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生成AI

Gemini 3.6 Flashは何が変わった?サンプル会議データで新旧モデルを比較

Gemini 3.6 Flashは何が変わった?サンプル会議データで新旧モデルを比較

Googleの生成AI「Gemini」は、数ヶ月おきに新しいモデルが発表されます。2026年7月21日にも新モデル「Gemini 3.6 Flash」などが登場しました。

生成AIのモデル発表を見ている方の中には、こんな迷いを持つ人も多いはずです。

  • 前のGemini 3.5 Flashと、具体的に何がどう変わったのか
  • 議事録や要約など、実務での使い勝手は上がるのか
  • 何を基準に選べば、数ヶ月で古くならない判断ができるのか

そのためこの記事では、Gemini 3.6 Flashが前モデルと何が変わったのかを公式情報と自社検証で整理し、現行ラインの違い・会議データの扱い・実務での使い勝手まで解説していますので、「3.6 Flashは何がどう違うのか」を知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

会議業務を丸ごと自動化するAIエージェント「Otolio」

Otolioは、会議業務を丸ごと自動化するAIエージェントです。カレンダーに予定を入れておくだけで、録音から議事録の作成、会議後のメール文面まで自動で仕上げます。大手企業・行政を含め、累計8,000社以上で利用されています。

Gemini 3.6 Flashで何が発表されたか

2026年7月21日にGoogleが一般提供を始めた中心は、上位の「Pro」ではなく主力の「Flash」系でした。発表されたのは3本のモデルです。まず、公式情報の要点を押さえます。

1. 【役割分担】3.6 Flash・3.5 Flash-Lite・Flash Cyber

今回は用途の違う3モデルが同時に発表されました。役割は次のように分かれています。

モデル位置づけ要点(公式)提供状況
Gemini 3.6 Flash日常業務の主力モデル前世代の3.5 Flashより出力トークンを約17%削減。コーディング系のベンチマーク(DeepSWE)では最大65%削減。価格は100万トークンあたり入力$1.50・出力$7.50一般提供
Gemini 3.5 Flash-Lite最速・最安の3.5級毎秒350トークンの高速処理。価格は入力$0.30・出力$2.50一般提供(Google検索へも順次展開)
Gemini 3.5 Flash Cyber脆弱性検出に特化政府や信頼できるパートナー向けの限定パイロット限定提供

日々の議事録や要約のような業務で使うのは、主力の3.6 Flashです。速さとコストを最優先する大量処理なら、3.5 Flash-Liteが向きます。セキュリティ用途のFlash Cyberは、一般の会議業務では対象外と考えて差し支えありません。

なお、表や記事中の価格は、開発者向けAPIの料金(使った分だけ支払う従量課金)です。多くの人が使うGeminiアプリやWorkspace向けの料金は別のしくみで、後ほど整理してお伝えします。

参照:Introducing Gemini 3.6 Flash, 3.5 Flash-Lite, and 3.5 Flash Cyber

2. 【何が変わった?】3.6 Flashと前世代の3.5 Flash

Gemini 3.6 Flashは、前世代の3.5 Flashより出力トークンを約17%削減しました。出力の単価も下がっています。同じ作業をより少ないトークンで、より安く処理できる方向の更新です。

数字で見ると違いは明確です。出力の単価は100万トークンあたり$9.00から$7.50へ下がりました。生成する文章量が同じなら、それだけでコストが軽くなります。コーディング系のベンチマークでは、出力トークンが最大65%削減された例も公表されています。

能力面の変化も、公式のベンチマークに表れています。エージェント・コーディング系の代表的な指標では、3.5 Flashから3.6 Flashへ数値が伸びました。いずれもGoogleの公表値です。

ベンチマーク3.5 Flash3.6 Flash
DeepSWE(自律的なコード修正)37%49%
MLE-Bench(機械学習タスク)49.7%63.9%
OSWorld-Verified(PC操作の自動化)78.4%83.0%
GDPval-AA v2(専門業務の評価)13491421

ただし、これらは主にコーディングやエージェント(AIが自律的に作業する仕組み)向けの指標です。議事録や要約のような会議業務の精度を、直接示すものではありません。実際、当社が新旧モデルで同じ会議を試した検証でも、議事録・メールの質に大きな差は出ませんでした。詳しくは後半でご紹介します。ベンチマークの向上が、そのまま議事録の劇的な改善を意味するわけではない点は押さえておきたいところです。

