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ミーティング

会議の振り返りを回す4ステップ|KPT・YWTの選び方と次回への引き継ぎ方

振り返り会議を担当している方の多くは、週次やスプリントごとに時間を取って続けています。

ただ、いざ回してみると、

  • KPTを続けているのに、毎回同じ課題が上がってくる
  • 進行と議事録を兼任していて、自分の発言に集中できない
  • 前回のTryが実行されたかを、そもそも思い出せない

といった悩みが積み上がりがちです。

そのためこの記事では、振り返り会議を「次の会議を変える場」にするための型と進行手順、出た意見を次回につなぐ運用まで、そのまま持ち帰れる形で解説します。

「振り返りが続かない」を止めるために、まず材料を仕組みで残す

振り返り会議が反省会に流れる理由や、出たTryが実行されないままになる理由の多くは、振り返る材料が手元にないことにあります。前回の議事録・決定事項・アクションの状況が手元にあれば、記憶頼みの議論は起きません。

Otolioは、会議の内容を自動で記録し、次の振り返りで使える材料を残す会議業務の自動化AIエージェントです。次の振り返りから変えたい方は、まず14日間試してみてください。

目次

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会議の振り返りとは?反省会と何が違うのか

「振り返り会議」という言葉には、2つの意味が混ざります。1つは会議のやり方そのものを見直すこと。もう1つは、プロジェクトやチーム活動を振り返るための会議を運営することです。本記事は後者、いわゆるレトロスペクティブと呼ばれる振り返り会議の回し方を扱います。会議そのものの改善(時間短縮・アジェンダ・目的設定)を見直したい方は、以下の関連記事のほうが目的に合います。

「また何も決まらなかった」で終わる会議の原因を、準備・進行・フォローの3層で洗い出し、10のポイントで整理した記事です。日々の会議そのものを立て直したいときの入口になります。

参考記事:「また何も決まらなかった…」を解消する会議改善の10のポイント|準備・進行・フォローまで徹底解説

振り返り会議の定義と目的

振り返り会議とは、一定期間の活動(1週間・1スプリント・1プロジェクト)を対象に、続けたい行動・改善すべき課題・次に試すことをチームで整理する会議です。KPTやYWTといった3枠の型を使い、発散→収束→次回接続の流れで回します。

目的は3つに絞れます。

  1. よかったことを共通の言葉にして再現できるようにすること
  2. 課題を事象として捉え直すこと
  3. 次に試すことを1つでも決めて、次の期間で実行に移すこと

この3つが揃わなければ、振り返りは「話し合ったのに何も変わらない」場になってしまいます。

「次の会議を変える場」であるという前提

振り返りは反省会ではありません。過去を悔いる場でも、原因を追及して誰かを責める場でもない。振り返り会議で出た意見が、次の期間の1つの行動として実行されて初めて意味を持ちます。

たとえば「決定事項が曖昧なまま会議が終わる」という課題が出たとします。反省会ならここで「気をつけよう」と個人の反省で終わります。

振り返り会議なら、次の週から「会議の最後の5分で決定事項と担当者を読み上げる」という行動に落とし、話しっぱなしにしないという一線を弾くことが反省会との違いです。

振り返る対象は「事象と行動」であって「人」ではない

振り返りでは、対象を「人」ではなく「事象や行動」に置くことが重要です。

「田中さんの資料が遅れたせいで」を「資料の締め切りが会議前日夜になり、レビュー時間が取れなかった」と、事象で書き換えます。犯人を探すのをやめ、次に同じ状況が起きたときにチームで防げる仕組みを考えることができます。

この切り替えを個人の意識だけで維持するのは難しいため、後述するグランドルールとしてファシリテーターが会議冒頭に宣言する運用にします。

振り返りの3つの型と選び方

振り返りの型は無数にありますが、実務でよく使われるのはKPT・YWT・Fun-Done-Learnの3つです。それぞれ得意な場面が異なるため、チームの状態に合わせて選ぶのが基本です。型を先に決めてしまうと、合わない場面で無理をすることになります。

