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AIエージェント

AIエージェントとは?2026年の特徴・種類・活用事例まとめ

AIエージェントとは

AIエージェントを自社の業務に取り入れ、日々の業務の進め方をもっと先回りで効率化したい。会議や営業、バックオフィスまで、人の代わりにAIがタスクを担う体制を整えていきたい。2026年に入りAIエージェントという言葉を耳にする機会が増え、そう考え始めた方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、

  • 生成AIとAIエージェントは何がどう違うのかが整理できない
  • AIエージェントにどのような種類や特徴があるのかがわからない
  • どんな業務で効果が出やすく、自社に合うのか判断しづらい といった悩みを抱えている方も少なくないでしょう。

そのためこの記事では、AIエージェントの定義・生成AIとの違い・8つの特徴・7つの種類・活用メリット・活用シーン・課題までを2026年の最新動向を踏まえて解説します。読み終えれば、AIエージェントの全体像と自社で検討すべきポイントが掴めるようになります。

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目次

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AIエージェントとは

ここではAIエージェントの基本的な定義と、2026年に入り改めて注目される背景を整理します。AIエージェントは単なる新しいAIの呼び名ではなく、業務の進め方を根本から見直すきっかけになる存在です。まずは土台となる考え方から確認していきましょう。

1. AIエージェントの定義

AIエージェントとは、「特定のタスクを実行するために設計された人工知能システム」を指しています。今では私たちの生活や業務にも身近になった生成AIは、コンテンツを生成することが強みでした。AIエージェントはそれに加えて、設定されたゴールに向けて「タスクを実行する」ところまで担える点が特徴です。

「エージェント」とはもともと代理人や仲介者という意味の言葉です。特定の目的を達成するために、代わりに行動したり交渉したりする存在を指します。たとえば転職エージェントは、転職希望者の代わりに求人情報の収集や年収交渉を担います。この「代理人」の役割がAIに置き換わったものが、AIエージェントと考えるとイメージしやすくなります。

2. 2026年にAIエージェントが注目される背景

2026年に入り、AIエージェントは企業の生産性向上を担う存在として、これまで以上に注目を集める傾向があります。背景には大きく3つの流れがあります。

1つ目は、業務自動化が「単なる効率化」から「判断を伴う自動化」へと進化してきたことです。RPAやルールベースの自動化では対応が難しかった、文脈の理解や判断を含む業務にも手が届くようになりました。

2つ目は、大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)の性能向上です。文脈理解や推論の精度が高まり、AIが状況を解釈したうえで次の行動を自ら組み立てやすくなりました。

3つ目は、API連携やクラウドサービスの整備です。AIが実際の業務システムを操作する環境が整い、会議音声・CRM・メール・スケジューラーといった業務データをまたいだ自動化が実現しやすくなっています。

AIエージェントを詳しく理解するためにも、まずは生成AIとの違いについて見ていきましょう。

AIエージェントと生成AIの違い

ここではAIエージェントと生成AIの違いについてご紹介します。生成AIは、大量のデータを学習したAIが人間のように考え、学習する能力を持ち、様々なコンテンツを生み出すことができます。では具体的にAIエージェントとどう違うのか、代表的なものを3つご紹介します。

1. 達成したい目的

AIエージェントと生成AIは、それぞれ達成したい目的に違いがあります。AIエージェントは特定タスクを実行するという目的があり、明確なゴール達成意識を持っているのが特徴です。たとえば会議シーンでは、議事録の作成だけではなく、その会議のゴールが「次回の営業の提案の方向性を決める」であれば、そのまま提案資料の素案の作成まで行なってくれることが可能です。

一方で生成AIは自然言語処理や画像生成など、クリエイティブな能力を補完する点に強みがあります。これは過去のデータから学習し、新しいアイデアや表現を生み出すことに特化しています。AIエージェントは「タスクを完遂すること」を、生成AIは「人間の知的生産を広げ、多様な表現を創り出す」ことを重視するという目的に根本的な違いがあります。

2. 具体的にできること

具体的にできることの違いを理解するためにも、営業活動というシーンを切り取って見てみましょう。AIエージェントでは営業活動やクライアントとの定型的なコミュニケーションを自動化することが可能です。商談後に、その商談で話をした内容をまとめたり、その後の日程調整や提案資料のたたき台の作成を行なってくれます。