一方で、性能そのものが常に3.6 Flashのほうが上とは限りません。Googleは3.5 Flashを「持続的に高い性能が必要な作業に向く」と位置づけています。長く高負荷の推論を続けるタスクでは、3.5 Flashが選択肢に残ります。日常の要約・議事録のような業務では、コスト効率で優位な3.6 Flashが使いやすいと言えます。

参照:Gemini Developer API pricing | Gemini API | Google AI for Developers

3. 【どこで使える?】提供状況と対応プラットフォーム

Gemini 3.6 Flashは発表当日から一般提供され、複数の入口で使えます。法人が触れる入口は、大きく2種類に分かれます。ここを分けて理解しておくと、料金やデータの扱いで混乱しません。

1つは、多くの人が使う一般利用の入口です。個人向けのGeminiアプリ(無料枠あり)が代表例です。組織向けには、Gemini for WorkspaceやGemini Enterpriseがあります。もう1つは開発者向けで、Gemini APIやGoogle AI Studioを使い、自社システムに組み込みます。

この2つは、料金の考え方が違います。アプリや組織向けは月額のサブスク型で、使えるモデルや上限はプランや契約で決まります。開発者向けのAPIは、使った分だけのトークン単価(従量課金)です。この記事で示す価格は、主に開発者向けAPIの公表値です。多くの人が使うアプリや組織向けの料金とは異なる点に、注意してください。

データの扱いも、どの入口で使うかで変わります。組織向けの契約で使う場合と、個人が無料のGeminiアプリで使う場合とで、条件が異なります。

参照:Gemini – Google の AI アシスタント

現行のGeminiラインを整理する

新モデルが加わったことで、いま業務で選べるGeminiは複数あります。担当者が全体像を掴めるよう、価格・コンテキスト・提供状況を一覧にします。ここではGeminiの中での整理に絞ります。

1. 今どのモデルが選べるか

2026年7月時点で業務に使える主なモデルは次の4つです。価格は開発者向けAPIの公表値(従量課金)で、アプリや組織向けのサブスク料金とは異なります。コンテキストとは、一度にAIが読み書きできる文章量の上限(トークン数)を指します。トークンは、AIが処理する文字のまとまりの単位です。

モデル位置づけ提供状況コンテキスト(入力/出力)API価格(100万トークンあたり 入力/出力)無料枠
Gemini 3.6 Flash主力(最新・2026年7月21日)一般提供100万 / 約6.5万$1.50 / $7.50あり
Gemini 3.5 Flash高性能な主力一般提供100万 / 約6.5万$1.50 / $9.00あり
Gemini 3.5 Flash-Lite最速・最安一般提供100万 / 約6.4万$0.30 / $2.50あり
Gemini 3.1 Pro高度な推論・複雑な問題解決アプリでは利用可(APIはプレビュー)100万 / 6.4万$2.00 / $12.00なし

3.1 Proの「プレビュー」は、開発者向けAPIでの扱いです。Geminiアプリでは、すでに利用できます(無料枠は制限あり)。API価格については、3.1 Proは入力が20万トークン以下なら上の値です。20万トークンを超えると、入力$4.00・出力$18.00に上がります。1時間の会議の文字起こしはおおむね数万トークンに収まるため、低いほうの単価帯で扱えるのが一般的です。

参照:Gemini Developer API pricing | Gemini API | Google AI for Developers

2. 上位「3.5 Pro」と次世代「Gemini 4」の現在地

多くの人が待っている上位モデル「Gemini 3.5 Pro」は、2026年7月22日時点でまだ一般提供されていません。現在はパートナーとのテスト段階で、準備が整い次第、広く提供される予定です。

現時点で選べる上位系は「Gemini 3.1 Pro」です。開発者向けAPIではプレビュー扱いですが、Geminiアプリではすでに利用できます。さらにGoogleは、次世代の「Gemini 4」について事前学習をすでに開始したと述べています。つまり上位のPro系も、これから世代が進んでいく途中にあります。

「上位モデルを待ってから決めよう」と考えると、次のPro、その次の世代と、判断を先送りし続けることになります。提供時期は公式にも明言されていません。待つほど選定が止まる点は、稟議の設計で意識しておきたいところです。