KPT(Keep・Problem・Try):週次・チーム定例向け

KPTは、Keep(続けたいこと・良かったこと)・Problem(課題)・Try(次に試すこと)の3枠で意見を整理する型です。広く使われている理由の1つは、週次のチーム定例に組み込みやすいことにあります。1週間という短い区切りなら、事実がまだ鮮明で、Tryも小さく試せます。

進め方はシンプルです。参加者が各自でKeepとProblemを付箋(またはオンラインの共有ボード)に書き出し、全員で貼り出したあとProblemに対してTryを議論します。Tryは1つの会議で3つも4つも決めず、次の週に本当に試せる1〜2個に絞るのが定着のコツです。

YWT(やったこと・わかったこと・次にやること):経験から学び、次の行動につなげたい場面向け

YWTは、Y(やったこと)・W(わかったこと)・T(次にやること)の3枠で振り返る型で、プロジェクトの節目や研修後のように「経験からの学び」を残したい場面に向いています。「やったこと→わかったこと→次にやること」の順で、経験から得た学びを次の行動へつなげます。

プロジェクトの節目や研修後など、経験から得た学びを丁寧に言語化したい場面で特に使いやすい手法です。「わかったこと」を丁寧に言葉にすることで、暗黙知として個人に閉じていた学びをチームの共通知として残せます。

Fun-Done-Learn:組織の空気が硬い・導入初期向け

Fun-Done-Learnは、Fun(楽しかった)・Done(完了した)・Learn(学びがあった)の3つの円が重なる図に出来事を配置して振り返る手法です。

ポジティブな入り口が特徴で、KPTを回そうとすると「課題ばかり出て雰囲気が悪くなる」チームや、振り返り文化を導入し始めたばかりのチームで機能します。

Fun・Done・Learnの3つの円と、その重なりに活動を配置していくと、Funが多い領域は続ける、Learnが多い領域はチームに共有する、といった打ち手が自然に見えてきます。KPTのProblemに人が集まると重苦しくなるチームには、この型のほうが続けやすいでしょう。

型を選ぶ3つの判断軸(頻度・対象・組織の空気)

3型のどれを選ぶかは、次の3つで判断します。

  • 振り返りの頻度:週次の改善にはKPT、経験から得た学びを深く言語化したい場合にはYWT、導入初期は頻度に関係なくFun-Done-Learnから
  • 振り返りの対象:日々の運営はKPT、経験からの学びはYWT、活動全体の見立てはFun-Done-Learn
  • 組織の空気:課題を率直に出せる文化ならKPT、課題の指摘が批判的な雰囲気につながりやすい場合はFun-Done-Learn

大切なのは、1つの型に固執しないことです。週次はKPT、四半期の締めだけYWTを併用する、といった使い分けで無理なく続きます。KPTで出たTryを、次の改善行動として実行し、次回の振り返りで結果を確認する意識で運用すると、「振り返り→改善→次の振り返り」がひとつながりになります。

振り返り会議を回す4ステップと時間配分

60分の振り返り会議を想定して、進行を4ステップに分けます。10分→20分→20分→10分の配分は、発散に十分な時間を確保しつつ、収束と次回接続を必ず残すための目安です。時間切れでTryが宙ぶらりんになる失敗は、ここで防ぎます。

ステップ1:材料共有(10分)

会議の冒頭10分で、振り返る材料をチーム全員に共有します。共有するのは3点です。前回の議事録(決定事項)、前回決めたTryの実行状況、そしてこの1週間(あるいは1スプリント)で起きた主な出来事です。

この材料が手元になければ、この後の意見出しは記憶頼みになります。参加者ごとに覚えている内容が異なるため、議論が「そもそも何があったか」の擦り合わせから始まってしまいます。ここは進行担当が事前に整えておく工程です。

前回のTryを最初に振り返るのは、「決めたことがちゃんと実行されている」という手応えをチームに与えるためです。実行されていなければ、なぜ実行されなかったかを1分だけ議論し、後述する判断基準で持ち越すか捨てるかを決めます。