一方で生成AIはテキストや画像、動画などのクリエイティブな成果物を自動で生成することができるため、提案書のたたき台を作成できますが、タスクをAIエージェントのように能動的に遂行することはできません。あくまでも私たちが提案の骨子を考え、それを生成AIに指示すること、つまり受動的に提案書のたたき台が作成されます。

3. やり取りの仕方

AIエージェントはあらかじめ設定されたルールに従って、自律的に動くことができます。たとえば営業チーム向けに構築されたAIエージェントは顧客データを取得し、購入の可能性が高いと判断した顧客へ自動フォローメールを送信するなどのアクションを自発的に行ないます。

逆に生成AIは私たちが都度指示を出し、その内容に基づいて創造的な提案や回答を返すのが特徴です。「新しいセミナー企画案を考えて」と依頼すればアイデアを出してくれますが、自動でそのセミナーの開催日を知らせるメールを送信したり、送信先のターゲットリストを作成するなどの実行は行わず都度指示する必要があるため、あくまで指示を基に応答を返すことが中心となります。

他にもAIエージェントと生成AIには違いが存在しますが、より詳しく知りたい方は以下の記事でご紹介していますので、気になる方はぜひ参考にご覧ください。

参考記事:AIエージェントと生成AIの違いとは?8つの違いを解説

AIエージェントの8つの特徴

AIエージェントと生成AIの違いについてご紹介したところで、より具体的にAIエージェントについて知るためにもその特徴についてご紹介します。AIエージェントには以下の8つの特徴があります。

1. 自ら判断して動くことができる

AIエージェントの最大の特徴は、単にプログラムされたルールに従うだけでなく、状況を分析し、判断や行動を自律的に最適化できる点です。生成AIは指示に応じてコンテンツを生成しますが、AIエージェントはゴールや目的に対して計画を立て、行動を実行し、結果を取り込みながら判断の精度を高めていくことが可能です。

この自律性というAIエージェントの特徴はビジネスの現場で大きな可能性を秘めています。たとえば、顧客問い合わせを分析するだけでなく「最適なアプローチをする」というゴールのもと、自動的に最適な問い合わせ対応を考え、実行できるため、問い合わせの質向上と担当者の負担軽減が期待できます。また営業活動では商談内容を把握し、最適な提案内容や資料を自ら選定することで、対応スピードや商談のクオリティを大幅に高められます。

2. 複数の情報を同時に扱える

AIエージェントは、テキスト、画像、音声、動画など複数の情報を同時に処理・統合的に活用できるのが特徴です。生成AIは主にテキスト出力が中心でしたが、AIエージェントは多様なデータを扱い、分析することが可能になります。

たとえば展示会やセミナーの来場者データ、そのときに会話した音声情報、会場の動画データを合わせて分析し、高精度なリード評価や商談の優先順位をつけることが可能です。またタスクを実行できるため、その後対応するであろうメール配信や商談の日程調整まで自動化できます。複数の情報を扱うことで包括的な分析が可能になり、相互に関連するデータから新たな意味やパターンを発見するのがAIエージェントの特徴になっています。

3. 自分で学び成長できる

AIエージェントはタスクを実行するために「自ら学び成長」することができます。単に学習モデルを再トレーニングするということではなく、AIエージェントが実行した行動の結果や外部からのフィードバックを取り込み、継続的に判断や行動を最適化していくことが可能です。

たとえばBtoBの文脈では、営業活動のメールやチャット、提案資料を分析し「どんな提案が成約率を上げるか」を自分で学び、業種や企業規模に合わせて知見を蓄積して営業担当者をサポートすることができます。生成AIは大量の既存データからコンテンツを生成するのに対し、AIエージェントは自身の行動結果を評価・改善しながら学習を続けることができ、業務プロセスを絶えずチューニングできる点が大きな特徴です。

4. 自分自身のやり方を良くしていく

AIエージェントは「自分自身のやり方を良くしていく」という特徴があります。さきほどの「自ら学び成長できる」が頭脳を鍛えるプロセスだとすれば、「自身のやり方を良くしていく」はその頭脳を活用し、道具や仕組みをアップデートしていくというイメージです。

たとえば業務フローを可視化し、時間やコストを客観的にAIエージェントが把握して最適な方法を模索・検証するPDCAサイクルを回すことが可能になります。

5. 新しいことを学び続ける

AIエージェントは「自ら学び成長する」「自分自身のやり方を良くする」だけでなく、「新しいことを学び続ける力」も備えており、今まで経験がない領域や異なる業務範囲でも対応できるのが特徴です。

