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議事録作成

Copilotで議事録を作る3つの方法|手順とプロンプト例5つ

議事録の当番は、会議の形を選ばずに回ってきます。Teamsの定例もあれば、会議室に集まる打ち合わせも、取引先とのオンライン商談もあります。

ただ、Copilotで作ろうとすると入口で止まりがちです。

  • Copilotで議事録を作れると聞いたが、何をどう設定すればよいか分からない
  • Teams以外の会議や、手元に残った録音ファイルからでも作れるのか分からない
  • 出てきた要約を結局は書き直していて、どこまで任せてよいのか決められない

そのためこの記事では、Copilotで議事録を作る3つの方法と、使い始めるのに要るライセンス・会議の設定を解説します。精度を上げるプロンプト例と、使えないときの対処法もまとめました。「会議後の議事録作成にかかる時間を減らしたい」方は、ぜひ最後までご覧ください。

Copilotの要約は、欲しい議事録になるまで何度も指示し直すことも

Copilotは会議の要約や決定事項の整理に役立ちます。ただ、使い始めると「要約が短すぎて、残したい議論が抜けている」「担当者や期限も出したいが、どう指示すればよいか分からない」と迷うことがあります。

これから議事録作成に使う方は、要約できるかだけでなく、必要な内容や書式に整えるまでに、どれだけ指示や修正が必要かも確かめておくと、使い始めてからの手間を見積もりやすくなります。

Otolioなら、議事録の書式をあらかじめ設定し、録音から文字起こし、要点・ToDoの整理までをまとめて進められます。毎回プロンプトを入力する手間を減らしたい方は、14日間の無料トライアルでお試しください。

目次

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※Microsoft Copilotの仕様・機能・料金は頻繁に更新されます。本記事は2026年10月時点の情報をもとに執筆しており、最新情報は必ずMicrosoft公式サイトをご確認ください。なお、Microsoftの公式情報では「Microsoft Copilot」と「Microsoft 365 Copilot」の両方の表記が使われています。契約時には、対象となる製品・ライセンス名を確認してください。

Copilotで議事録を作る3つの方法と前提条件

Copilotで議事録を作る道は3つあります。1つ目は、Teams会議の最中にCopilotへ指示して要点をまとめる方法です。2つ目は、会議が終わったあとにIntelligent Recap(インテリジェントリキャップ)の要約を受け取る方法です。3つ目はTeams以外の会議向けで、録音ファイルをWordで文字起こしし、Copilotに議事録の形へ整えさせる方法です。

必要なライセンスは方法によって異なります。Teams会議中のCopilotには対象のMicrosoft Copilotライセンスが必要ですが、会議後のIntelligent RecapはTeams Premiumでも利用できます。

Wordを使う場合も、文字起こし機能とCopilotの利用条件をそれぞれ確認する必要があります。なお、Intelligent RecapでAI要約を生成するには、原則としてトランスクリプトの記録が必要です。

Microsoft Copilotは、Word・Excel・Outlook・TeamsなどのMicrosoft 365アプリで利用できるAIアシスタントです。職場向けの対象機能では、Microsoft Graphを通じて、アクセス権のあるメールやドキュメントなどを参照できます。Teams以外でも利用できるため、録音ファイルから作成した文字起こしをWordのCopilotで議事録に整える方法もあります。

入力した指示と返ってきた応答、Microsoft Graph経由で参照したデータには、Microsoft 365の企業向けデータ保護が適用されます。これらが基礎となる大規模言語モデル(LLM)の学習に使われることはありません。

参照:Microsoft Copilot のデータ、プライバシー、セキュリティ

Teams・録音ファイル別にできることの早見表

3つの道は、使う場面も要るものも違います。自分の会議がどれに当たるかを先に決めておくと、設定で迷いません。

議事録の作り方 いつ使うか 要るもの 残るもの
Teams会議中にその場でまとめる 会議の最中に要点を押さえたい 対象のCopilotライセンス Copilotとの個別のやり取り(会議後に確認できるかは記録設定による)
会議後にIntelligent Recapで受け取る 終わった会議を短い時間で振り返りたい Teams Premiumまたは対象のCopilotライセンスとトランスクリプトの記録 会議チャットの「要約」タブ
録音ファイルをWordで文字起こしして整える Teams以外の会議や対面会議の録音しかない Wordの文字起こし機能とCopilotを利用できる対象ライセンス Word文書