ステップ2:意見出し(20分)

続く20分は、選んだ型に沿って全員が意見を書き出す発散フェーズです。ここで大切なのは、話し合いを始めないことです。まずは個人で書く時間を7〜10分取り、そのあと1人ずつ読み上げていきます。

先に議論を始めてしまうと、発言量の多い人の意見に他のメンバーが引っ張られ、多様な視点が出てきません。「書いてから話す」の順序を守るだけで、参加者全員が発言できる場になります。

書き出す量の目安は、1人あたりKeep2枚・Problem2枚・Try1枚、合計5枚前後です。多すぎると次のステップで整理しきれなくなり、少なすぎると議論の材料が足りません。

ファシリテーターは、時間内に書ききれない人が出てきたら「今出ている分だけで大丈夫です」と声をかけて、書く量で優劣が出ない場にしておきます。

ステップ3:議論と合意(20分)

3ステップ目の20分は収束フェーズです。出てきたProblemの中から、次の期間で本当に対処したい2〜3個に絞り、それぞれに対してTryを1つ決めます。すべてのProblemに対応しようとしないことが、続けるコツです。

Tryは3つの要素を必ず含めます。何をするか(動詞で書く)、誰がやるか(担当者名)、いつまでにやるか(期限)です。「議事録のフォーマットを改善する」は抽象的で誰も動けません。「田中さんが次の月曜までに、決定事項欄を最上段に移したテンプレを共有する」まで書いて初めて、次の週の材料共有で「実行できたかどうか」を判定できます。

議論が長引きそうな論点は、その場で結論を出さずに「持ち帰り事項」として別のリストに書き留め、次の会議でもう一度扱う判断も許容します。20分を守るほうが優先です。

ステップ4:次回への引き継ぎ(10分)

最後の10分は、決めたTryを次の会議までにどう扱うかを確認する時間です。今日決めたTryをそのまま次回冒頭アジェンダに「前回Tryの棚卸し」として載せる。この一手を必ず入れることで、Tryが宙に浮いて忘れられる最大の失敗を防げます。

具体的には、議事録の末尾に「次回冒頭で確認するTry:〇〇(担当:△△・期限:×月×日)」の1行を書いておく。次回の会議招集メールにもこの1行を添える。運用は地味ですが、このひと手間が、振り返りを継続しやすくするうえで役立ちます。

振り返り会議の価値は、会議中の議論だけでなく、会議後の実行やフォローにも左右されます。60分のうち10分をここに使うのは、他の3ステップと同じくらい重要な投資です。

振り返りが反省会になるのはなぜ?どう止める?

型と時間配分を整えても、進行の作法がなければ振り返りはあっさり反省会になります。ここでは原因と、進行担当が押さえる止め方を整理します。

反省会に流れる3つの原因

反省会に流れる原因は、大きく3つに分けられます。

  • 人と事象を混ぜる:「Aさんが遅れた」のように、事象を語る場に個人名を主語で持ち込む状態
  • 過去の蒸し返し:今回の対象外の半年前・1年前の話が繰り返し出る状態
  • 改善案の不在:Problemだけが積み上がり、Tryを出す時間がないまま会議が終わる状態

この3つが1つでも起きると、参加者は「話しても何も変わらない」「発言すると誰かを責めることになる」と感じ、次回から本音が出てこなくなります。反省会が続くと参加者の意欲は削がれ、継続的な振り返りが定着しにくくなります。

ファシリテーターが冒頭に宣言するグランドルール

3つの原因を止めるには、進行担当が会議冒頭に宣言するグランドルールが有効です。冒頭で共有することで、参加者間に共通認識をつくりやすくなります。

宣言するのは以下の3つです。

  • 事象で話す:「〇〇さんが」を「〇〇という状況が起きた」に言い換える
  • 今回の対象期間の話に絞る:それより前の話題が出たら「次回に持ち越しましょう」と受け止めて別リストへ
  • Problemには必ずTryをセットにする:課題だけで議論を止めず、次に試す小さな行動まで出す