たとえば社内報告書を作成しているAIエージェントが、財務諸表の分析レポートにも取り組む場合、経理担当者などからのレビューを吸収して知識体系を拡張して、レポートの内容をより深めることができます。このAIエージェントの特徴はビジネスの変化に即応し続ける上でとても重要なカギとなっています。

6. 他のAIやツールと連携できる

AIエージェントが特定のタスクを実行するときに、必要に応じて他のAIと連携することができるのも特徴の一つです。複数のAIの知見を共有しながら進めることで、今まで単体のAIでは得られない成果を生み出すことが可能になります。

たとえば専門分野の会議における議事録作成では、その分野に特化したAIと連携して自然な議事録を作成できます。また詳細情報の共有には、メール文面の作成が得意なAIと連携し、議事録から必要情報を抽出してメールを送信するといったイメージです。

7. ユーザーごとに対応を変えることができる

AIエージェントはユーザーごとに柔軟に対応を変えることが可能です。生成AIは一度きりの指示に回答するケースが多いのに対し、AIエージェントは今までのやり取りや私たちのプロフィール、業務の目標などを踏まえたうえで「このユーザーにはどのアプローチが最適か」を継続的に判断してくれます。

たとえば会議の議事録作成でも、参加者の役職や業務内容を把握したうえで、それぞれ必要とする情報を抽出・提供するといった、同じ会議でも役職や業務内容に合わせて共有内容をカスタマイズすることができます。

8. 会話や作業の流れを覚えている

ユーザーのプロフィールだけではなく、今までの会話や作業の流れを把握して、意思決定や回答を行なうことができるのもAIエージェントの特徴です。また会話の履歴だけではなく、過去にアップロードした資料や過去のプロジェクト資料など多様な情報を関連づけることもできます。

たとえば営業活動で複数の担当者が絡むプロジェクトでは、細かいメールのやり取りをAIエージェントが参照しながら「まだ承認が下りないのは先方の法務部の確認が遅れているため」と指摘することができ、情報共有ミスを減らしてスムーズに次のステップへ進めることができます。

もっと詳しくAIエージェントの特徴について知りたい方は以下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。

参考記事:AIエージェントの特徴とは?8つのポイントにわけて解説

AIエージェントの種類7選

ここまでAIエージェントの概要とその特徴についてご紹介しました。さきほどまでご紹介したものはAIエージェントができることを網羅的にご紹介しています。実際にはAIエージェントにもいくつか種類があるため、ここではAIエージェントの種類を7つに分けてご紹介します。

1. 単純反射型エージェント

単純反射型エージェントは他の種類と比較してもシンプルな仕組みとなっています。これはあらかじめ決められた規則や条件に従って即座に反応するという特徴を持つAIエージェントです。たとえば工場におけるベルトコンベア上の製品検査システムでカメラやセンサーで製品の状態を読み取り、事前に設定された合否の判定基準に合致しない場合は製造ラインから除外するといったプロセスにAIエージェントを活用するというようなイメージです。

このように自ら学習して判断基準を変化させるのではなく、あらかじめプログラムされたルールに従って動くことができます。単純反射型エージェントのAIエージェントは企業のルールが明確に定義されているタスクや定型的な業務を効率化するのに役立ちます。

2. 目標ベース型エージェント

目標ベース型エージェントは、単純反射型エージェントよりも少し進んだ思考プロセスを持つAIエージェントといえます。あらかじめ設定された「ルール」ではなく「目標」を達成するために、与えられた選択肢や行動パターンの中から最適なものを選択しようとします。

単純反射型エージェントと大きく違うのは、単にプログラムされたルールにそって動くのではなく「目標を達成するためにどのような行動が最適か」を検討するプロセスが組み込まれていることです。たとえば、自動運転システムで「交通事故を起こさずに、最適なルートで目的地に到達する」という目標に対して、道路状況や周囲の車の動きを考慮しつつ、最適な運転を実行するといったイメージです。

3. 学習型エージェント

学習型エージェントは名前のとおり、過去の経験や環境によって得られたデータをもとにAIエージェント自ら学習を行なって、判断や行動パターンを最適化していきます。機械学習などの技術を活用して、行動に対する結果を評価し、より良いパフォーマンスを出すために自分自身の内部モデルを更新できる点が大きな特徴です。