1つ目と2つ目は、同じ会議で両方使えます。会議中にCopilotへ質問し、終了後にIntelligent Recapで全体を振り返る方法です。3つ目はTeamsを使わずに、録音ファイルから議事録を作成します。

使い始める前に要るライセンスと会議の設定

Copilotのボタンが表示されない場合は、ライセンスや会議設定を確認してください。管理者ポリシーによって機能が制限されている場合もあります。

CopilotはMicrosoft 365のすべてのプランで自動的に使えるわけではありません。Teams会議でCopilotを使うには、対象となるMicrosoft Copilotのライセンスが必要です。会議後のIntelligent Recapは、Teams PremiumまたはMicrosoft Copilotの対象ライセンスで利用できます。

プラン区分 会議の議事録でできること
Copilot Chat(追加料金なし) 対象のMicrosoft 365契約に含まれるAIチャット。Teams会議の対話型CopilotやIntelligent Recapは対象外
Microsoft 365 Business Basic・Standard・Premium 基本プラン単体では会議中のCopilotは利用不可。対象のCopilotライセンスとTeamsの利用権を確認。Teamsなしプランでは別途Teamsライセンスが必要
Teams Premium Intelligent Recapによる会議後のAI要約を利用可能。会議中の対話型Copilotは対象外
Microsoft Copilot・Copilot Business(対象の有償ライセンス) Teams会議中のCopilot、Intelligent Recap、対象アプリのCopilot機能を利用可能

Copilot Chatを追加料金なしで利用できても、Teams会議のAI要約まで利用できるとは限りません。使える機能も料金もプランで変わるため、自社の契約内容はIT管理者に確認してください。誰の分のライセンスを増やす必要があるかで費用は変わるので、会議の要約に必要なライセンスと費用の考え方もあわせて見ておくと判断しやすくなります。

もう一つが会議の設定です。会議のCopilot設定には、主催者が選べる3つの値があります。

  1. 会議中および会議後にCopilotを使う(トランスクリプトの記録が前提)
  2. 会議中のみCopilotを使う(トランスクリプトを残さない一時的な音声認識だけ)
  3. オフ(Copilot・録画・トランスクリプトをすべて使わない)

既定値は組織の管理者ポリシーで決まります。主催者が選べるのは、許可されている範囲だけです。確実に記録したい定例会議なら、主催者がトランスクリプトを開始する手順をチームのルールにしておくと、押し忘れによる取りこぼしが減ります。

Copilotで議事録を作成する4ステップの手順

Teams会議での議事録づくりは、会議前の設定から会議後の共有まで4つのステップで進めます。会議中にCopilotで要点を整理し、終了後はIntelligent Recapで内容を確認して、必要な相手に共有します。

1. 会議を開始し、必要に応じて文字起こしを開始する

Teams会議でCopilotを利用するには、有効なMicrosoft Copilotライセンスと、組織の管理者によるTeamsでのCopilot利用許可が必要です。

会議を開始したら、会議コントロールの「Copilot」を選択します。「会議中および会議後」の設定では、文字起こしの開始が必要です。「会議中のみ」の設定では、文字起こしを保存せずにCopilotを利用できます。表示される案内に従って起動してください。

会議後も内容を振り返りたい場合は、会議コントロールの「その他(…)」から「レコーディングと文字起こし」→「文字起こしの開始」を選びます。会議中のみCopilotを利用する場合は文字起こしなしでも使えますが、会議後のIntelligent RecapでAI要約を確認するには記録が必要です。定例会議では、開始時に文字起こしを有効にしておくと記録の漏れを防げます。