参照:Introducing Gemini 3.6 Flash, 3.5 Flash-Lite, and 3.5 Flash Cyber

法人で使うときの確認点|会議データはどこへ行くか

モデルの性能以前に、法人で外せないのは会議や議事録の中身がどこへ行くかです。ここはモデルが新しくなっても変わりません。契約形態によって扱いが分かれる点を、公式情報で確認します。

組織向けの契約には、Google WorkspaceやGemini Enterpriseがあります。これらでは、入力・出力が許可なくモデルの学習に使われることはありません。自ドメインの外で人間がレビューすることもなく、やり取りは組織の中にとどまる、というのがGoogleの説明です。これは提供中のモデルにも、提供前のモデルにも適用されます。

参照:Generative AI in Google Workspace Privacy Hub

ただし、注意すべき点が1つあります。データを保存しない運用(残さない運用)は、既定で有効になっているわけではありません。組織で使う場合は、データの保持期間や保存場所が、管理者の設定や契約条件で決まります。開発者が自社システムにAPIで組み込む場合は、別の選択肢があります。データを保存しない設定(ゼロデータリテンション、ZDR)を、申請のうえ利用できます。いずれも「契約すれば自動」ではないため、稟議で必ず確認したい項目です。

参照:Zero data retention in the Gemini Developer API

あわせて、データの保管場所(リージョン)や取得している認証は、契約形態や設定によって条件が変わります。国内での保管が必須といった要件がある場合は、自社の条件に合うかを個別に確認しておくと安心です。

一方で、無料版・個人版のGeminiは扱いが異なります。入力した内容が製品改善、つまり学習に使われる場合があります。社員が個人アカウントのGeminiに会議の内容を貼り付けて要約させている状態は、モデルの新旧とは別のリスクです。

こうした利用は「シャドーAI」と呼ばれます。禁止で抑え込もうとすると、かえって見えないところで使われがちです。業務で安心して使えるAIを整えたうえで統制していく進め方を、5つのステップで整理した記事があるので詳しく知りたい方はぜひ以下の記事もご確認ください。

参考記事:会議・議事録のシャドーAI対策|禁止せず統制する5つのステップ

新旧モデルを同じ会議で比べてみた

公式が言っていることは、ここまでで整理できました。では、実際に業務で使うとどれくらい違うのか。当社で、同じ会議の文字起こしと同じ指示を新旧モデルに投げて確かめました。生成AIは議事録の作成だけでなく、会議後の共有メールの作成といった「会議周りの業務」まで担えます。そこで、性格の違う2つのタスクで見比べました。

1. 検証の前提

検証はGoogle AI Studioで、架空の会議データを使って行いました。実名や実在企業は使っておらず、条件は全モデルでそろえています。また思考の深さ(Thinking level)はMediumで設定しており、プロンプトと文字起こしは、1文字も変えずに同じものを投げて検証しています。

使ったのは、特別な工夫のない次のシンプルな指示です。凝ったプロンプト技術は使っていません。

【議事録のプロンプト】

以下は会議の文字起こしです。次の形式で議事録を作成してください。

  1. 要約(5行以内)
  2. 決定事項(この会議で確定したもののみ。検討中・保留・見送りは含めない)
  3. TODO(担当者・期限・内容。期限が明言されていない場合は「期限明示なし」と書く)

※ 事実にない内容を補わないこと(ハルシネーション禁止)。

メールのプロンプトも、同じくらい短いものを利用しています。

【社内共有メールのプロンプト】

以下は会議の文字起こしです。会議に出ていない社内メンバー向けの共有メールを作成してください。

  • 件名
  • 本文:今回決まったこと/各自のTODO(担当者・期限)/次回定例の変更点が、読んだ人がすぐ動ける形で伝わるように
  • ビジネスメールとして適切な敬体で簡潔に

※ 事実にない内容を補わないこと。決まっていないこと(保留・未決)を「決定」として書かないこと。

また今回の検証においては実会議の文字起こしデータではなく、AIで作成した表記揺れなどがない精度の高い文字起こしを入力に使っています。そのため実際の会議の録音から起こしたものではありません。つまり、この結果はモデルそのものの差に近い条件で見たものです。現場では、録音環境や文字起こしの品質しだいで結果は変わります。

見る観点は4つです。

  • 決定事項を正しく拾えるか。
  • まだ決まっていないことを「決定」に混ぜないか。
  • 担当者と期限の抽出は正確か。
  • 数字や固有名詞の取りこぼしはないか。

