゴリごとにグルーピングし、次に検討すべき項目を箇条書きで提示して」
- 定例報告会議:「担当者ごとの報告要点・課題・次回アクションを表形式でまとめて」
たとえば経営会議では「決定事項・決定理由・反対意見」までを残すと、後から意思決定の経緯を振り返れるため、透明性の高い議事録になります。
3. 過去ノートとの関連付けを引き出すプロンプト
NotebookLMの強みは、複数のソースを横断して参照できる点にあります。過去の議事録を同じノートブックに入れておけば、次のようなプロンプトが有効です。
- 「前回の会議で決まったアクションアイテムの進捗を、今回の会議内容から整理して」
- 「過去3回の議事録と比較して、繰り返し議論されているテーマを抽出して」
- 「今日の議論の中で、前回と方針が変わった項目を一覧にして」
過去の議事録と照らし合わせれば、「前回何を決めたんだっけ」「また同じ議論をしている気がする」といった場面でも迷わず確認できます。
議事録の要約に使えるAIツールを比較したい場合は、用途別のおすすめ11選と要約AIの選び方を整理した記事が参考になります。
NotebookLMで議事録を作成する3つのメリット
Otolioが実施した250件以上の導入企業アンケートで最も多かった悩みは、「議事録作成が本業を圧迫し、会議数に追いつかない」というものでした。60〜90分の会議1本でも、文字起こしと作成に2〜3時間かかることがあります。
手順とプロンプトを押さえたところで、NotebookLMを議事録作成に使うメリットを3つに整理します。どこが効くのかが分かると、自社のどの会議から試すかを決めやすくなります。
1. 要点・アクションアイテムを自動で抽出できる
NotebookLMは、取り込んだ会議ログから重要な発言・意思決定・アクションアイテムを自動で抽出できます。「今日の会議のアクションアイテムを、担当者と期限付きで箇条書きにして」と指示するだけで、議題から切り離されたToDoリストが手早く作れます。長時間の会議でも読み返しの時間を大きく短縮できる点は、議事録担当の負担軽減に直結します。
2. 目的別に構造化して整理できる
NotebookLMは、ソースの内容を「論点」「結論」「次のアクション」などの観点で再構成できます。「合意事項だけを一覧化して」「未決事項と依存関係を抽出して」のように指示すれば、会議の種類に合わせた議事録が出力できます。経営会議では意思決定中心、ブレストではアイデアリスト中心、といった出し分けも自在です。
3. 資料・過去ノートを横断してチームの資産にできる
NotebookLMは、Googleドキュメント、Googleスライド、Googleスプレッドシート、PDF、Word、テキスト、Web URL、音声ファイルなど複数のソースを1つのノートブックに集約し、すべてを踏まえた要約を生成できます。
事前資料と録音ファイルをあわせて入れておけば、資料の文脈まで踏まえた議事録になりますし、過去の議事録を蓄積すれば「前回の決定事項」「未解決のタスク」も自動で洗い出せます。
共有面も使い分けが利きます。役員会議は特定メンバーだけに閲覧権限を付与し、プロジェクトチームでは編集者としてノートを一緒に育てる、といった形です。ナレッジが個人のPCやメールに閉じ込められず、チーム全体で参照できる状態になります。
NotebookLMの日本語議事録はどこまで使える?