なお、Copilotとのやり取りは自分だけに表示されます。参加者全員の画面に出るわけではないので、気になったことはその場で聞いて構いません。

2. 会議中にプロンプトで要約・決定事項を抽出する

Copilotのパネルにプロンプト(指示文)を入力すると、会議の音声やトランスクリプトをもとに答えが返ってきます。会議中に使いやすいのは次の3つです。

  • 「今の議論の要点を3行でまとめてください」
  • 「決定事項を一覧にしてください」
  • 「次に取るべき行動を整理してください」

途中から参加したときは「これまでに議論された内容をまとめてください」と聞くと、Copilotが参照できる範囲で会議の流れを確認できます。ただし、文字起こしやCopilotが開始されたタイミングによって、さかのぼって確認できる範囲は異なります。

会議中に希望する形式の要約を出すには、Copilotにプロンプトを入力します。一方、「Facilitator」を有効にすると、会議中にAIメモを自動生成できます。

Facilitatorは、予定済みのTeams会議で利用できます。会議の予定を作成する際は「会議オプション」→「Copilotとその他のAI」から有効にします。会議中は、主催者または発表者がTeamsのデスクトップ版・Web版で「その他(…)」→「Facilitatorをオンにする」を選択できます。

利用には対象のCopilotライセンスや組織側の設定が必要です。AIメモは会議中から組織内の参加者に共有されるため、生成された内容を適宜確認・修正してください。

3. Intelligent Recapで振り返る

会議終了後は、TeamsのIntelligent RecapでAIによる要約や推奨タスクを確認できます。文字起こしが必要で、録画も残している場合は、話者ごとのタイムラインや話題別のトピック・チャプターなども利用できます。利用できる機能は、ライセンスと会議の記録状況によって異なります。

  1. Teamsで対象の会議チャットを開く
  2. 「要約」タブを選ぶ
  3. 要約・決定事項・担当者・フォローアップタスクを一覧で確認する

録画と文字起こしが残っている会議では、話題別のトピックや話者マーカーを使って該当箇所へ移動できます。長い会議の内容を振り返る際や、参加できなかったメンバーが発言内容を確認する際に役立ちます。

ただし、Recapで確認できる範囲は、その会議で何を保存したかによって変わります。録画・文字起こし・共有コンテンツのどれが残っているかが決め手になるため、重要な会議では記録の設定を事前に確かめておきましょう。

4. Outlook・OneNoteへ共有する

CopilotがTeams上で作った要約やタスクは、Outlook・OneNote・PlannerなどのMicrosoft 365アプリでも管理できます。ここでは、要約やタスクを手動で共有・登録する方法を紹介します。

  • Outlook:会議イベントに要約とアクションを追記し、メールでチームに共有する
  • OneNote:議事録をノートブックに貼り付け、プロジェクトごとに整理する
  • Microsoft To Do・Planner:Copilotが抽出したアクション項目をタスクとして登録する

議事録の保存先をチームで1つに決めておくと、あとから探す手間がなくなります。「議事録の公式な置き場はどこか」を決めることが、運用を定着させる第一歩です。なお、Teamsでの議事録づくりはCopilot以外にも手があります。状況に応じて、トランスクリプト単体の活用やChatGPTとの連携まで含めた4つの選び方も検討してみてください。

Teams以外の会議は録音ファイルから議事録にする

対面の打ち合わせやZoom・Google Meetの商談、ICレコーダーで録音した現場の会議など、手元に録音ファイルしか残っていない場合もあります。こうした会議でも、Teamsを使わずにCopilotで議事録を作成できます。

Teams以外の会議ではCopilotを使えない?

