【無料】Geminiで議事録を作成する方法|Google AI Studioの使い方と精度を上げるコツ
会議のあとに残る議事録の作成は、多くのビジネスパーソンが日常的に担う業務のひとつです。Googleが開発した生成AI「Gemini(ジェミニ)」を使えば、この作業を大きく効率化できます。
一方で、
- Geminiで議事録を作るには、具体的にどの方法を使えばよいのか
- 有料版を契約しなくても、無料の範囲でどこまでできるのか
- 専用のAI議事録ツールと比べて、どちらを選ぶべきなのか
といった疑問をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。
そのためこの記事では、Geminiで議事録を作成する3つの方法と具体的な手順、そのまま使えるプロンプト例、精度を高めるコツ、専用ツールとの使い分けまでを2026年10月時点の情報でわかりやすく解説します。
Otolioは、議事録作成をはじめ会議に関わる業務を自動で進めるAIエージェントです。会議の音声を90%以上の高精度で文字起こしし、要点や決定事項、ToDoまでAIが自動で整理します。これまで8,000社以上にご利用いただいた実績があり、14日間の無料トライアルで自社の会議をそのまま試せます。
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Geminiとは?議事録作成に活用できる理由
Gemini(ジェミニ)は、Googleが開発した生成AIです。会議内容の整理や要点の抽出、決定事項・ToDoのまとめなど、議事録の作成にも活用できます。
議事録と相性がよい理由は、Geminiが音声をそのまま扱えるところにあります。テキストだけでなく画像・音声・動画まで理解して処理する「マルチモーダル」な性質を持つためです。会議の録音データを読み込ませれば、文字起こしから要約までを一続きで頼めます。音声を文字に変える別のツールを間に挟む必要がありません。
開発元がGoogleである点も、業務で使ううえでは効いてきます。Gmail、Googleドライブ、Google Workspaceといった普段のサービスとつながるからです。2025年1月15日から、Google WorkspaceのBusiness・Enterpriseの対象プランにGeminiのAI機能が組み込まれました。追加のアドオンなしで利用できる機能もありますが、利用可能な機能は契約エディションによって異なります。
Geminiで議事録を作成する3つの方法
Geminiで議事録を作る手段は、ひとつではありません。Geminiアプリ・Google AI Studio・Google Meetの自動メモ生成の3つがあります。どこから入るかで、無料で使える範囲も自分で手を動かす量も変わります。
どの方法から試すのが早い?
すでに会議の録音ファイルが手元にあるなら、Google AI Studioです。提供されている地域では無料で、音声をそのまま読み込ませられます。
これから始まる会議をその場で記録したいなら、Google Meetの自動メモ生成が近道になります。録音の準備も、あとからファイルを探す手間もありません。ただし、対象のプランに入っていることが条件です。
10分以内の短い音声をとりあえず試したいだけなら、普段使っているGeminiアプリで足ります。入力欄に音声を添付するだけで、無料のまま始められます。
1. Geminiアプリに音声をアップロードする
ブラウザやスマートフォンのGeminiアプリに会議の音声を添付し、文字起こしと議事録化をまとめて頼む方法です。普段からGeminiを開いている方には、いちばん始めやすい入口といえます。
操作は入力欄から音声ファイルを添付し、プロンプト(AIへの指示文)を書くだけです。たとえば、次のように依頼します。
添付した会議音声を文字起こししたうえで、議事録としてまとめてください。 決定事項とToDoは分けて整理してください。
気をつけたいのは、無料で渡せる音声の長さです。2026年10月時点では、無料版で1つのプロンプトに追加できる音声の合計は10分までです。Google AI ProまたはGoogle AI Ultraに加入すると、合計3時間まで伸びます。1時間の会議をまるごと渡したい場合、無料のGeminiアプリでは入りきりません。
上限は変わることがあるため、最新の条件は公式ヘルプでご確認ください。
