AIエージェントの活用事例5選!3つの特徴も紹介

AI(人工知能)の技術が進化し、ビジネスの現場においてもAIを活用するシーンが増えていますが、そんな中でもAIエージェントが注目されています。AIエージェントとは「特定のタスクを実行するために設計された人工知能システム」を指しており、生成AIのように人間が指示を出さなくても、環境を認識して、AIエージェント自らが適切な判断を行い、行動を起こすことが可能になります。
そんな注目を集めるAIエージェントですが、具体的にビジネスの現場でどのように活用されているのか?と自社の活用に繋げるために情報収集をされている方も多いと思います。そこで本記事ではAIエージェントの活用事例をご紹介します。ぜひAIエージェントの活用事例について知りたい方は本記事をご覧ください。
- 会議後のまとめ作業に時間がかかっている
- 会議中のメモが大変で追いつかない
- 議事録作成後の言った言わない問題の確認が大変
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AIエージェントとは
AIエージェントとは「特定のタスクを実行するために設計された人工知能システム」を指しています。人間が指示を出さなくても、環境を認識して、AIエージェント自らが適切な判断を行い、行動を起こす能力を持っているのがAIエージェントの特徴です。
そもそも「エージェント」という言葉は「代理人や仲介人」という意味です。つまりAIエージェントとは私たちの代わりに、代理人としてAIを活用していくイメージになります。他にエージェントという言葉が使用されている例として「転職エージェント」が挙げられますが、転職エージェントは転職希望者の代わりに、企業の情報収集や年収交渉を行うように、まさに私たちの業務を代わりに行ってくれるようになるのがAIエージェントとなっています。
生成AIと同じようにAIの技術を活用していますが、AIエージェントと生成AIではその達成したい目的に違いがあります。AIエージェントは「特定のゴールを達成する」ことが目的であり、生成AIは「コンテンツを生成すること」が目的となっています。
もっと詳しくAIエージェントと生成AIの違いについて知りたい方は、以下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。
AIエージェントの3つの特徴
もう少しAIエージェントとはなにかを理解するために、AIエージェントの特徴についてご紹介します。AIエージェントには大きく以下の3つの特徴があります。
1. 自ら判断して動くことができる
AIエージェントは特定のタスクを遂行するために、AIエージェント自身が状況を分析し、必要に応じて判断や行動を最適化することができます。生成AIでは、私たちが指示した内容に沿ってテキストや画像などのコンテンツを生成していましたが、AIエージェントは与えられたゴールに対して自分で計画を立て、タスクを分解しそのタスクを実行してくれます。またその行動によって起きた結果をフィードバックとして取り込み、活用すればするほど判断の精度を上げることも可能です。
2. 画像やテキストなど複数の情報を同時に扱える
AIエージェントは画像やテキスト、音声など複数の情報を同時に扱うことが可能です。たとえば企業が展示会やセミナーに出展したときに、そのときの来場者のデータとその場のヒアリングした音声情報、会場の雰囲気のデータとして動画を統合的に分析して、高確度のリードを評価し商談の優先順位をつけることが可能になります。またその後のメール文面の作成、配信、日程調整まで行うことができるようになると言われています。
このようにAIエージェントは複数の情報やデータを同時に扱うことができるため、より包括的でかつ洞察を引き出すことが可能になります。相互に関係し合うデータの組み合わせから新たな意味やパターンを発見できることがAIエージェント独自の強みともいえます。
3. 他のAIやツールとも連携できる
AIエージェントは特定のタスクを遂行するために、必要に応じて他のAIと連携して作業を進めることができます。単独では得られない知見を複数のAIの知見を共有しながら、タスクを遂行していくことが可能です。
たとえば企業の議事録作成において、専門的な分野の会議を実施して議事録を作成するとします。専門的な分野の会議であるため専門用語が多発したり、微妙な言葉のニュアンスが他の会議と異なることが想定できるかと思いますがAIエージェントであれば、その分野に特化したAIと連携して、より自然な議事録を作成することができます。またその議事録を作成したあとに、関係者へ詳細情報を共有する場合、メール文面を作成するのが得意なAIと連携して、議事録から必要な情報を抽出して、文面を作成しメールを送信することが可能になります。
このようにAIエージェントが他のAIのハブとなって、場面場面でそれぞれの強みがあるAIを組み合わせながらタスクを遂行していくことができます。
もっと詳しくAIエージェントの特徴について知りたい方は以下の記事でAIエージェントの特徴についてご紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。
AIエージェントの活用事例5選