TeamsのCopilot議事録機能は、ZoomやGoogle Meetでは動きません。ただ、録音ファイルが手元にあるなら道はあります。Wordのトランスクリプト機能で音声をテキストにしてから、WordのCopilotに議事録の形へ整えさせる流れです。

Wordのトランスクリプトで文字起こしする

Wordの「ホーム」タブからディクテーションを開き、「文字起こし」を選んで録音ファイルをアップロードします。変換が終わると、話者ごとに区切られたテキストが画面の右側に表示されます。あとは文書へ挿入するだけです。

先に知っておきたい条件は4つあります。

  • 対応する音声形式は .wav・.mp4・.m4a・.mp3 の4つ
  • アップロードした音声の上限は、Microsoft 365サブスクリプションで月300分、Microsoft Copilotライセンスで月30,000分
  • 商用テナントで使えるのは、Windows上のWord for Microsoft 365(政府機関テナントはWeb版のWord)
  • 話者は「Speaker 1」「Speaker 2」のラベルで分かれるため、名前は自分で当て直す

参照:レコーディングの文字起こし

話者のラベルは編集できます。参加者が3〜4人の会議なら、Copilotに渡す前にラベルを名前へ直しておきましょう。できあがる議事録の精度が変わります。文字起こしそのものが動く条件や、うまくいかないときの切り分けは、Copilotで文字起こしができる条件とできない理由で整理しています。

文字起こしをCopilotで議事録に整える

文字起こしを文書に挿入したら、WordのCopilotに整えさせます。指示はたとえばこう書きます。

「この文字起こしをもとに議事録を作ってください。決定事項、担当者と期限、次回への持ち越し事項の3つに分けて、それぞれ結論から書いてください」

話者ラベルの割り当てが正しいことを確認し、名前に直しておくと、Copilotが担当者ごとの発言やアクションを整理しやすくなります。完成した議事録はWord文書として共有・印刷できますが、担当者や決定事項に誤りがないかを確認してから使用してください。

録音ファイルを使う方法には、会議後にファイルのアップロードや文字起こしの確認が必要という弱点があります。録音品質によっては、修正の手間も増えます。一方、Wordのトランスクリプト機能では、文字起こしのタイムスタンプを選択して該当する音声を再生できます。ただし、TeamsのIntelligent Recapと同じ振り返り機能が使えるわけではありません。

Copilotで議事録精度を高める5つのプロンプト例

同じ会議でも、指示の出し方によって要約の詳しさは変わります。また、社内には発言を詳しく残したい会議もあれば、決定事項だけを整理すればよい会議もあります。必要な情報や出力形式をプロンプトで指定すると、会議の目的に合った議事録を作りやすくなります。

1. 3行で全体像をつかむ

「この会議の主な議論と決定事項を3行でまとめてください」のように出力の量を指定すると、ひと目で追える要約が返ってきます。

議題が複数混ざる会議では「議題ごとに要約してください」と添えてください。トピックが整理された状態で出てくるため、別のメンバーへ共有するときもそのままコピーできます。

2. 決定事項と担当者・期限を一覧化する

「この会議で決まったことと、誰が何をいつまでにやるかを一覧にしてください」と指示すると、担当者ごとのアクション一覧を生成できます。

会議後のPlannerやTo Doへの登録作業がぐっと軽くなり、「言った・言わなかった」の行き違いも防げます。ただし出てくるのは下書きです。担当者と期限の認識は、共有する前に参加者全員で確かめてください。

3. 懸念点とリスクを洗い出す

「この会議で出た懸念点や課題をまとめてください」と聞くと、議論の中で浮かんだリスクや保留事項が整理されます。

意思決定の会議や課題を詰める会議では、決まったことと同じくらい「決まらなかったこと」「前提として挙がったこと」が後から効いてきます。見落としやすい論点を拾い直す用途に向いたプロンプトです。

4. 特定の発言内容を確認する

「〇〇さんが〇〇について話した部分をまとめてください」のように、発言者や話題を絞って聞くと、その議論の文脈を確認できます。

会議後に「あの発言の趣旨をもう一度確かめたい」「誰がその提案をしたのか知りたい」という場面で使えます。Intelligent Recapのタイムスタンプリンクと組み合わせると、該当箇所まで素早くたどり着けます。

5. 専門用語を平易に言い換える

「技術的な内容を、専門知識のない方にも分かるように説明してください」と指示すると、専門用語を平易な言葉に置き換えた要約が生成されます。

他部門への共有や、役員向けのサマリー作成に向いています。同じ会議の記録を、読む相手に合わせて書き分けられる点がCopilotの強みです。

なお、Copilotへの指示に3つの要素を添えると、目的に近い出力が得られます。「役割(どんな立場で答えてほしいか)」「条件(どんな形式・量で)」「例示(どんな形を期待するか)」の3つです。