Gemini Notebook(旧NotebookLM)は、日本語の音声ファイルのインポートと文字起こしに対応しています。ただし、Googleは日本語の議事録作成精度を数値で公表していません。
実用性は録音環境や会議内容によって変わるため、重要な会議では自社データで確認することが必要です。「誰が・何を・いつまでに」を正確に残す場面では、日本語ならではの崩れ方が出ます。
1. 日本語の文字起こし・要約の実力と崩れやすいポイント
取り込んだ音声の文字起こしをもとに、会議内容の要約や論点整理ができます。ただし、議事録として必要な情報を正確に抽出できるかは、録音品質や会議内容によって異なります。
一方で、日本語特有の崩れやすさも残っています。たとえば次のようなケースです。
- 主語や目的語を省く日本語の発言で、誰の発言・何に対する決定かが取り違えられる
- 「前向きに検討します」などの保留表現を合意事項として扱ったり、「やっておきます」などの発言から担当者や作業内容を正しく判断できなかったりする
- 社内用語・固有名詞・略語が誤変換される
つまり「議論の大枠をつかむ」用途では頼れる一方、「誰が・何を・いつまでに」を1字も間違えずに残す用途では、人の確認が前提になります。会議の重要度に応じて、AIに任せる範囲を切り分けることが大切です。
2. 日本語精度を上げる3つの工夫
日本語議事録の精度は、入力と指示の整え方で底上げできます。実務で効きやすいのは次の3点です。
- 録音品質を整える:マイクとの距離・環境ノイズが日本語の聞き取りに直結します。集音環境を見直すだけでも誤変換は減ります
- 固有名詞・社内用語の一覧を追加する:固有名詞や社内用語の一覧を別ソースとして追加し、議事録生成時に正しい表記を使うよう指示します
- 要約の前にテキストを整える:精度の高い文字起こしを別ツールで作り、それをソースに入れてから要約させると、日本語の取りこぼしが減ります
目安として、屋内で使うマイクの実効範囲は1〜2m程度で、パソコン内蔵マイクは正面の音を拾いやすい設計になっています。会議室の広さや参加人数に対してマイクの位置が離れすぎていないかは、録音品質を見直す際にまず確認したい点です。
なお、有料プランでは利用上限や一部機能、Geminiモデルへのアクセス条件が異なります。ただし、日本語議事録の精度は録音環境や会議内容にも左右されるため、自社データで確認することが重要です。
録音品質を改善したい場合は、マイク距離や環境音など4つの要素を解説した記事も参考になります。
NotebookLMで議事録を作成する際の4つの注意点
NotebookLMにも、できないことと気をつけたい使い方があります。押さえるべきは「機能の限界」と「運用ルール」の両面で、あわせて4点です。
1. リアルタイム文字起こし・話者識別には非対応
NotebookLMは、会議後に音声ファイルを取り込んで文字起こし・要約する使い方が基本です。
代表的な取り込み方法は次の2つです。なお、対応する環境ではモバイルアプリの録音機能を使う方法もあります。
- 会議を録音し、終了後に音声ファイルをNotebookLMにアップロードする
- 外部の文字起こしツール・AI議事録ツールでテキスト化したものをソースとして取り込む
リアルタイム文字起こしと話者識別の対応状況は、今後変わる可能性があります。業務で使う前に、Googleの公式ヘルプで最新の状況を確かめてください。たとえば「会議中に発言者ごとの発言内容を確認したい」といった用途には、リアルタイム文字起こしや話者識別に対応するツールが適しています。
発言者の特定に個別に悩んでいる場合は、発言者が特定できない原因と対処法を解説した記事が参考になります。
2. 認識精度の限界と人によるチェックの必要性
NotebookLMは、取り込んだ音声・テキストの品質に依存して動きます。録音環境が悪い、専門用語や略語が多い会議では、次のようなズレが発生しがちです。
- 文脈の誤解や、重要な論点の取りこぼし
- 専門用語・社内用語の誤変換
- 発言のニュアンスが省かれた要約
録音した音声の文字起こしに誤認識があると、その内容をもとに生成される議事録にも誤りが生じるおそれがあります。生成結果を確定させる前に、決定事項やアクションアイテムを中心に、元のソースと照らし合わせて確認してください。
3. 社外秘・機密情報の扱いとセキュリティ
Gemini Notebookでは、ユーザーがフィードバックを送信しない限り、ノートブックのコンテンツがGoogleの基盤AIモデルの学習に直接使用されることはありません。個人アカウントでフィードバックを送信した場合は、関連するアップロードややり取りが人間によるレビューの対象になる場合があります。
一方、対象のGoogle WorkspaceとWorkspace for Educationでは、アップロード・クエリ・モデルの回答は人間によるレビューやAIモデルの学習に使用されません。機密情報を扱う場合は、利用するアカウント種別と組織のセキュリティポリシーを確認しましょう。
Gemini Notebookを組織で利用する前に、確認しておきたい点が3つあります。
- 社外秘情報・個人情報を含む議事録を、そもそもクラウドにアップロードしてよいか
- 共有設定が「必要なメンバーのみ」になっているか
- Googleドキュメントなど連携サービス側の権限管理も適切か