たとえば、顧客の購買履歴や行動データを取り込み、将来的な需要予測やパーソナライズされたプロモーションを提案することができるといったイメージです。この学習型エージェントは単純反射型や目標ベース型と比較しても、環境変化や新しいパターンにも柔軟に適応できるというメリットが存在します。

4. 効用型エージェント

効用型エージェントは、目標ベース型エージェントの発展形と捉えることができます。そもそも「効用」とは「個人が持つ選好を数量的に表現するために用いられる概念」を指しています。簡単にいうと、ある選択肢を取った場合に得られる満足度といった定性的にみえる情報を可視化して複数の要素を総合的に評価するための指標というイメージです。

このAIエージェントは単に目標達成ではなく、定性的にみえる情報を可視化した指標を最大化または最小化することを目的としています。たとえば企業間の取引ではサービスの価格だけではなく、サービスの品質や契約リスクといった複数の要素で取引するかしないかの意思決定が行われます。今まではこれらを指標として可視化することは難しかったのですが、効用型のAIエージェントを活用すると、これらの指標を可視化し、企業にとっても顧客にとっても納得感のある契約内容を提示できるようになります。

5. モデルベース反射型エージェント

モデルベース反射型エージェントとは、環境から得られる情報をもとに今の状態を推定し、その推定に基づいて行動を決定するタイプのAIエージェントです。簡単にいうと、過去の動向や経験を記憶して、今置かれている状況と似た過去の事例を照らし合わせながら、最適な手段を導き出す、いわば過去を教訓にしながら将来の行動を決められるAIエージェントというイメージです。

このタイプのAIエージェントを活用することで、需要の予測やリスク管理などが効率化できると言われています。たとえばオンラインショップでこれまでの販売データをもとに、次にどれくらい売れるかをAIエージェントが推定して在庫量を自動調整するイメージです。

6. 階層型エージェント

階層型エージェントは、複数の層(レイヤー)が連携しながら物事を判断して、行動を最適化するという仕組みをもったAIエージェントのことです。ここでいう「層」とは、上位から下位に向かって役割が分かれた複数の段階を指していて、それぞれ違うレベルの意思決定を行ないます。たとえば、最上位の層では「全体的な目標設定」や「戦略立案」が行われ、中位の層では「具体的なタスクの分割」や「必要な手順の計画」そして下位の層では「実際に動作させるための制御」という形で、より細かいレベルの作業を担当します。

この階層型エージェントは層に分かれているため、大規模で複雑なシステムでも管理をしやすいという特徴があります。上位の層が下位の層の指示をすべて把握する必要はなく、また下位の層は上位の層の意図をざっくりと理解しているだけで、具体的なオペレーションに専念できるため、それぞれの役割分担が明確になります。また、何か問題が発生した場合、どの層で問題が起きたのかを追跡しやすいため、メンテナンスにも有利な種類です。

7. マルチエージェントシステム

マルチエージェントシステムとは、複数のエージェントがお互いに連携しながら、全体として高度な目的を達成するための仕組みを指しています。AIエージェントはそれぞれが個別の目標や知識、スキルを持っていることが多いですが、これらを特定の局面に対して最適な行動を行ないつつ、集団として大きな目標を達成できるという特徴があります。

たとえばカスタマーサポートで、問い合わせ内容を受け付けるエージェント、製品情報やトラブルシューティングの知識を持つエージェント、顧客データベースを管理するエージェントなど、それぞれが違う役割やノウハウを持ちながら連携することで、より効率的で的確なサポートが実現できるようになります。製品の不具合に関する問い合わせが発生した場合、まずは問い合わせを受け付けるエージェントが自動で内容を分類し、技術的なサポートが必要であれば製品情報の知識を持つエージェントに対応を振り分けます。

AIエージェントの種類は、「行動・意思決定モデル」「技術・実装方式」「用途・役割」など複数の軸が混在したまま語られる傾向があるため、全体像がつかみにくいと感じる方も少なくありません。分類軸を意識して整理することで、自社で検討すべき種類を見極めやすくなります。各種類の詳細や、分類軸ごとの整理の仕方を知りたい方は、以下の記事で体系的にご紹介しています。

参考記事:AIエージェントの種類とは?行動モデル・実装方式・用途別にわかりやすく整理

AIエージェントを活用する3つのメリット

AIエージェントには様々な種類がありましたが、これらを活用することで企業はどのようなメリットを受けることができるのでしょうか。ここでは企業がAIエージェントを活用するメリットを3つご紹介します。