会議の目的別にそのまま貼って使えるプロンプトは、Microsoftが公式に公表している書き方をもとにまとめた資料「Copilotで議事録を作成するプロンプト集」(無料)でも紹介しています。目的別の4つに加えて、できた議事録にあとから足す応用を3つ掲載しています。

Copilotに任せられる会議と任せきれない会議

Copilotは、どんな会議でも同じように働くわけではありません。AIに任せられる範囲と人が確認する範囲を先に決めておくと、生成された要約をどこまで利用できるか判断しやすくなります。

Copilotだけで議事録は完結する?

下書きまでは任せられます。正式な記録にするには、人の確認が必要です。Microsoftも、生成された応答が100%事実である保証はなく、ユーザーによるレビューの機会を残す設計だと明記しています。

Copilotが得意なのは、議論の流れをつかんで要点・決定事項・タスクを抜き出すところまでです。発言の意図やその場の雰囲気まで正確に読み取るわけではないため、人が重要と考えた部分が抜けることもあります。AIが下書きを用意し、人が仕上げる運用を最初に決めておけば、レビューに必要な時間も見積もれます。

対面・ハイブリッド会議は話者分離でつまずく

対面やハイブリッドの会議では、会議室側の集音環境によって話者識別の精度が変わります。参加者がそれぞれのPCやスマートフォンから接続していれば、発言者を識別しやすくなります。

一方、会議室の複数人の声を1台のスピーカーフォンで拾う場合は、誰の発言かを正しく区別できないことがあります。Teams Roomsで音声プロファイルと話者認識を設定している場合は、会議室内の参加者を個別に識別してトランスクリプトやCopilotに反映できます。

会議業務を自動化するAIエージェント「Otolio」が商談や導入の現場で受けてきた相談でも、対面中心の職場では「そもそも自社の会議室で音が録れるのか」「誰の発言か分かるのか」といった課題が挙がっていました。会議室の広さや機材は企業ごとに異なるため、カタログの機能表だけでは判断できない部分です。

役員会や採用面接、プロジェクト会議など、「誰が何を言ったか」を後から確認する必要がある会議は少なくありません。対面会議でCopilotが動く条件と越えられない壁は、会議室の人数や機材の条件まで含めて別の記事で整理しています。

文字起こしを残せない会議では、会議後の要約が制限される

会議後のIntelligent RecapでAI要約を利用するには、原則としてトランスクリプトの記録が必要です。そのため、文字起こしを保存できない会議では、会議後のAI要約が制限されます。契約条件・M&A・人事評価などを扱う会議では、社内のセキュリティポリシーに照らして、記録の可否や保存先を確認する必要があります。

CopilotにはMicrosoft 365の企業向けデータ保護が適用されます。「会議中のみ」の設定では、録画や文字起こしを保存せずに、会議中の要点やタスクを整理できます。ただし、組織の保持ポリシーによってはCopilotへのプロンプトや応答が保存される場合があります。会議データを残さない運用が求められる場合は、この点も含めて確認してください。

組織の標準にしてよいかは別の判断になる

Otolioが実施した250件以上の導入企業アンケートでは、担当者によって議事録の品質にバラつきが出るという声が繰り返し挙がりました。Copilotでも、操作方法やプロンプトが統一されていなければ、出力の品質に差が生じる可能性があります。

個人で使うのか、組織の標準にするのかで判断は変わるため、個人利用と組織標準化それぞれの向き不向きは別の記事で詳しく整理しています。

Copilotが使えない・精度が出ないときの対処法

「Copilotボタンが表示されない」「議事録が生成されない」「日本語の認識精度が低い」といった問題は、ライセンス・管理者ポリシー・会議設定・音声環境などが原因として考えられます。原因を順番に切り分けることで、必要な対処を判断しやすくなります。