この架空の文字起こしには、実務に近い難所を意図的に盛り込みました。決定と未決が紛らわしい発言、担当や期限が口頭で曖昧なやり取り、多数の数字や固有名詞を意図して含み、実務での所見として扱います。

議事録の精度はモデルの違いだけで決まるわけではありません。同じAIでも、録音環境やマイクの使い方で結果が大きく変わることがあります。この点は以下の記事で詳しく整理しているので、気になる方は合わせてご確認ください。

参考記事:AI議事録の精度は何で決まる?|差が出る本当の理由と失敗しない選び方

2. 議事録での結果と所見

議事録では、新旧で質にほとんど差は出ませんでした。どちらのモデルも、会議で確定した決定事項を正しく拾えており、まだ決まっていない検討中の項目を、「決定」に混ぜることもありません。担当者と期限のあるTODO、会議で出た数字や固有名詞も、取りこぼしなく整理できています。事実にない内容を作り足すこと(ハルシネーション)も起きませんでした。

実際にGemini 3.6 Flashが生成した議事録が、次の出力です。以下は架空の会議データに対する実際の生成結果で、登場する社名・人物・製品はすべて架空です。

Gemini 3.6 Flashが生成した議事録

議事録:DX推進部 定例 + 経費精算システム刷新PJ 進捗確認

【1. 要約】

  • 現行経費精算システムのサポート終了に伴う新システム(経費精算クラウドA / 経費バンク Pro)の比較検討および今後のスケジュールについて協議した。
  • システム連携の可否等を確認した上で、新システムの正式決定は次回定例にて行うこととした。
  • 経費精算システムの移行パイロット運用はDX推進部での実施を想定し、経理部との時期調整を進めることとした。
  • RPA(販売管理くんの業務自動化)について、画面操作型とAPI型の比較検討および同業他社の事例調査を行うこととした。
  • 次回定例の開始時間を、三村の出張都合に合わせて15:00へ変更することが決定した。

【2. 決定事項】

  • 次回定例の日時変更:次回定例(7月29日)の開始時間を14:00から15:00に変更する。
  • ツール選定の進め方:新経費精算システムの正式決定は、連携可否の確認後、次回定例(7月29日)にて行う。

【3. TODO】

  • 黒木(期限:7月24日):「勘定エース」6系と「経費精算クラウドA」の標準連携可否についてベンダーへ確認する。
  • 三村(期限:7月31日):経理部の田所氏へ、経費精算システムの移行タイミングについて相談・調整する。
  • 若林(期限:8月17日):RPA(AutoRoboX)における画面操作型の安定性と、API連携時のコスト工数削減効果の比較資料をまとめる。
  • 岡田(期限:8月17日):同業界における他社のRPA導入事例を調査・収集する。
  • 若林(期限:期限明示なし):次回定例(7月29日 15:00〜)の会議室を再予約する。

次に、Gemini 3.5 Flashが生成した議事録です。同じ文字起こしに、同じ指示を投げています。

Gemini 3.5 Flashが生成した議事録

【1. 要約】

経費精算システムの移行に向けて「経費精算クラウドA」と「経費バンク Pro」の2候補を比較検討しました。経費精算クラウドAと現行の会計システム「勘定エース6系」との標準連携の可否、および経理部との移行スケジュールの調整を行った上で、次回定例にてツールを正式決定します。また、RPAによる請求書処理の自動化については、画面操作型とAPI連携型の比較、および同業他社の導入事例の調査を進め、今後の投資判断の材料とすることを確認しました。

【2. 決定事項】

  • 経費精算システムのツール選定プロセスの確定:システム連携の可否確認を行った上で、次回定例(7月29日)にて正式にシステムを決定する。
  • パイロット運用の対象部署:DX推進部を想定して移行計画を進める。
  • 次回定例会議の変更:三村氏の出張に伴い、次回定例(7月29日)の開始時間を14:00から15:00へ変更する。
  • RPA導入に伴う情シスへの申請時期:ツールの導入可否が正式に決定した後に、サーバー側エージェント導入の申請を行う。

【3. TODO】

  • 黒木(期限:2026年7月24日):勘定エース6系と経費精算クラウドAの連携可否について、ベンダーへ問い合わせて確認する。
  • 三村(期限:2026年7月31日):経理部の田所氏に対し、想定している移行タイミング(11月パイロット運用・12月全社展開)についての調整・相談を行う。
  • 若林(期限:2026年8月17日):RPAツール「AutoRoboX」について、画面操作型の安定性向上策と、API連携(有料オプション)を導入した場合の費用・削減工数の比較資料を作成する。
  • 岡田(期限:2026年8月17日):同業他社におけるRPAの導入事例を調査する。
  • 若林(期限:期限明示なし):開始時間変更に伴い、次回定例会議の会議室を再予約する。