参照:Google Gemini(公式) 参照:Gemini アプリでファイルをアップロードして分析する - パソコン - Gemini アプリ ヘルプ
2. Google AI Studioを使う
Google AI Studioは、GoogleのAI開発プラットフォームです。ブラウザからGeminiの各モデルを直接試せます。費用をかけずに議事録を作りたいなら、ここがいちばん取り組みやすい選択肢です。
Google AI Studioでは、提供地域で無料枠を利用してGeminiのモデルを試せます。ただし、無料枠にはモデルごとの利用上限があり、課金設定によっても利用条件が異なります。利用には18歳以上という年齢要件があり、対応地域も指定されています。
音声の文字起こしに特化した「Gemini 3.5 Transcribe」も、Google AI Studioから試せます。話者を分けて書き起こす、単語ごとに時刻を付ける、といった指定ができるモデルです。
参照:Google AI Studio 参照:Gemini Developer API pricing | Gemini API | Google AI for Developers
Google AI Studioで議事録を作る手順
Google AI Studioにアクセスし、Googleアカウントでログインするところから始まります。議事録が仕上がるまでは、次の6つの段階です。
- スマートフォンやボイスレコーダー、Web会議ツールの録音機能などで、会議の音声を録音しておく
- Google AI Studioで「Gemini 3.5 Transcribe」を選択し、録音ファイルをアップロードする
- 文字起こしを指示して、結果を受け取る
- 文字起こし結果をコピーし、要約や文章生成に対応したGeminiモデルを選んで貼り付ける
- 議事録の形にまとめるよう頼む
- 誤変換や抜け、事実と違う記述がないかを人の目で確かめる
すでに録音ファイルを持っているなら、最初の段階は飛ばせます。アップロードの処理には少し時間がかかりますが、しばらく待てば文字起こしが出てきます。画面のメニュー名やボタンの位置は更新されることがあるため、表示が違うときは公式ヘルプをご確認ください。
文字起こしを頼むときと、議事録にまとめてもらうときの指示文は、これくらいシンプルで構いません。
この音声を文字に起こしてください。
この会議の議事録を作成してください。
社内で議事録のフォーマットが決まっている場合は、まとめを頼む段階で項目まで書き添えておきましょう。できあがった議事録はコピーして、普段使っているドキュメントソフトに貼り付ければそのまま使えます。
話者の区別についても触れておきます。Gemini 3.5 Transcribeは、音声のなかの違う話者をラベルで分けて書き起こせます。ただし、誰の発言かを氏名まで正しく当てられるとは限りません。音質や発言の重なり、参加人数によっても結果は変わります。名前を付けて整理するときは、会議冒頭の自己紹介や発言の中身を手がかりに、人が最後に確かめてください。
一度に渡せる音声の長さと分け方
1時間の会議をまるごと渡せるかどうかは、利用する方法によって異なります。音声の長さの上限を、方法別に表にまとめました。
| 音声の渡し方 | 1回に渡せる長さの上限 |
|---|---|
| Gemini 3.5 Transcribe(文字起こしに特化したモデル) | 最大1時間。話者を分ける指定や単語ごとに時刻を付ける指定を加えると30分 |
| 汎用のモデルに音声を渡す | 1つのプロンプトあたり最大9.5時間 |
| Geminiアプリ | 無料で合計10分。Google AI ProまたはGoogle AI Ultraで合計3時間 |
長さだけを見れば、汎用のモデルに渡すほうがはるかに余裕があります。それでもGemini 3.5 Transcribeを選ぶのは、話者を分けて書き起こせるからです。
そのGemini 3.5 Transcribeには、長さ以外にも知っておきたい条件があります。話者は最大8人まで扱えますが、3人以上の割り当ては試験的な位置づけです。自動で見分けられる言語は85を超えます。よく出てくる用語を最大1,000語まで先に登録することもできますが、実際に扱いやすいのは100語ほどまでです。なお、用語の登録は話者分けや時刻付けと同時には指定できません。