この宣言はテンプレとして毎回同じ言葉で読み上げます。参加者が慣れて聞き流し始めても、ルールが場に敷かれているという事実自体が抑止になります。慣れてきた場合でも、グランドルールは毎回確認する運用にするとよいでしょう。

発言が偏るとき・沈黙が続くときの進行の切り替え

グランドルールを敷いても、実際の進行では「特定の人が話し続ける」「全員が黙ってしまう」局面が出てきます。切り替えの選択肢を持っておくと落ち着いて対応できます。

発言が偏るときは、「一度、他のメンバーの意見を先に聞かせてもらえますか」と場の順序を明示的に切り替えます。沈黙が続くときは、質問の粒度を下げるのが有効です。「今週の課題は何ですか」という問いは抽象的で答えにくい。「今週の中で、一番手が止まった瞬間はいつでしたか」と行動レベルの具体で聞き直すと、発言が出やすくなります。

参考記事:会議の生産性を上げる4つの実践アプローチ|今日から試せる改善策とメリットを解説

振り返りで出たアクションが実行されないのはなぜ?

振り返り会議でよくある失敗は、「その場では良い議論ができたのに、次の会議までに何も動いていない」パターンです。原因はTryを宙に浮かせる構造にあります。個人のやる気の問題にしても、何も変わりません。

Tryが担当・期限なしで宙に浮く構造

「議事録の書き方を改善する」だけで会議が終わると、担当者が決まっていないため誰も自分の仕事だと思わず、期限もないため後回しにできてしまいます。翌週の忙しさに紛れて、Tryは自然に消えます。

この構造を止める方法は1つです。Tryを「動詞・担当者・期限」の3点セットで書ききるルールを、例外なく適用することです。ステップ3の議論でこの3点を確認してから会議を閉じる。3点セットが揃わないTryは、その場で「持ち帰り検討」に振り分けて、次回にもう一度議論します。

次回冒頭に「前回Tryの棚卸し」を必ず入れる

3点セットで書き切っても、実行されているかを次の会議で確認しなければ、Tryはやはり忘れられます。次回冒頭アジェンダに「前回Tryの棚卸し」を固定化すると、Tryの実行状況を継続的に追いやすくなります。

棚卸しの3分間で確認するのは、実行できたか(Yes/No)、実行できなかった場合の原因、次にどう扱うかの3つだけです。ここで詳細な議論はしません。時間を10分も使うと本題の意見出しを圧迫するため、3〜5分を目安に、簡潔に確認するのがコツです。

定例会議でも同じ考え方が使えます。会議のフォローアップまでを設計しなければ、決定事項は空文になります。

参考記事:定例会議を開催する目的とは?無駄にしないための効率的な進め方も紹介

実行できなかったTryを持ち越すか捨てるかの判断

前回Tryが実行できなかったとき、そのまま次に持ち越すか捨てるかで悩む場面はよくあります。判断基準は次の2つです。

  • 状況の変化:Tryを決めた時点の前提が変わっていないか。前提が変わっているなら捨て、新しい状況に合ったTryを立て直す
  • 実行可能性の障壁:担当者の稼働・権限・情報のどれが不足していたかを見極める。障壁が解消できるなら持ち越し、解消できないなら別の担当者に振るか小さく分割する

「なんとなく忘れていた」で持ち越し続けるのは、実行率を落とすだけです。たとえば「3回連続で持ち越したTryは、優先度や実行方法を見直す」といったルールを設けるのも1つの方法です。

振り返りの材料になる記録を残す仕組み

振り返り会議の質は、進行スキルだけでは決まりません。振り返る材料が手元に揃っていることも、振り返りの質を左右する重要な要素です。

記憶頼みの振り返りが崩れる理由

複数の現場で共通して見えてくるのは、振り返りの材料が個人に分散している状態です。ある人はメモアプリ、別の人はExcelの週報、また別の人は自分のノート。これらが会議で1つにならないと、「そもそも何があったか」の擦り合わせに時間を取られ、意見出しの20分に食い込みます。