違いが出たのは、グレーな項目の扱いだけです。ある論点について、部門長が「方向性として」と述べただけで正式には決めていない箇所がありました。この項目を、新しい3.6 Flashは要約にとどめ、3.5 Flashは決定事項として拾っています。どちらも誤りではありません。3.6 Flashは確定していない項目を保守的に落とし、3.5 Flashは補足として拾いました。判断の癖の違いであって、能力の差ではありません。

はっきり差が出たのは、速度と効率のほうです。今回の一例では、生成にかかった時間(思考と出力の合計)は次のとおりでした。

タスク3.6 Flash3.5 Flash
議事録約26秒約28秒
社内共有メール約15秒約22秒

3.6 Flashのほうが、少ない出力で速く仕上がる傾向でした。とくにメールで、差がはっきり出ています。公式の「出力トークン約17%削減」とも整合する結果です。ただし応答時間は、計測のたびに変わります。同じ3.6 Flashでも、思考にかかる時間が6秒台と12秒近くの間でぶれました。厳密な数値ではなく、傾向として受け取ってください。

3. 社内共有メールでの結果と所見

会議に出ていない人向けの共有メールも、新旧で質に差はありませんでした。どちらのモデルも、件名・敬体・読んですぐ動ける構成のメールを作成できています。決まったこと、各自のTODO、次回定例の時間変更を正確に反映していました。延期になった検討事項を、「決定」と書き間違えることもありません。実務でそのまま送信できる水準です。

3.6 Flashが生成したメールが、次の出力です。こちらも社名・人物・製品はすべて架空です。

Gemini 3.6 Flashが生成したメール

件名:【共有・要確認】7/22 DX推進部定例(経費精算PJ進捗)の決定事項・TODO・次回定例時間変更のお知らせ

社内各位 お疲れ様です。 7月22日(水)に実施いたしました「DX推進部 定例 + 経費精算システム刷新PJ 進捗確認」について、会議の決定事項、各自のTODO、および次回定例の時間変更を共有いたします。 各自ご確認の上、ご対応をお願いいたします。

■ 今回決まったこと

  • 新経費精算システムの最終決定について:候補ツール(経費精算クラウドA / 経費バンク Pro)の最終選定は、現行会計システムとの連携可否を確認した上で、次回7月29日(水)の定例にて正式決定します。
  • パイロット運用の進め方について:11月に予定しているパイロット運用は、DX推進部自身で実施する前提で進めます。

■ 各自のTODO

  • 黒木さん(期限:7月24日(金)):「勘定エース(6系)」と「経費精算クラウドA」の連携可否についてベンダーへ確認する。
  • 三村さん(期限:7月31日(金)):経理部(田所さん)へ、経費精算システムの移行タイミングについて相談・調整する。
  • 若林さん(期限:8月17日(月)):RPA(販売管理くんの自動化)における画面操作型の安定性と、API型(有料オプション)導入時のコスト・削減工数の比較資料をまとめる。
  • 岡田さん(期限:8月17日(月)):同業界における他社のRPA導入事例を調査する。
  • 若林さん(期限:速やかに):変更後の次回定例に伴う会議室の再予約を行う。

■ 次回定例の変更点

三村さんの出張都合に伴い、次回の定例開始時間を1時間後ろ倒しに変更いたします。
日時:2026年7月29日(水)15:00開始(※通常の14:00から変更)

以上、よろしくお願いいたします。

続いて、3.5 Flashが生成したメールです。

Gemini 3.5 Flashが生成したメール

件名:【共有】7/22 DX推進部定例・経費精算システム刷新PJ進捗確認について

DX推進部のみなさま お疲れさまです。 本日(7/22)実施されました、定例会議および経費精算システム刷新プロジェクト「Project Reboot」進捗確認について、決定事項および各自のTODOを共有いたします。 関係者のみなさまは内容をご確認いただき、期日までに割り当てられたタスクのご対応をお願いいたします。