ではそんなAIエージェントを企業はどのように活用しているのでしょうか。2025年初頭時点ではAIエージェントを活用している企業はまだまだ少なく、どの企業も実験的に活用しています。今後多くの企業でAIエージェントが活用されることが想定されていますが、実験的な活用も含めて、企業でどのようにAIエージェントが活用されているのかを参考記事とともに5つご紹介します。
1. 日本電気
日本電気株式会社ではセキュリティ周りでAIエージェントを活用しています。今までのセキュリティ体制をリアルタイムで把握するためには、調査をする人の調査方法や能力に依存していました。またそもそも情報収集に時間がかかっているという課題がありました。
この課題を解決するためにも日本電気株式会社はAIエージェントを活用しています。AIエージェントが調査する人の代わりに情報収集・分析を実行することが可能になりました。社内検証でも特定のテーマの調査業務で活用し、情報収集の時間を50%削減することができています。
参考記事:AIエージェントを活用したサイバー脅威インテリジェンス生成とAWS Config・Ansibleを用いたセキュリティ実装の効率化、体験CTF~CODE BLUE 2024~
2. NTTデータ
NTTデータではSmartAgentというコンセプトを掲げて様々な会社とAIエージェントの取り組みを行っています。とある会社では顧客向けのメールを自動化しています。単にメールを自動化するだけではなく、登録されたデータをもとに、顧客にパーソナライズされたメールを作成し送信しています。
また他にもマーケティング活動の自動化も行っています。マーケティングではペルソナやカスタマージャーニーの策定など専門的なスキルが必要になりますが、マーケティングの専門知識を持つAIエージェントがターゲットの選定から課題分析、施策立案までのタスクを遂行し、マーケティング活動の業務全般をサポートしています。
参考記事:AIエージェントで業務全体を効率化!生成AIで変わる、未来の働き方
3. ジョンソン・エンド・ジョンソン
アメリカ・ニュージャージー州に本社がある世界最大のトータルヘルスケアカンパニーであるジョンソン・エンド・ジョンソンでも医薬品発見における化学合成プロセスでAIエージェントを活用しています。今まで有望な医薬品分子が特定されたときは、その費用対効果と信頼性など、そのプロセスには多くの考えるべきポイントが存在し、その業務に時間がかかっていました。
AIエージェントで特定のプロセスを実行するタイミングを判断できるようにしたことで、今まで手作業で何度も繰り返していた状態から、AIエージェントが自律的に判断できるようにして、特定のプロセスを素早く実行しています。
参考記事:How Are Companies Using AI Agents? Here’s a Look at Five Early Users of the Bots
4. ムーディーズ
アメリカの民間企業で、米大手債券の格付け機関業務を行っているムーディーズでは調査業務にAIエージェントを活用しています。今まで業界比較や企業の券取引委員会への提出書類の調査など、調査の多くに時間がかかっており、アウトソースで対応していました。そこでAIエージェントにその調査業務の一部を活用しており、分析や情報収集などの時間削減を可能にしています。
参考記事:How Are Companies Using AI Agents? Here’s a Look at Five Early Users of the Bots
5. ドイツテレコム
ヨーロッパ最大の電気通信プロバイダーであるドイツテレコムでは従業員向けの質問対応にAIエージェントを活用しています。今まで社内のルールや福利厚生に対する質問、サービスに関する質問に対してAIエージェントを活用しており、今では毎週約1万人の従業員がAIエージェントへ質問しています。
また質問だけではなく、休暇を予定している従業員が、休暇をAIエージェントに伝えると自分の代わりに人事ソフトウェアツールに休暇申請を入力することができるようにタスクを実行させる実験も行っています。
参考記事:How Are Companies Using AI Agents? Here’s a Look at Five Early Users of the Bots
まとめ|AIエージェントの活用は今後も増えていく
本記事ではAIエージェントの活用事例についてご紹介しました。AIエージェントとは「特定のタスクを実行するために設計された人工知能システム」を指しており、今までの生成AIとは違って、タスクを実行することが特徴となっています。AI技術の進化に伴って企業がAIエージェントを業務プロセスに組み込む事例が増えてきていますが、2025年初頭時点では、まだまだ実験的な要素を含んでいます。
生成AIで私たちは体験していますが、AIの技術の進化のスピードは今までの技術と比較しても圧倒的なスピードを誇っています。今後多くの企業が生成AI同様に、AIエージェントを活用していくことが想定されてますが、今後もAIエージェントの活用事例に注目してみてはいかがでしょうか
- 会議後のまとめ作業に時間がかかっている
- 会議中のメモが大変で追いつかない
- 議事録作成後の言った言わない問題の確認が大変
このような議事録に関するお悩みがあれば、ぜひ一度AI議事録サービス「スマート書記」をお試しください。
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