Copilotボタンが表示されないときに見る3点

会議画面にCopilotのボタンが出ない場合は、次の3点を上から順に確認してください。

ライセンス

Microsoft CopilotのライセンスがTeamsと紐づいているかを、IT管理者に確認します。ライセンスが付与されていても、管理者ポリシー側で機能が無効になっていることがあります。

管理者ポリシー

組織のTeams管理センターで「Copilotのポリシー」が有効かを見ます。この設定を変えられるのはIT管理者だけなので、確認を依頼するのが最短です。

会議そのものの条件

エンドツーエンド暗号化(E2EE)を適用した会議では、Copilotは利用できません。また、取引先など外部組織が主催するTeams会議では、自社のCopilotライセンスだけで利用できるとは限りません。Copilotを利用する予定の会議では、自社のメンバーが主催者となるように調整し、ライセンスや管理者ポリシー、会議設定も事前に確認してください。

議事録が生成されないときはトランスクリプトを疑う

会議後にIntelligent RecapのAI要約が表示されない場合は、まずトランスクリプトが記録されているか確認してください。ライセンスや管理者ポリシー、会議の条件によって利用できない場合もあります。

  1. 会議中に「トランスクリプトを開始」が押されていたかを確認する
  2. 会議後のTeamsチャットに文字起こしデータが残っているかを確認する
  3. 管理者設定でトランスクリプト機能が有効かを確認する

途中で止まっていた場合、Copilotが参照できる情報が欠けるため、Recapの中身も不完全になります。録画を残すかどうかは会議の目的と社内のデータ保持ルールで判断し、文字起こしだけは確実に記録する運用にしておくと取りこぼしが減ります。

日本語の認識精度が低いときの打ち手

まず確認するのは、Teamsのトランスクリプト言語が「日本語」になっているかです。会議ごとに設定が引き継がれないこともあるため、定例会議では定期的に見てください。

次が音声です。マイクの品質・設置位置・周囲の雑音は、日本語の認識精度にそのまま響きます。複数人が同時に話すと話者の識別も崩れるので、一人ずつ発言するルールを決めておくと効果があります。マイクの距離や向きなど、文字起こしの精度を上げる具体的な方法もあわせて確認してみてください。

言語設定と音声環境を整えても残るのが、専門用語と固有名詞です。Otolioが商談で聞いてきた声のなかには、Web会議ツール付属の文字起こしを試したうえで「型番は本当に出ない」と語る担当者がいました。業界固有の専門用語や製品名は、汎用の文字起こし機能では正しく認識されない場合があります。

専門用語への対策として、会議前に用語や固有名詞のリストをTeamsのチャットで共有しておく方法があります。Copilotに要約を依頼する際も、用語の意味や文脈を伝えると、内容を整理しやすくなります。

ただし、チャットへの共有だけで音声の文字起こし精度が向上するとは限りません。組織で専門用語の認識精度を改善したい場合は、Microsoftが提供するカスタム辞書機能の利用条件をIT管理者に確認する方法もあります。

まとめ|Copilotにどこまで任せるかを決めてから使う

Copilotで議事録を作る方法は3つあります。Teams会議中にCopilotで要点をまとめる方法、会議後にIntelligent RecapでAI要約を確認する方法、録音ファイルをWordで文字起こしして議事録に整える方法です。利用する方法は、会議の形式や使用できるライセンスに応じて選びます。

どの道を通っても、できあがるのは下書きです。決定事項の抜けや担当者の取り違えがないかを人が確かめる工程は残ります。人による確認にかかる時間も見積もっておくと、導入後の作業量と期待とのずれを減らせます。

対面やハイブリッドの会議では、録音環境や話者識別の条件によって、Copilotの使い方が変わります。また、文字起こしを保存できない機密会議では、会議後のAI要約が制限されます。Teams会議ならCopilotやIntelligent Recapを利用し、録音ファイルしかない場合はWordを経由するなど、会議の形式に合った方法を選ぶ必要があります。

まずは普段の会議でどの方法が使えるかを確認し、議事録のレビューに必要な時間も含めて運用を考えてみてはいかがでしょうか。

会議ごとに手順を使い分ける負担を減らしたい場合は、複数の会議形式に対応できるサービスを試す方法もあります。実際の会議で試すことで、自社の運用に合うか判断しやすくなります。

会議ごとに録音・文字起こし・要約の手順を変える手間を減らしませんか?