1. 今回決定した事項

  • 経費精算システムのツール選定プロセス:候補システム(経費精算クラウドA / 経費バンク Pro)の最終決定は、会計システム「勘定エース6系」との標準連携の可否が確認できた後、次回定例(7/29)にて行います。
  • パイロット運用の対象部署:11月に予定しているパイロット運用は、DX推進部を想定部署として準備を進めることといたします。
  • RPA導入のセキュリティ審査申請:RPA(AutoRoboX)の導入に伴う情報システム部へのセキュリティ審査申請は、導入判断が正式に決定した後に進めることといたします。

2. 各自のTODO(担当者・期限・内容)

  • 黒木さん(期限:2026年7月24日(金)):勘定エース6系と経費精算クラウドAの連携可否について、ベンダーへ問い合わせて確認する。
  • 三村さん(期限:2026年7月31日(金)):経理部の田所氏に対し、システム移行タイミング(11月パイロット・12月全社展開)についての相談・調整を行う。
  • 若林さん(期限:2026年8月17日(月)):RPA(AutoRoboX)について、画面操作型の安定性向上策とAPI連携(有料オプション)導入時の費用・削減工数の比較資料を作成する。
  • 岡田さん(期限:2026年8月17日(月)):同業他社におけるRPAの導入事例を調査する。
  • 若林さん(期限:期限明示なし):次回定例の開始時間変更に伴う、会議室の再予約を行う。

3. 次回定例の変更点

三村さんの大阪出張予定に伴い、次回の開始時間を1時間後ろ倒しに変更いたします。

  • 変更後の日時:2026年7月29日(水)15:00開始(※当初予定は14:00)
  • 場所:本社 5F 第3会議室(※若林さんによる再予約後、改めて確定いたします)

議事録と同じ傾向は、メールにも表れました。3.5 Flashは、RPA導入のセキュリティ審査申請の進め方も「決まったこと」に含めています。会議室の場所まで補記していました。新しい3.6 Flashは、そこを簡潔にまとめています。差は、議事録のときと同じです。拾う範囲の判断の癖にとどまり、どちらのメールも実務で使える水準です。

ここで確認できたのは、生成AIの守備範囲の広さです。議事録の作成だけでなく、会議後の共有メールの作成まで実務水準でこなせました。会議の業務は、記録だけで終わりません。決まったことを関係者に伝え、次の動きにつなげるところまで含まれます。その一連の流れを、生成AIはまとめて引き受けられる段階に来ています。

Geminiを会議業務で使うときのポイント

ここまでの検証やデータを踏まえて、実務で押さえておきたい点を整理します。Geminiのような汎用的な生成AIを、会議業務に使うときの注意点です。単発で議事録や要約を作るだけなら、生成AIでも十分こなせます。ただ、毎回・組織で会議業務を回すとなると、いくつか手間が見えてきます。押さえておきたいのは、大きく3つです。

文字起こしの質で、仕上がりが変わる

議事録の出来は、元になる文字起こしの質に大きく左右されます。今回の検証も、AIで作成した精度の高い文字起こしがあってこその結果でした。実際の会議では、録音環境やマイク、使うツールで文字起こしの精度が変わります。元のテキストが誤っていれば、どんなモデルで要約しても正確にはなりません。

Otolioは、データをAIに学習させずに各社の用語へ最適化する独自アルゴリズム(特許取得済み)を備えています。この仕組みで、高い精度の文字起こしを実現します。

毎回、プロンプトの入力が必要になる

Geminiで議事録やメールを作るには、毎回どんな形式で出力するかを指示する必要があります。決まったフォーマットで残したい場合、都度プロンプトを打つか、定型文を貼り直す手間がかかります。担当者によって指示が変われば、議事録の粒度も揃いにくくなります。

Otolioには、カスタムテンプレート機能があり、事前に設定したフォーマットに合わせて議事録が自動で仕上がります。毎回プロンプトを書く必要はありません。

録音・要約・メールで画面を行き来する

生成AIで会議業務をこなすと、複数のツールを行き来しがちです。録音や文字起こしは別のツール、要約はGemini、共有メールはメールソフト、といった具合です。会議のたびにコピーと貼り付けを繰り返すと、地味に時間がかかります。

Otolioは、録音から議事録の作成、会議後のメール文面まで一つの画面で完結します。ツールを移動せずに、会議前から会議後まで、ひとつながりで進められます。

モデルの性能が横並びに近づくほど、こうした使い勝手の差が、日々の効率を左右します。

まとめ|新旧の違いを理解して業務で活用しよう

2026年7月21日、GoogleはGemini 3.6 Flashを一般提供しました。前世代の3.5 Flashより出力トークンを約17%削減し、出力の単価も下がっています。一方で上位の3.5 Proはまだ提供前で、次世代のGemini 4も控えています。