役員会議やM&A案件、人事情報を扱う会議など、機密性の高い場面では、必要な情報だけに絞る、匿名化してからソース化する、といった工夫も検討に値します。
セキュリティの選定基準を比較検討したい場合は、議事録DXの選定基準を解説した記事で「ISO 27001があれば基本OK」と誤解しがちな点まで確認できます。
4. 「任せきり」にしないための運用ルール
NotebookLMの出力を無条件に正しいものとして扱うと、誤認識や要約の漏れに気づかないまま共有してしまうリスクがあります。そのため、次の3点を運用ルールとして決めておきましょう。
- 最終確認は人間が行う:特に決定事項・アクションアイテムの抜け漏れがないかを必ずチェック
- プロンプトを継続的に改善する:出力のズレに応じて、指示の粒度・フォーマットを調整
- チームでのレビューを前提にする:AIがまとめた議事録を複数の参加者で確認する文化を作る
AIの強みはスピードと整理力です。一方で、人の洞察や文脈理解に追いついていない部分も残ります。NotebookLMは「一次ドラフトを素早く作ってくれるパートナー」と位置づけるのが現実的です。
NotebookLM単体で足りないときの選択肢
NotebookLMとAI議事録ツールは、得意な工程が違います。役割を分けて組み合わせたときに、会議業務の穴が埋まります。
1. AI議事録ツールとの役割分担(比較表)
観点ごとに整理すると、次のような役割分担が見えてきます。
| 観点 | NotebookLM | AI議事録ツール |
|---|---|---|
| 会議中のリアルタイム文字起こし | 非対応(録音後に文字起こし) | 対応するツールが多い |
| 話者識別 | 非対応 | 対応するツールが多い |
| 音声と議事録の紐づけ | 限定的(音声は素材として扱う) | 対応状況はツールによる |
| 要約・構造化 | プロンプトで柔軟に出力 | 要約テンプレートが用意されたツールが多い |
| 複数資料の横断要約 | 強い(過去議事録・資料を横断参照) | 対応状況はツールによる |
| 会議前後の業務(準備・フォロー) | 資料の整理・要約は可能だが、会議参加やフォローの自動実行は非対応 | AIエージェント型では準備〜フォローまで対応するものがある |
たとえば「会議中の発言を発言者付きでリアルタイムに記録したい」「後から音声を聞き直して事実確認したい」という場面では、AI議事録ツールが向いています。一方、「過去の議事録や資料を横断的に要約して、次の会議の論点を整理したい」という場面はNotebookLMの得意分野です。
「どちらかを選ぶ」のではなく、「会議中はAI議事録ツールで記録し、会議後の横断要約はNotebookLMに任せる」という併用が、現実的な落としどころといえます。
Otolioの商談でも、「社内から『GeminiやChatGPTでできるのでは』と言われて答えに詰まる」という声を繰り返し伺います。NotebookLMは取り込んだソースに基づく情報整理を中心に設計されています。
一方、ChatGPTやGeminiも資料の要約や議事録の作成に利用できますが、対応する機能や操作方法は異なります。詳しくは、Geminiで議事録を作る方法やChatGPTで議事録を作る際の注意点を参考にしてください。
2. AI議事録ツールが得意なこと
AI議事録ツールの強みは、会議そのものの記録プロセスを自動化できる点にあります。具体的には次の3つが代表的です。
- リアルタイム文字起こし:会議中にその場で発言が文字になり、メモ取り担当者の負担を大きく減らせる
- 話者識別:誰がどの発言をしたかを自動で区別でき、議事録の精度が上がる
- 音声と議事録の紐づけ:議事録の該当箇所からワンクリックで音声を聞き直せる設計が多い
たとえば東京ドームでは、経営会議の質疑応答を議事録にまとめるのに、最大6時間かかっていました。会議中のどの発言だったかを探す作業にも、そのつど時間を取られていたといいます。録音と議事録を一体で残す形に切り替えてからは、発言を探し直す手間がなくなりました。議事録の作成時間も50%削減できたと報告されています。
参考記事:最大6時間かかっていた経営会議の議事録作成時間を50%削減!他部署にもOtolioを推進した理由とは
会議中のメモ取りや会議後の聞き直し作業もほぼゼロになり、議事録作成時間を70%削減した例もあります。詳しくはAGSコンサルティングの事例で紹介されている内容です。
削減効果の差が生まれる要因を詳しく知りたい場合は、「最大90%削減」の条件を4つのパターンで整理した記事が参考になります。
Microsoft 365を使っている組織で「Copilotで議事録を自動化したい」と考えている場合は、Copilotの議事録作成の手順と使えないときの対処法を解説した記事でNotebookLMとの使い分けを確認できます。
3. Otolioで会議業務を完結させる使い方
Otolioは、会議前の準備から会議中のリアルタイム文字起こし、会議後の要点・ToDo・メール文面の自動生成までを支援する、会議業務を丸ごと自動化するAIエージェントです。生成されたメールは内容を確認して送信でき、NotebookLMを併用せずに会議業務を進められます。累計8,000社以上にご利用いただいた実績があり、文字起こし精度90%以上・話者分離に対応しています。