さらに、進行と議事録を兼任している担当者ほど、記録を残す作業に追われて自分の発言が薄くなるという悩みも出てきます。振り返りの当事者であるはずの進行担当が、議事録の書き取りで議論から半分外れてしまう。この状態で回す振り返りは、参加者の視点も進行の視点も欠けたものになります。

振り返りの材料に残す3点

振り返り会議に持ち込みたい記録は、まずは、この3点を押さえておくとよいでしょう。

  • 決定事項:前回の会議で決まったこと(結論・方針・数値目標など)
  • 保留事項:結論が出なかったため次に持ち越したこと
  • アクション状況:前回のTryが実行されたか・部分的か・未着手か

この3点が過去数回分、同じフォーマットで並んでいれば、意見出しの前段で「そもそも何があったか」をすり合わせる時間を減らせます。書式は箇条書きでも表でもよく、大切なのは全員が同じ場所を見に行けば辿れる状態です。

議事録やアクションは、参加者の記憶が新しいうちに、できるだけ早く共有するのがおすすめです。時間が経つほど書いた本人にとっても意味が読み取れなくなるため、鮮度は品質の前提と考えるほうがよいでしょう。

進行と議事録を兼任しても議論に集中する方法

Otolioが実施した250件以上の導入企業アンケートでは、議事録作成が本業を圧迫し、そもそも会議数に追いつかないという声がもっとも多く聞かれます。振り返り会議も同様で、進行と記録を1人で抱えたまま続くと、書き取りに集中した回ほど発言が薄くなる現象が起こります。

有効な方法の1つが、記録作業の一部を仕組み化することです。会議の内容が自動で記録される仕組みが手元にあれば、進行担当は議論そのものに戻れます。

Otolioは、会議業務を丸ごと自動化するAIエージェントです。高精度な文字起こしとAIによる自動要約で、会議の要点・ToDo(決定事項・次のアクション)が会議の直後に整理された状態で残ります。次の振り返り会議で使う材料が、追加の作業なしで揃う状態を作れると、進行担当は「議論と記録のどちらを取るか」で悩まなくてよくなります。

参照:Otolio(旧:スマート書記)| 会議業務を自動化するAIエージェント

会議設計(目的設定・アジェンダ)から見直したい方は、以下の関連記事もあわせてご覧ください。

参考記事:会議の設計方法7ステップ|失敗しない目的設定・人選・アジェンダの作り方

まとめ|振り返りは「反省会」ではなく「次の会議を変える場」

振り返り会議で押さえることは、突き詰めると4つです。

  1. 型を選ぶ。KPT・YWT・Fun-Done-Learnから、頻度と対象と組織の空気で選び分ける
  2. 60分を10-20-20-10で刻む。発散に時間を確保しつつ、収束と次回接続を必ず残す
  3. Tryを「動詞・担当者・期限」の3点セットで書き、次回冒頭のアジェンダに載せて棚卸しする
  4. 振り返る材料を仕組みで残しておく

型と進行だけを整えても、材料が個人の記憶に散っていれば議論は必ず記憶頼みで滑ります。逆に、材料が揃っていれば、型はシンプルなKPTでも十分に機能します。次の振り返り会議で、まず1つだけ試すことを決めてみてはいかがでしょうか。

型の切り替えでも、時間配分の見直しでも、材料の残し方の変更でも構いません。1回で全部を変えず、続けられる形に少しずつ寄せていく。それが「反省会」から「次の会議を変える場」への現実的な移行です。

読み終えて「まず自分のチームで試してみよう」と決めた方は、振り返る材料が手元に揃っているかを一度だけ確かめてみてください。前回の議事録・決定事項・アクションの状況を、次の振り返りの5分前に取り出せる状態になっていれば、進行担当は議論そのものに戻れます。