90分の定例会議をGemini 3.5 Transcribeで話者ごとに整理したいなら、30分以内の音声に少なくとも3分割する必要があります。話者の区別が不要で、全体の要点だけを把握したい場合は、汎用のモデルにまとめて渡す方法もあります。
参照:Gemini 3.5 Transcribe 参照:Audio understanding | Gemini API | Google AI for Developers
3. Google Meetの自動メモ生成を使う
Google Meetには、会議中のやり取りから自動でメモを作る機能があります。録音ファイルを用意したり、あとから音声をアップロードしたりする必要はありません。会議終了後、ほどなくGoogleドキュメント形式のメモが生成されます。
使うには、対象のGoogle WorkspaceエディションかGoogle AIプランへの登録が必要です。自社の契約で使えるかどうかは、管理者か公式情報で確認してください。
対応している言語は8つで、日本語も含まれますが、1回の会議で使えるのは1言語だけです。日本語と英語が入り混じる会議には対応していません。
参照:Google Meet の「自動メモ生成」 - パソコン - Google Meet ヘルプ
自動メモ生成をオンにする手順
操作そのものは4つで終わります。
- 会議に参加する
- 画面右上の「自動メモ生成」アイコンをクリックする
- 受け取る人・メモの長さ・言語を必要に応じて設定する
- 「メモの作成を開始」を押す
会議が始まる前に、主催者がGoogleカレンダーの予定から自動メモ生成を設定できます。毎週の定例会議では、事前に設定しておくと開始時の操作を減らせます。なお、組織の管理者設定によっては、自動メモ生成があらかじめ有効になる場合もあります。
自動メモ生成では、会議の要約をGoogleドキュメント形式で作成します。メモは「クイックメモ」と「完全なメモ」の2つのタブに分かれています。「クイックメモ」には重要なポイントやアクションが簡潔にまとまり、「完全なメモ」には決定事項や議論の詳細が記載されます。録画や逐語的な文字起こしを保存したい場合は、別途対応する機能を利用する必要があります。
参照:Calendar & Meet settings for "Take notes for me" - Google Meet Help
作ったメモはどこに保存される?
会議が終わるとすぐに文書が作られます。保存先は、会議の主催者のGoogleドライブにある「Google Meet」フォルダです。会議ごとにサブフォルダが作られる形です。
共有の相手に選ばれた人には、会議のあとでメモへのリンクがメールで届きます。共有の範囲は主催者と共同主催者が決められます。選べるのは、すべての招待済みゲスト・組織内の招待済みゲスト・主催者と共同主催者のみ、の3つです。
主催者以外の参加者も、メモが共有されていれば、自分のGoogleドライブの「Google Meet」フォルダにショートカットが作成されます。メモが見つからない場合は、共有設定を確認し、必要に応じて主催者に問い合わせてください。
参照:Google Meet の「自動メモ生成」 - パソコン - Google Meet ヘルプ
Microsoft側にも、業務アプリの内側で動く同じ形のCopilotがあります。CopilotとGeminiのどちらに寄せるべきかで迷う場合は、機能と料金の比較が判断材料になります。
Geminiで議事録を作るためのプロンプト例
議事録の質を左右するのは、どんなプロンプトを書くかです。用途別に4本を用意しました。GeminiアプリでもGoogle AI Studioでも、文字起こしの結果に対してそのまま使えます。
Google Meetの自動メモ生成を使った場合も同じです。できあがったメモや書き起こしをGeminiに渡して整理し直すとき、同じ指示が効きます。まずはシンプルな指示から始め、出力を見ながら条件を足していくほうが、求める形に早く近づきます。
1. 要点を抽出するプロンプト
会議の要点だけを素早くつかみたいときに使います。
以下は会議の文字起こしテキストです。内容を読み取り、会議の要点を箇条書きで5〜8項目にまとめてください。専門用語はそのまま使用し、曖昧な表現は避けてください。
項目の数と専門用語の扱いを先に決めておくと、出力のばらつきが抑えられます。会議のたびに形が変わる、という悩みはこれで減ります。
2. 発言者別に整理するプロンプト