1. 業務効率化を実現することができる

「タスクを自動で実行していく」という言葉から最もイメージしやすいのが業務効率化だと思います。AIエージェントは企業の日常業務で実施している単純作業や反復作業を自動化できるため、業務効率化を実現することが可能です。

たとえば、日常の会議の議事録を自動で作成し、その決定事項やネクストアクションを関係者に自動で共有したり、タスク管理ツールに自動で連携して進捗を確認するといったことが可能になります。また、情報収集・分析・整理のプロセスが一括して自動化されることで、私たちが対応する業務は最小限に抑えられます。これまで手間のかかっていた定型的な業務から解放されるため、AIエージェントは大幅な業務効率化を可能にします。

2. 音声などの非構造データが分析できるようになる

AIエージェントは膨大な非構造データを分析できるのが強みです。非構造データとはテキストや音声・画像・動画といったデータのことで、分かりやすくいうと、スプレッドシートでは整理できないデータというイメージです。AIエージェントはこの非構造データを活用することが可能になるため、より洞察が深い分析ができるというメリットが存在します。

たとえば営業活動では、従業員規模や業界などの誰がみても判断できる定量的情報をもとに見込み顧客を特定していましたが、商談の音声を分析して「こういう課題を持つ担当者にはこの提案が有効」と判断し、AIエージェントが提案することもできます。企業にとって価値ある非構造データを扱えるAIエージェントは、ビジネスの成長を加速させる可能性を秘めています。

3. 精度の高い意思決定ができるようになる

非構造データを分析することができるようになるため、企業は今まで以上に精度の高い意思決定ができるようになるというメリットがあります。たとえば過去の成約や失注事例を学習させることで、見込み顧客の判定がさらに正確になり、客観的データをもとに優れた営業戦略を策定することも可能です。

今までのデータ分析は構造的データが中心だったのに対し、AIエージェントなら定性と定量の両面からデータを捉えられるため、より確かな意思決定を行なうことができるようになります。

AIエージェントのメリットは、業務効率化や非構造データ活用だけにとどまりません。業務品質の標準化や継続的な改善、人手不足対策やコスト最適化といった観点も含めて、8つのメリットとして整理できます。自社にとってどのメリットが重要かを見極めることで、導入優先度の高い業務を絞り込みやすくなります。より体系的にメリットを把握したい方は以下の記事をご覧ください。

参考記事:AIエージェントのメリットとは?導入価値を8つの視点で解説

AIエージェントの主な3つの活用シーン

では次に具体的にどんなシーンでAIエージェントを活用することができるのかをご紹介します。代表的な活用シーンを3つご紹介します。

1. マーケティング・営業

マーケティング活動にAIエージェントを活用することができます。今までもMA(マーケティング・オートメーション)ツールで顧客行動をスコアリングしメール配信を一部自動化することができましたが、スコアリング設計には多くの分析時間が必要でした。AIエージェントを活用すれば、その設計も自動でできるようになります。

さらに「自分で学び成長できる」という特徴を持っているAIエージェントは、設計後もより最適化できないかと自ら学び続けていてくれます。これまで配信のルールを変更するためには、改めてデータ分析を行なっていましたが、改善活動まで自動化されるため、人的リソースを戦略的な業務に集中させることが可能です。

2. バックオフィス

バックオフィスでは大量の書類処理やデータ入力などの反復的に行われる業務が多く存在しますが、これらの業務もAIエージェントで自動化することが可能です。たとえば経費や在庫管理のシステムにアクセスし、社内規定や過去データを参照して処理することで、ヒューマンエラーを防ぎながら迅速に業務を完結することができます。さらに学習を重ねることで業務フローの効率化やプロセス改善につながる提案も期待できます。

こうした自動化は時間やコスト削減にとどまらず、企業の基盤を支えるバックオフィス全体の効率化に大きく貢献します。たとえば経費精算の処理時間が減れば、従業員への払い戻しが早まり、キャッシュフロー管理も改善します。ミスや抜け漏れが減ることでコンプライアンスリスクの低減にもつながり、企業全体のパフォーマンス向上に寄与します。