振り返る材料は、記録に残ってはじめて材料になる

KPTでもYWTでも、前回の議事録・決定事項・アクション状況が思い出せなければ、振り返りは記憶頼みで崩れます。会議の内容が自動で記録される仕組みを手にすると、次の振り返りから「材料を思い出す時間」ごとなくなります。

Otolioは、Zoom・Microsoft Teams・Google MeetなどのWeb会議に対応している会議業務の自動化AIエージェントです。まず14日間、次の1回の振り返りで試してみてください。

この記事を書いた人
エピックベース株式会社|マーケティング部|青木喬平

2023年にエピックベースに入社し、累計利用社数8,000以上「Otolio」のマーケティングを担当。 本ブログでは、議事録・文字起こし・生成AI・AIエージェントに関するノウハウや、企業が業務効率化の実現・DXの推進に必要な情報を現場のリアルな視点からお届けしています。 ※ 本ブログはOtolio運営元であるエピックベース株式会社の社員が執筆・編集しています。

よくある質問とその回答

Q. 振り返り会議はどのくらいの頻度で行うのがよいですか?

チームの活動サイクルに合わせるのが基本です。週次で運営するチームなら週に1回、2週間スプリントのチームならスプリント終了ごと、プロジェクト単位なら区切りのタイミングで実施します。頻度を空けすぎると事実を思い出せなくなり、詰めすぎると出せる話題が枯れます。目安は「前回の話題を全員が概ね覚えている範囲」を守ることです。迷ったら週次のKPTから始めて、負担が重ければ隔週に緩めていく順序をおすすめします。

Q. 参加者が発言しないとき、どう進めればよいですか?

質問の粒度を下げるのが有効です。「今週の課題は何ですか」という抽象的な問いは答えにくいものです。「今週の中で、一番手が止まった瞬間はいつでしたか」と行動レベルの具体で聞き直します。もう1つの手として、口頭で聞かず、まず全員が付箋に書く時間を7分ほど取る運用に切り替える方法もあります。書いてから読み上げる順序にすると、声の大きな人だけが話す構造は避けられます。参加できなかったメンバーには、会議の記録と要点を後から共有し、非同期で意見を追加してもらう運用も併用しましょう。

Q. オンライン会議でKPTを回すには何を使えばよいですか?

Miro・Mural・FigJamのようなオンラインホワイトボードツール、あるいはGoogleスライド・Notion・Confluenceの共有ページで代用できます。大切なのはツール選びよりも、全員が同じ場所に付箋を貼れる状態を作ることです。1人がまとめて代筆する運用は書き手のバイアスが入りやすいため、避けます。オンラインでも「まず個人で書く時間を確保→順に読み上げ→議論」の順序は変えません。時間管理はチャットのタイマー機能や、ホワイトボードツールに内蔵されたタイマーで代替できます。

Q. 振り返りで出た課題が経営層に届かない場合はどうしたらよいですか?

まず、チーム内で解決できるTryと、部門・経営層への提起が必要なProblemを分けます。チーム内で試せるTryはその場で担当・期限つきで決め、部門・経営層への提起が必要なものは月次や四半期の報告に「振り返りから上がった論点」として枠を作って上げる。この動線を最初から設計しておくと、Problemが行き場を失いません。チームミーティングそのものの目的整理も助けになります。

参考記事:チームミーティングの目的とは?必要な4つのケースや意識したい5つのポイントも紹介

Q. 振り返り会議に議事録は必要ですか?

詳細な議事録は必須ではありませんが、Try・担当者・期限など、次回確認する情報は記録に残しておく必要があります。振り返り会議で決めたTry・担当・期限は、次回冒頭で棚卸すために必ず記録に残します。記録に残さない振り返りは、次の週まで持ちません。議事録は詳細な発言録である必要はなく、決定事項・保留事項・アクション状況の3点が漏れなく残っていれば十分です。書き取りに集中して自分の発言が薄くなるようであれば、記録の作業を仕組みに移すことも選択肢として検討してみてください。

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