誰がどの発言をしたかを整理したいときのプロンプトです。
以下は会議の文字起こしです。発言者ごとに内容を整理してください。発言が複数回ある場合は、時系列順にまとめ、内容を簡潔に要約してください。話者情報がない箇所は推測せず、「発言者不明」と記してください。
発言者別にまとめておくと、誰がどの意見を出したのかをあとから確認しやすくなります。発言内容と担当者を照らし合わせる際にも役立ちます。
3. ToDo・決定事項を抽出するプロンプト
次のアクションにつなげたいときのプロンプトです。
以下は会議の文字起こしです。会議の内容から「決定事項」と「ToDo(担当者・期限があれば含む)」を抽出してください。推測で補完せず、明確に言及されている内容のみ抽出してください。
「推測で補完しない」と書き添えておくと、文字起こしにない情報をAIが埋めてしまう危険を抑えられます。ただし、指示だけで誤った補完を完全には防げません。出力は必ず人が確認してください。
4. 議事録フォーマットに整形するプロンプト
共有できる形に整えるためのプロンプトです。
以下は会議の文字起こしです。ビジネス文書として共有できる議事録形式に整形してください。内容は簡潔にまとめ、重複は削除してください。
社内で決まったフォーマットがあるなら、見出しや項目をプロンプトに書き加えてください。その形に沿って整形されます。
考え方はChatGPTでも共通です。ChatGPT用のコピペで使えるプロンプト集も、指示文の組み立て方の参考になります。
Geminiで議事録の精度を高めるための6つのポイント
できあがる議事録の質は、渡す音声と指示の出し方で大きく変わります。Geminiを操作する側で打てる手は、次の6つです。
1. 音声の品質が文字起こしの精度を左右する
GeminiアプリやGoogle AI Studioでは、まず会議の音声を文字に起こし、その結果から議事録を作ります。そのため、音声の品質がそのまま議事録の質に直結します。
文字起こしの精度には、AIの性能だけでなく録音環境も大きく影響します。雑音の少ない場所で録音し、発言が重ならないように進め、聞き取りやすい話し方を心がけましょう。音声が不明瞭な場合は、モデルを変更しても十分な精度が得られないことがあります。
録音のやり方を見直したい方は、文字起こしの精度を上げる4つの方法も参考になります。
2. 話者を分けて文字起こしする
発言者を分けた形に整えておくと、誰が何を言ったかを保ったままGeminiに処理させられます。発言者別の要約や、担当者が入ったToDoを作りたいときに効いてきます。
ただし、話者を正しく分けられるかどうかは、AIの性能だけで決まりません。会議室のどこにマイクを置くかで結果は大きく変わります。屋内向けの集音マイクが実際に拾える範囲は想像より狭く、マイクから離れた席の声は小さく録音されやすくなります。また、ノートPCの内蔵マイクは正面の音を拾いやすい設計のため、背後や真横からの発言を拾いにくい場合があります。
発言者が特定できずに困っているなら、議事録で発言者が特定できない原因と対処法もあわせてご覧ください。
3. プロンプトは具体的に指示する
「議事録にまとめてください」だけでは、出てくる形が毎回変わります。「箇条書きで5項目」「決定事項とToDoに分ける」のように、出力の形を先に決めて伝えましょう。
もうひとつ効くのが、音声と一緒に渡す素材です。前回の議事録や、社内で使っている用語の一覧を添えておくと、固有名詞の誤変換が初回から減ります。Gemini 3.5 Transcribeによく出る用語を先に登録できるのも、考え方は同じです。製品の型番や部署の略称のように、AIが初めて見る言葉ほど効果が出ます。
4. 入力上限を確認し、必要に応じて分割する
長い会議の音声を分割する際は、モデルの利用上限内に収めることに加えて、発言の途中で切らないように注意しましょう。議題の区切りなどに合わせて分割し、ファイル名に順番を付けておくと、文字起こし結果を結合する際に議論の流れを追いやすくなります。
5. 要点抽出と整形を2段階で進める
議事録を作る際は、要点の抽出とフォーマットへの整形を2段階に分ける方法があります。1回目で会議の要点を詳しく整理し、2回目でその結果を議事録のフォーマットに整えます。作業を分けることで、内容を確認しながら整理しやすくなります。