3. 採用

今までの採用現場では大量の応募書類を目視で確認し、面接を判断していました。AIエージェントを活用すれば、応募者のスキルや経歴を総合的にスコアリングし、企業とのマッチ度が高い人材を自動リストアップし、日程調整まで行えます。また、面接そのものにもAIエージェントを活用できます。面接内容を読み取って回答を分析し、企業カルチャーとの適合度を判定することも可能です。

ただし、AIエージェントによる採用ではバイアスの問題に注意が必要です。過去のデータを学習する過程で、無意識に特定の属性を持つ応募者を不利に扱うリスクがあります。このような事態を避けるためにも、アルゴリズム設計の段階からバイアスを軽減する仕組みを整えることが重要です。

代表的な活用シーンを3つご紹介しましたが、他にもAIエージェントの活用シーンを知りたい方は以下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。

参考記事:AIエージェント8つの活用シーン!3つの特徴も紹介

AIエージェントの3つの課題

ここまでAIエージェントの特徴や活用シーンをご紹介しました。ここまでのお話だけを確認すると、AIエージェントには企業を変革する可能性を感じることができますが、一方でAIエージェントの活用にはまだまだ課題が存在しているのも事実です。そこでAIエージェントを活用するときに想定できる代表的な課題を3つご紹介します。

1. セキュリティのリスク

AIエージェントを活用するためには、大量のデータを読み取らせる必要があります。それらのデータを分析していくため、セキュリティリスクが大きな課題です。機密情報や個人情報の流出、不正アクセスにより企業の信用が失墜し、法的責任が問われる可能性があります。

たとえばクラウド上に構築したAIエージェントを外部と連携する際、通信経路の暗号化不足やアクセス制限の不備があると、情報漏洩やサイバー攻撃のリスクが高まります。AIエージェントは学習や推論のために大量のデータを扱い、人事情報や契約情報など機密性の高いデータにもアクセスするケースが増えます。これらの課題を未然に防ぐためにも必要最小限のデータ収集や適切な暗号化、権限管理などの監査が不可欠です。

2. 倫理的な懸念

AIエージェントによる意思決定プロセスやアウトプットには、倫理的な懸念もあります。大量のデータを分析して顧客選別や価格設定を行なうときに、そのプロセスがブラックボックス化すると判断根拠が不透明になりかねません。

たとえば採用活動でAIエージェントを活用すると、自動で採用候補者を振り分けることが可能になりますが、このときに特定の人物を不利に扱ってしまうリスクが指摘されています。これは企業の評判に深刻な影響を及ぼすため、導入時には注意が必要です。そのため企業は透明性・公平性・安全性を意識し、人間が最終チェックを行なうなど慎重な運用が求められます。

3. データ品質とバイアスの問題

AIエージェント活用には「データ品質とバイアスの問題」への理解が不可欠です。データが不正確だったり、偏りが含まれていると誤ったアウトプットを導く恐れが高まります。

たとえば顧客満足度予測モデルで、偏ったデータを使用すると特定の年齢層を過剰に評価し、他の顧客を正しく判断できない問題が生じます。またデータの重複や欠損、形式の不統一などもAIエージェントの学習精度やパフォーマンスを低下させます。

定期的なモニタリングや改善を行ない、正確で偏りの少ないデータを使うことでAIエージェントの能力を最大限に引き出せます。この取り組みを怠ると誤った意思決定を招きやすくなるため、企業はデータ品質やバイアス対策のコストを考慮し、長期視点でシステムを運用することが重要です。

ここでは代表的な課題を3つご紹介しましたが、他にも運用ルールやガバナンスの未整備、費用対効果の可視化のしにくさなど、導入前に押さえておきたい論点がいくつかあります。7つのリスクと具体的な対処法を整理した以下の記事も、あわせてご覧ください。

参考記事:AIエージェントの課題とは?導入前に知るべき7つのリスクと具体的な対処法

AIエージェントを業務で活用する第一歩

ここではAIエージェントを実際の業務に取り入れていく最初の一歩として、効果を実感しやすい領域についてご紹介します。全社的な導入を一度に進めようとすると、運用設計やガバナンス整備に時間がかかり、効果が見えづらくなる傾向があります。まずは効果が出やすい業務を起点に、小さく始めることをおすすめします。

AIエージェントの導入で効果が見えやすい領域の一つが、会議をはじめとした「音声データが多く発生する業務」です。議事録作成は、毎日どの部署でも発生する定型業務でありながら、手作業では時間がかかりやすい領域です。AIエージェントを活用すれば、文字起こしや要約だけでなく、決定事項・ToDoの抽出や関係者への共有までを一連の流れとして任せることが可能になります。