Teams会議ではCopilotを使い、対面の打ち合わせでは録音ファイルを文字起こししてから、AIに議事録の作成を指示する。会議の形式に合わせて操作や使う機能を切り替える作業は、会議が増えるほど負担になります。

Otolioなら、TeamsやZoomなどのWeb会議も、マイクで録音する対面会議も、録音済みの音声ファイルも、ひとつのサービスで扱えます。録音・文字起こしから議事録の作成までをまとめられ、書式をあらかじめ設定しておけば、毎回指示を入力する必要もありません。

いつもの会議の記録を、どこまでまとめて任せられるか。14日間の無料トライアルで確かめてください。

この記事を書いた人
エピックベース株式会社|マーケティング部|青木喬平

2023年にエピックベースに入社し、累計利用社数8,000以上「Otolio」のマーケティングを担当。 本ブログでは、議事録・文字起こし・生成AI・AIエージェントに関するノウハウや、企業が業務効率化の実現・DXの推進に必要な情報を現場のリアルな視点からお届けしています。 ※ 本ブログはOtolio運営元であるエピックベース株式会社の社員が執筆・編集しています。

よくある質問とその回答

Q. 追加料金なしのCopilot ChatでTeams会議の議事録は作れますか?

Copilot Chat(追加料金なし)だけでは、Teams会議中の対話型CopilotやIntelligent RecapによるAI要約は利用できません。ただし、別途用意した文字起こしをCopilot Chatに貼り付けて、議事録の下書きを作成することは可能です。会議内容を入力する際は、社内の情報管理ルールに従ってください。Teamsの機能を使って会議中・会議後にAI要約を生成したい場合は、対象のMicrosoft CopilotライセンスまたはTeams Premiumが必要です。

Q. Copilotが生成した議事録は参加者全員に自動共有されますか?

Copilotとの個別のやり取りは、他の参加者には表示されません。一方、Facilitatorが生成したAIメモは、外部参加者を除く会議参加者が共有して閲覧できます。また、会議後のIntelligent RecapのAI要約を閲覧するには、利用者側にもTeams Premiumまたは対象のCopilotライセンスが必要です。録画やトランスクリプトの閲覧範囲は会議のアクセス設定によって異なるため、機密性の高い会議では共有範囲を確認してください。

Q. Copilotで議事録を作成すると、会議音声やデータはどこに保存されますか?

Teams会議の録画・トランスクリプトは、組織のMicrosoft 365環境内のOneDriveやSharePointなどで管理されます。また、Wordにアップロードして文字起こしした音声ファイルは、OneDriveの「Transcribed Files」フォルダーに保存されます。Copilotのプロンプト・応答も組織の保持ポリシーなどの対象となる場合があるため、保存期間やアクセス権はIT管理者に確認してください。

Q. Copilotで話者ごとの発言を区別できますか?

CopilotはTeamsの話者識別機能を活用して、発言者ごとに内容を区別して要約できますが、精度は音声品質・マイク環境・人数によって変動します。複数人が同時に発言した場合や雑音が多い環境では、話者の識別が正確にならないことがあります。なお、話者識別の仕様はMicrosoft側で継続的に更新されているため、最新の対応範囲はMicrosoft Teams の要約のヘルプページでご確認ください。

Q. Teams以外の会議やICレコーダーの録音でもCopilotで議事録を作れますか?

作れます。TeamsのCopilot議事録機能はZoomやGoogle Meetでは動きませんが、録音ファイルが手元にあればWord経由で議事録にできます。Wordのトランスクリプト機能で音声を文字起こしし、その結果をWordのCopilotに渡して議事録の形へ整えさせる流れです。対応する音声形式は .wav・.mp4・.m4a・.mp3 で、アップロードした音声にはライセンスごとの月あたりの上限があります。

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