先に挙げた「要点を抽出するプロンプト」と「議事録フォーマットに整形するプロンプト」を順に使えば、そのまま実践できます。要約そのものの質を上げたい方には、Geminiで文章を要約するときのコツも役に立ちます。
6. ハルシネーションとセキュリティに注意する
生成AIは、事実と違う内容を自分で補ってしまうことがあります。ハルシネーション(誤情報)と呼ばれる性質で、Geminiに限らずどの生成AIにも共通します。出力は必ず人が確認し、プロンプトに「推測で補完しない」と書き添えておきましょう。
会議の音声には、個人情報や機密情報が含まれることがあります。データの取り扱い条件は、無料・有料の違いだけでなく、Geminiアプリ、Google AI Studio、Google Workspaceなど、利用するサービスや契約形態によって異なります。
Google AI StudioやGemini APIの無料サービスでは、送信した内容や生成された回答がGoogleの製品・技術の改善に利用され、人間のレビュアーが確認する場合があります。一方、同サービスで有効な課金設定付きプロジェクトなどを利用し、有料サービスの条件が適用される場合は、入力や出力を製品改善に利用しないと規定されています。
ただし、個人向けGeminiアプリには別のプライバシーポリシーが適用されるため、Google AI Proなどの有料プランに加入していることだけで同じ取り扱いになるわけではありません。
Google Workspaceなどの企業向けの環境も、データの扱いが異なります。試すときは機密情報を含まない音声を使い、実務で扱うときは自社のルールに合う環境を選んでください。
参照:Gemini API Additional Terms of Service | Google AI for Developers
Geminiで足りる場面と、専用ツールに任せる場面
Geminiは、単発の会議や、自分で録音データを用意して議事録を作成したい場面で活用できます。GeminiアプリやGoogle AI Studioなら、音声をアップロードして文字起こしや要約を依頼できます。Google Meetの自動メモ生成なら、会議中の記録作業も自動化できます。機密情報を扱う場合は、利用するサービスのデータ保護条件を確認することが必要です。
一方、会議を自動で録音したい場合や、定例が多くて毎回の手作業を減らしたい場合は、議事録に特化したツールのほうが近道です。両者の違いは、GeminiとAI議事録ツールのどちらを選ぶかにまとめています。8項目で並べた一覧と、自社の会議に当てはめて選ぶ5つの観点で整理した記事です。
Geminiだけでは難しいこと|業務全体の自動化
会議の記録を自動化できても、その後には議事録の確認や決定事項のタスク管理などの作業が残ります。こうした会議前後の業務まで効率化できるかは、利用する方法や連携するサービスによって異なります。
Otolioが実施した250件以上の導入企業アンケートでも、同じ悩みが繰り返し挙がっています。議事録の作成に時間を取られて、本来の業務が圧迫されるという悩みです。1回あたりの負担は小さくても、週に何度も定例がある部署では積み上がります。
現場に根づくかどうかを分けるのは、会議が始まるときに迷わず起動できるかどうかです。設定や保存先を毎回選び直す形だと、人によって操作がばらついてしまいます。個人で試すぶんには十分でも、チームや全社で同じやり方に揃えようとすると、ここが重くのしかかります。
会議前後の作業も減らしたい場合は、会議業務を丸ごと自動化するAIエージェントという選択肢があります。Otolioなら、録音から文字起こし、要約、共有に使うメール文面の作成までを連続して進められます。毎回プロンプトを入力する必要もありません。音声をAIの学習に使用しない設計で、機密性の高い会議でも社内のルールに合わせて運用できます。
実際にOtolioを導入したコクヨ株式会社では、議事録の作成にかかる時間が4時間以上から約30分へ短縮されました。削減率は約90%です。専門用語の多い会議で、音声を聞き直す回数そのものが減ったことが効いています。
参考記事:専門用語が多い会議の議事録作成時間を90%削減。Web会議ツールとOtolioの文字起こしの違いとは|コクヨ株式会社
まとめ|Geminiを活用して議事録作成を効率化しよう
Geminiには、無料で議事録作成を試せる道が用意されています。この記事の要点を整理します。
- 入口はGeminiアプリ・Google AI Studio・Google Meetの自動メモ生成の3つ。録音ファイルが手元にあるならGoogle AI Studioが近い