会議領域のAIエージェントは複数のサービスが提供されています。音声認識の精度、要約の品質、話者分離の対応範囲、既存のWeb会議ツールやコミュニケーションツールとの連携可否、セキュリティ要件などを整理したうえで、無料トライアルを活用して自社に合うサービスを比較検討していくのがおすすめです。

小さく始めて効果と運用体制を見極めながら、対象業務を広げていくことで、AIエージェントの活用を無理なく自社に定着させていけます。

まとめ|AIエージェントで業務のあり方を見直すきっかけに

本記事ではAIエージェントの定義・生成AIとの違い・8つの特徴・種類・メリット・活用シーン・課題までを2026年の動向を踏まえて解説しました。これまで対応が難しかった業務の自動化や、扱いが難しかった非構造データの活用など、AIの技術が進化してきたことで、私たちの業務のあり方は大きく見直せる段階に入ってきたといえるでしょう。

一方でAIエージェントには、セキュリティリスクや倫理的な懸念といった課題も存在します。まずは小さく始め、効果と運用の両面を確認しながら範囲を広げていくことが、無理のない進め方です。

自社で効果の出やすい業務から、AIエージェントの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

AIエージェントを「会議業務」から小さく試してみませんか

ここまでAIエージェントの定義・特徴・種類・メリット・活用シーン・課題までを整理してきました。一方で、全体像はつかめたものの「実際にどの業務から始めれば効果が見えるのか」「自社で定着させられるのか」と迷う方も少なくありません。

本記事でもご紹介したOtolioは、AI議事録ツールにとどまらず、会議前の準備・会議中の議事録作成・会議後のフォローアップまで、会議業務全体をAIエージェントで自動化するサービスです。累計8,000社以上に導入されており、14日間の無料トライアルで全機能を試すことができます。

「AIエージェントの概要はつかめたので、まずは毎日発生する会議業務からムダを減らしていきたい」と感じている方は、資料やトライアルから検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
エピックベース株式会社|マーケティング部|青木喬平

2023年にエピックベースに入社し、累計利用社数7,000以上「Otolio」(旧:スマート書記)のマーケティングを担当。 本ブログでは、議事録・文字起こし・生成AI・AIエージェントに関するノウハウや、企業が業務効率化の実現・DXの推進に必要な情報を現場のリアルな視点からお届けしています。 ※ 本ブログはOtolio運営元であるエピックベース株式会社の社員が執筆・編集しています。

よくある質問とその回答

ここではAIエージェントに関して、よく寄せられる質問をまとめました。

Q1. AIエージェントと生成AI・ChatGPTはどう違いますか?

生成AIやChatGPTは、質問に対して回答や文章を生成するのが中心です。一方でAIエージェントは、情報収集・判断・実行を一連の流れとして任せることができます。そのため単発作業の効率化だけでなく、業務プロセス全体を自動化・最適化できる点が大きな違いといえるでしょう。

より詳しい違いを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

参考記事:AIエージェントと生成AIの違いとは?8つの違いを解説

Q2. AIエージェントを導入すれば、自動的に成果が出ますか?

導入すれば自動的に成果が出るわけではありません。AIエージェントはあくまで業務を支援する仕組みであり、目的の設定・ルールの設計・運用体制の整備が前提となります。まずは定型的で判断基準が比較的明確な業務から小さく導入し、効果を確認しながら範囲を広げていくアプローチをおすすめします。

Q3. AIエージェントの導入で気をつけるべきことは何ですか?

セキュリティ・倫理面・データ品質の3つが代表的な論点です。機密情報の取り扱いルール、判断根拠の透明性、学習データの偏りの有無などを事前に整理し、必要に応じて人による最終確認(Human in the Loop:重要な判断に人間が関与する運用)を組み込むことが重要です。詳しくは課題解説記事もあわせてご覧ください。

Q4. AIエージェントはどの業務から始めるのがおすすめですか?

効果を実感しやすいのは、毎日のように発生する定型業務であり、かつ音声やテキストといった非構造データを扱う領域です。会議、カスタマーサポート、バックオフィスの書類処理などが代表例です。いずれも現状の業務プロセスを棚卸しし、どこにボトルネックがあるかを確認したうえで対象業務を絞り込むことが、失敗しにくい進め方といえるでしょう。

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