ここから読み取れるのは、番号の大きさは序列ではなく、新しいほうが安いこともあり、序列は数ヶ月で入れ替わるという事実です。実際に新旧で同じ会議を試しても、議事録やメールの質はほぼ互角で、差が出たのは速度と効率でした。モデルの新旧を追いかけるより、揺らがない軸で選ぶほうが確かです。信頼して業務に載せられるか、データの行き先、業務に合う階層。この3つが、次のモデルが出ても変わらない判断基準になります。

新しいモデルの名前や数字を比べ続けても、自社の会議で本当に役立つかは、実際に使ってみないと分かりません。比べ続けるより、一度試したほうが早い場面は少なくないため、ぜひ一度この機会に試してみることをおすすめします。

AIモデル選びはOtolioに任せて、会議の成果に集中する

新しいモデルが出るたびに検証し、稟議をやり直す。その負担は、Otolioが代わりに引き受けます。Otolioは、セキュリティ基準を満たすAIを継続的に見直し、精度の高いモデルを採り入れています。使う人がモデルを追いかけなくても、いつも整った環境で会議に臨めます。議事録の作成から会議後のメール作成まで自動化し、会議のたびに発生する記録・共有の手間をまとめて減らせます。ぜひ一度14日間の無料トライアルをお試しください。

よくある質問とその回答

Q. 3.6 Flashと3.5 Flashはどちらを使うべきですか?

日常の議事録や要約なら、コスト効率で優位なGemini 3.6 Flashが使いやすい選択です。3.6 Flashは3.5 Flashより出力トークンを約17%削減しました。出力の単価も、$9.00から$7.50に下がっています。一方で、長時間の高負荷な推論を続けるタスクでは3.5 Flashが選択肢に残ります。用途に対して過剰なモデルを避け、必要な階層を選ぶのが現実的です。

Q. 固有名詞や専門用語は正しく文字起こしされますか?

議事録の精度は、モデルの新旧だけで決まりません。文字起こしの段階で、その固有名詞・専門用語を正しく変換できるかに大きく左右されます。型番・製品名・社内用語は、汎用のツールでは誤変換されやすい部分です。要約するモデルを変えても、元のテキストが誤っていれば結果は直りません。専門用語の多い会議では、過去の議事録を参照して各社の用語に合わせる仕組みがあるかを確認するとよいでしょう。

Q. 会議の内容はモデルの学習に使われますか?

Googleの組織向け契約なら、会議の内容がモデルの学習に使われることはありません。対象はGoogle WorkspaceやGemini Enterpriseです。人間によるレビューも、自ドメインの外では行われません。ただしデータを保存しない運用(ZDR)は設定が必要で、既定では有効になっていません。無料版・個人版は学習に使われる場合があるため、機密を含む会議では組織向けの契約と設定の確認が欠かせません。

Q. 古いモデルはいつまで使えますか?

Geminiのモデルには提供終了(廃止)の予定が設けられており、古いモデルは順次終了していきます。終了の際は事前に告知され、後継モデルへの移行が案内される仕組みです。ただし、自前でモデルを選んで運用する場合は、モデルを追わないつもりでも、廃止のたびに切り替え対応が発生しえます。モデルの見直しや切り替えを任せられるサービスを選べば、こうした対応の手間を減らせます。

参照:Gemini deprecations

Q. Gemini 3.5 Proはいつ提供されますか?

Gemini 3.5 Proは、2026年7月時点でまだ一般提供されていません。現在はパートナーとのテスト段階で、準備が整い次第、広く提供される予定とされています。具体的な時期は、公式に明言されていません。上位モデルの提供を待って選定を止めるより、いま使えるモデルで判断を進めるほうが現実的です。

この記事を書いた人
エピックベース株式会社|マーケティング部|青木喬平

2023年にエピックベースに入社し、累計利用社数8,000以上「Otolio」のマーケティングを担当。 本ブログでは、議事録・文字起こし・生成AI・AIエージェントに関するノウハウや、企業が業務効率化の実現・DXの推進に必要な情報を現場のリアルな視点からお届けしています。 ※ 本ブログはOtolio運営元であるエピックベース株式会社の社員が執筆・編集しています。

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