- Google AI Studioの利用は提供地域で無料。Geminiアプリは無料だと音声10分までで、Google Meetの自動メモは対象プランへの登録が要る
- 1回に渡せる音声は、文字起こしに特化したモデルで最大1時間(話者分けや時刻付けを指定すると30分)。汎用のモデルなら最大9.5時間
- 精度を動かすのは、録音環境を整えること、用語の一覧を一緒に渡すこと、出力の形を先に決めることの3つ
- Google AI StudioやGemini APIの無料サービスでは入力・出力が製品改善に利用される。機密情報を扱う場合は、サービスごとのデータ利用条件を確認する
AIが作成した議事録は、必ず人の目で内容を確認しましょう。まずは機密情報を含まないサンプル音声でGoogle AI Studioを試し、実務で使う場合は自社のセキュリティ要件に合う環境を選んでください。
次の会議で一度試し、プロンプトの修正回数や議事録の手直しにかかった時間を確認してみてください。こうした作業負担に加えて、会議の頻度や共有・管理の手間も考慮すると、Geminiを使い続けるか、会議業務を自動化する仕組みを導入するか判断しやすくなります。
Otolioはカレンダーに登録したWeb会議へ自動で参加し、録音から文字起こし、要点と決定事項の整理までを自動で進めます。会議後に音声ファイルをアップロードしたり、毎回プロンプトを入力したりする必要はありません。14日間の無料トライアルでは、実際の会議を使って業務負担をどこまで減らせるか試せます。
よくある質問とその回答
Q. Geminiは無料で議事録作成に使えますか?
使えます。Google AI Studioの利用は提供されている地域で無料と公式に明記されており、会議の音声をアップロードして文字起こしし、議事録としてまとめるところまで進められます。Geminiアプリも無料のまま使えますが、1つのプロンプトに追加できる音声は合計10分までです。無料で使える範囲の条件は変わることがあるため、最新の情報は公式でご確認ください。
Q. 音声ファイルを直接アップロードして文字起こしできますか?
できます。Google AI StudioやGeminiアプリでは、録音した音声ファイルを添付して文字起こしを依頼できます。一方で、会議をリアルタイムに自動録音する機能は標準では備わっていません。事前に録音した音声を自分で用意してください。Google Meetの自動メモ生成を使う場合だけは例外で、会議中のやり取りからそのままメモが作られます。
Q. 一度にどれくらいの長さの音声を渡せますか?
使う経路によって変わります。文字起こしに特化したGemini 3.5 Transcribeは、1回あたり最大1時間です。話者を分ける指定や単語ごとに時刻を付ける指定を加えると、30分までになります。汎用のモデルに音声を渡す場合は、1つのプロンプトあたり最大9.5時間までです。Geminiアプリは無料で合計10分、Google AI ProまたはGoogle AI Ultraで合計3時間までとなっています。上限を超える会議は、利用するモデルの時間制限内に収まるように分割してください。Gemini 3.5 Transcribeで話者分離や時刻付けを利用する場合は、1回30分以内に分ける必要があります。
Q. Geminiの日本語での議事録精度はどのくらいですか?
日本語でも一定の精度で文字起こしと要約に対応します。ただし、専門用語や発言が重なった箇所では誤認識が起きます。録音環境を整え、前回の議事録や用語の一覧を一緒に渡し、プロンプトで出力の形を具体的に指定すると精度は上がります。いずれにしても、最後に人が確認する工程は欠かせません。
Q. セキュリティ面は大丈夫ですか?
セキュリティ条件は、利用するサービスや契約形態によって異なります。Google AI StudioやGemini APIの無料サービスでは、入力内容や生成結果がGoogleの製品改善に利用され、人間のレビュアーが確認する場合があります。一方、個人向けGeminiアプリは別のプライバシーポリシーが適用され、アクティビティ設定などもデータの取り扱いに影響します。Google Workspaceの企業向け環境では、組織向けのデータ保護が適用されます。業務で利用する場合は、サービスごとの規約と社内のセキュリティ要件を確認してください。