Otolioが得意なのは、たとえば次のような場面です。
- 会議中に発言者ごとの内容を把握したい:リアルタイム文字起こしと話者の自動表示により、会議中から発言内容を確認できる
- 会議後のフォローアップを効率化したい:要点・ToDo・メール文面をAIが自動生成し、内容を確認してメールを送信できる
- 議事録と音声を一体で管理したい:AIが抽出した要点・ToDoに付く発言時刻から、該当箇所の音声を再生して内容を確認できる
他のAI議事録ツールと比較したい場合は、無料プラン・トライアル可否別に整理した議事録作成アプリの記事も参考になります。
まとめ|NotebookLMと議事録業務の最適な組み合わせ
NotebookLMは、Googleが提供するAIノートアプリです。2026年7月に「Gemini Notebook」へ名称が変わりましたが、製品は同一です。会議の音声や資料・過去の議事録を「ソース」として取り込み、AIが自動で要約・整理してくれる点が大きな魅力です。
音声解説の日本語対応やマインドマップ、動画解説も加わり、機能の追加は今も続いています。
一方で、会議中のリアルタイム文字起こしや話者識別には対応しておらず、精度は入力となる音声・テキストの品質に大きく左右されます。日本語の議事録では、間接的な言い回しや固有名詞の扱いで取りこぼしが起きることもあります。特に決定事項やアクションアイテムに関わる部分は、必ず人の目でチェックする運用が欠かせません。
最初の一歩としておすすめなのは、そのままコピーして使えるプロンプトで、1回分の議事録を出してみることです。そのうえで「ここは単体では物足りない」と感じた部分があれば、会議中はAI議事録ツール、会議後の横断要約はNotebookLMという役割分担や、会議業務全体を自動化するAIエージェントへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
NotebookLMで対応できる範囲を把握したら、次は不足する工程をどう補うかを検討します。会議中の記録まで含めた使い勝手は、機能一覧を比較するだけでは判断しきれません。自社の会議で一度試すことで、必要な機能や運用方法を見極めやすくなります。
録音から文字起こし、要点とToDoの抽出、会議後のメールの下書きまで。Otolioは会議の前後をひとつながりで動かすため、「どこから人が手を入れるか」を実際の会議で見極められます。14日間の無料トライアルは全機能が対象です。試したあとには、自社の会議からAIが作った議事録そのものが手元に残ります。
よくある質問とその回答
Q. 作成した議事録はどのように保存・出力できますか?
チャットで生成した議事録は、会話履歴として自動保存されます。ただし、チャット履歴は非公開のため、ほかの人と共有する議事録として残す場合は「メモに保存」を選びます。保存したメモはGoogleドキュメントにエクスポートでき、表を含む場合はGoogleスプレッドシートへの書き出しも可能です。エクスポート後は必要な修正を加え、共有先のアクセス権限を設定してください。
Q. 会議中にリアルタイムで議事録を生成できますか?
いいえ、NotebookLM自体に会議中のリアルタイム文字起こし機能はありません。音声はインポート時に文字起こしされ、そのテキストをもとにNotebookLMが要約や議事録を作る流れです。リアルタイム記録が必要な場合は、AI議事録ツールや、対応するGoogle WorkspaceエディションのGoogle Meet文字起こし機能などで記録し、会議後にNotebookLMへ取り込んで要約する方法があります。
Q. 日本語の議事録はどの程度の精度で作れますか?
NotebookLMは日本語の音声ファイルを使った議事録作成に対応しています。ただし精度は、録音環境や会議内容によって異なります。「前向きに検討します」のような保留表現を合意事項として扱ったり、社内用語や固有名詞を誤変換したりすることもあります。精度を上げるには、録音品質を整える、固有名詞や社内用語の一覧を別ソースとして追加する、必要に応じて精度の高い文字起こしをソースに使う、といった方法があります。決定事項やアクションアイテムに関わる部分は、最後に人の目で確認してください。
Q. 社外秘の会議をNotebookLMで扱っても大丈夫ですか?
組織のセキュリティポリシーに従って判断してください。NotebookLMはクラウドサービスのため、機密情報を扱う場合はアップロード前に内容を精査し、共有設定を必要最小限に絞る運用が基本です。特に役員会議・人事情報・M&Aなど機密性が極めて高い会議では、必要な情報だけに絞る、匿名化してからソース化する、あるいは社内基準を満たすAI議事録ツールを利用するなどの選択肢も検討してみてください。
Q. NotebookLMとAI議事録ツールは、どちらを選べばよいですか?
用途が異なるため、一方に絞るのではなく「使い分け」が基本です。リアルタイム記録・話者識別・音声と議事録の紐づけが重要な会議はAI議事録ツール、過去の議事録や資料を横断的に要約・再利用したい場面はNotebookLMが向いています。会議前の準備から会議中の記録、会議後の要点・ToDo・メール文面の作成までまとめて効率化したい場合は、会議業務を自動化するAIエージェント(Otolioなど)を単体で使う選択肢もあります。
